レリです。
遅れた理由としてはネタが浮かばなかったのとガンプラ作ってたのとブーステッド・フレンドをやりまくってました。ごめんなさいです。
ー追記ー
評価してくださった方々、誠にありがとうございます!
それでは蒼焔のリリィ、始まります。
「で、話ってなに?」
「このレギオンの名前を決めるために呼んだのよ」
使うことが許されたレギオンルームに呼ばれた焔。そこには梨璃以外のメンバーが揃っている。
そして、夢結が言ったようにこのレギオンには名前がない。これは大変重要なことだ。
「名前?俺はネーミングセンスないぞ?」
「わかってるわ。それに名前はリーダーである梨璃の名字である一柳隊って名前だから」
「決まってんのかい。それを梨璃は知ってるのか?」
「知らないわ」
「じゃあどうするんだよ。梨璃のことだから白井隊か蒼月隊って考えてるだろ?」
「それは任せて。考えがあるから」
「……強引じゃなければいいんだが」
「…………とにかく任せて」
それから数時間後。梨璃が来てレギオンの名前が決まり、そのレギオンの控室にいる。ちなみに梨璃はレアスキルについて調べに行っているためここにはいない。梨璃以外がいる中、焔は控室にあるソファに座ってお茶を飲んでいる。湯呑みを置いてから前を見てため息をする焔。その先に何があるというのか。
「んで?なんか言いたいことはあるか?」
『すいませんでした……』
焔の前には梨璃以外のメンバーが正座させられている。なぜ正座させられているのかというと、レギオンの名前を決めるのに焔は『強引じゃなければ』と言ったのだが……結果、強引だったからだ。夢結の考えは梨璃があれこれ言う前に全員で『一柳隊でしょ?』と言って梨璃が困惑してる間にさらっとその名前で決定、というものだった。これを聞いた焔はすぐに梨璃以外を集めてすぐに正座にさせて説教をしたのだった。今は説教が終わって正座の苦しみを味合わせている最中だ。
「焔……その……もうそろそろ……」
「……」
「まだ……続けますの……?」
「………………まだ足りない気はするがいいだろう」
『はぁ~…………』
焔の許しが出たので全員が安堵の息をもらしながら楽な体制になる。が、ここで立ち上がる者が三人いた。長時間での正座。その後にすぐに立ち上がろうとすれば……。
『きゃっ!?』
当然足が痺れていて上手く立てずに倒れてしまう。倒れたのは楓、雨嘉、ミリアムだ。他の者はわかっているので痺れが無くなるまで座ったまま。雨嘉が倒れたことで神琳はクスクスと笑っている。
「正座の後にすぐに立ち上がろうとしない方がいい。身をもってわかったな?」
「「「は、はい(なのじゃ)……」」」
「……こうなるようにしてたくせに」
「さて、なんのことかな?」
夢結の言葉に焔は一蹴りしてお茶を飲む焔を見て全員が思ったことがある。それは……。
『(いつか絶対仕返ししてやる!)』
だった。だが、その隙がないことをすぐにわかる夢結であった。
ー次の日ー
「無理を言ってすまなかったな、天葉」
「気にしないで。貸しだか……あっ、夢結~?」
「……なに?天葉」
「この貸しは焔をうちに譲ってくれるってことでいいよ?」
「ふざけたことぬかすのはこの口か?ん?」
「いふぁい!いふぁいっへほふら!(痛い!痛いって焔!)」
今一柳隊は天葉がいるアールヴヘイムに無理を言って戦闘を見学させてもらうことになっていた。なぜ見学することになったのかというと、レギオンで行われる戦術、ノインヴェルト戦術を見せてもらうということ。…………途中天葉が夢結に言ったことに反応した焔は天葉の両頬を摘まんで引っ張るということをしたが。
「はいはい、おふざけはそこまで。戦闘前に天葉の頬が大変なことになるでしょ。ノインヴェルト戦術を見たいんでしょ?やる前に倒しちゃったらごめんなさいね」
「ずいぶんと余裕だな。その余裕が空回りして大変なことにならなければいいが」
「ご忠告どうも。戦闘での油断は命取り……あなたからよ~く教わっているもの。もしもの時はよろしくね?焔」
「できる限りな」
「……天葉じゃないけど私たちのレギオンに入る気はない?」
「お前の頬っぺも大変なことにしてやろうか?依奈」
「結構です!…………さすがにあんな風になるのは勘弁だわ」
そう言って赤くなった頬を楠美に撫でられている天葉を見る番匠谷依奈。
「申し訳ありませんがお兄様は私たちのレギオンの大切なメンバーです!」
「そうね。焔は私たちのです」
「おい、なんかさらっとモノ扱いしてない?」
「気のせいよ」
「そう、残念ね。焔が入ってくれたら私たちのレギオンも結構強くなると思ったんだけど」
「アールヴヘイムも充分強いだろ。ま、うちのリーダーが許可をくれればたまに模擬戦とかやって稽古つけるのはできると思うが」
「早速許可がほしいのだけど、いい?一柳さん?」
「へ?え、ま、まぁ、それだけなら」
「ありがとう!じゃあ、今度私と勝負だからね!焔!」
焔のせいで頬がまだ赤い状態の天葉が先ほどよりも上のテンションでビシッ!!というのが聞こえてきそうなぐらいの勢いで焔に人差し指を向けるのを見て焔は静かに呟く。
「頬っぺ赤くしながら勝負を挑んできたやつは初めてだわ」
「うっさい!誰のせいだと思ってんの!!」
「はっはっはっ、俺だな」
「わかってるならそんな事言うな!」
「はいはい、さっさと持ち場につけよ~。HUGEが来るから」
「あぁもう!みんな!行くよ!」
アールヴヘイムが持ち場につくのに跳んで行き、焔は腕を組んで天葉たちをじっと見る。近くに用意されたテーブルと椅子があり、そこの椅子に夢結と梨璃が座っている。
「あの、お姉様」
「どうしたの?梨璃」
「お兄様についてなんですけど、お兄様って他のレギオンから誘いを受けていたのでしょうか」
「そのはずよ。けど詳しいことは私もわからないわ」
「そうですか。お兄様はなぜ私のレギオンに入ってくれたのでしょうか」
「さあね。彼の気まぐれなのか、私たちと一緒にいるためなのか」
「何はともあれ理由は謎ですが私たちの近くにいてくれるのは嬉しいですね、お姉様」
「えぇ、そうね(たぶん今までレギオンに入らなかったのは私のため……そして私がレギオンに入ったことで焔も一緒に入れば離れることもない。ホント、面倒な性格ね。嬉しいけど)」
夢結の考えてることは的中している。焔はずっと一匹狼でいた夢結を見守るために一人でいたのだ。数多くのレギオンからの誘いを全て断って。夢結を変えた……いや、昔の夢結に戻してくれた梨璃に感謝をして、これからも二人を見守っていこうと決意して夢結が入った梨璃のレギオンに自分も入る、ということをしていた。ちなみに二人の会話は当の本人の焔には一切聞こえていない。
「時に梨璃。あれからあなたのレアスキルはなにかわかったの?」
「え?あれからなにも……私にレアスキルなんてないんじゃないですかね?」
「そう。気にすることはないわ」
「来たぞ」
焔が言った瞬間、巨大な水柱が何本も出てきてその中の一つから鎖のような物が出現してアールヴヘイムを翻弄させる。アールヴヘイムも攻撃しようと接近すると鎖が水面を叩きつけて接近させないようにしている。
「押されてるな、アールヴヘイム」
「えぇ」
「あのHUGE、戦いに慣れてるな」
ザパァ!!
水中からHUGEが飛び出し、上陸する。遠くてもわかる大きさ。この間のレストアHUGEほどではないがそこそこ大きい。鎖は四本あり、HUGEの腕だったようだ。
「……なんだ?この感じは」
「焔?どうかしたの?」
「いや、なんかあのHUGEから変なのを感じる。なんなんだ?っと、お目当てのものが見れるな」
天葉がノインヴェルト戦術を行うようだ。ノインヴェルト用の弾(バレット)を発射し、マギスフィアをパスしていく。フィニッシュショットは亜羅椰が担当し、HUGEに向かって発射し、HUGEの目の前でバリアのようなものが発生してフィニッシュショットを止めた。
「なっ!?」
「フィニッシュショットを止めた!?」
「HUGEがバリアだと?…………っ!」
遠くで見ている焔たちも驚いていると焔はなにかに気づいたのか固まってしまう。すると、天葉がバリアによって止められたマギスフィア目掛けて自分のCHARMを振り下ろした。
「この野郎ーーー!!!!」
マギスフィアはバリアを突破してHUGEに着弾し凄まじい爆発を起こす。その代償に天葉のCHARMが真っ二つに折れて壊れてしまった。
「……アールヴヘイム、撤退するようです」
「そのようね」
天葉が指示を出したのかアールヴヘイムのメンバーが撤退していくのが見える。
「……梨璃、あと頼む」
「へ?お兄様?」
ドォンッ!
「焔!?」
「お兄様!?」
全員がアールヴヘイムを見ていると焔が〈ソウルハーベスト〉と〈クレセント・ローズ・リオ〉を持って爆発で未だ黒煙を上げている場所に一直線に勢いよく跳んで行く。尋常ではない量のマギを収束して跳んだことで跳んだ位置は亀裂が入っている。その勢いで風が起きてしまうほどの跳躍力で、焔は突撃していった。
「なんてマギの量ですの!?」
「お姉様!一度であれほどのマギを使ったらいくらお兄様でも!」
「マギが枯渇してしまいかねます!」
「いいえ、焔は他のリリィよりも尋常じゃない量のマギを保有しているの。枯渇する事なんてまずないわ。けど、また独断専行ね。そこは後でお話だけど、焔の言葉を聞いてたわね?梨璃」
「っ!はいっ!」
「どさくさ紛れに一柳隊の初陣ですわね」
「皆さん、行きましょう!」
焔の後を追うように一柳隊全員が跳躍して行ったのだった。
独断専行している焔は先ほどHUGEが使ったバリアに一瞬だけ見えたモノ……それがなんなのかを理解したら突撃せずにいられなくなった。
(あれは……あの固有マギのルーンは!!)
シャララララ……シャキンッ!!
「邪魔だぁぁぁぁ!!」
HUGEの腕の鎖が焔に迫るが〈ソウルハーベスト〉を縦に一閃して斬り飛ばしながら〈クレセント・ローズ・リオ〉を銃形態で射撃して攻撃していく。
(来たか)
梨璃たちが来たことを感じ取り、空中でマギを収束して足場にしてHUGEに向かって跳び、バリアが展開される前に〈ソウルハーベスト〉でHUGEを真っ二つにしようと一閃させると胴体が斬られ、足が残った状態になった。倒すまでには至らなかった。だが、それでよかった。焔が感じた違和感の正体と固有マギのルーンが浮かんでいた原因がそこにあったのだから。
真っ二つにされた胴体の中に一際青く輝くHUGEの体内に今までなかったモノ。
「あれ……私の……」
「夢結の……ダインスレイフっ!!」
近くまで来た夢結たちもそれを見つけて立ち止まってしまう。焔の言う通り、青く輝いていたのは昔夢結が使っていた黄金色の刀身を持つCHARM〈ダインスレイフ〉だった。その〈ダインスレイフ〉のマギクリスタルに浮かんでいる固有マギのルーンがある人物の紋様だと言うのを焔はすぐに気づく。
「お前か……あの人を……美鈴姉を殺ったのは……お前かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
焔が今までに無い量のマギで跳んだことで地面に亀裂ではなくその周辺が崩壊するほどの跳躍力で一瞬でHUGEの目の前に行くがただでやられるHUGEではなく、鎖で焔に攻撃するが先ほどと同じように空中でマギを収束して軌道を変えたりして避けていく。すると、HUGEから無数のレーザーのようなものが発射され避けていくが何発か当たりかすり傷が増えていく。が、そんな事お構い無しにHUGEの周りをマギを使って縦横無尽に跳び、攻撃していく。
その様子を見ていた夢結たちは焔の攻撃が凄すぎて援護できずにいた。
「焔様のあの攻撃……」
「HUGEが反撃しようとしても高速で動いているから捉えることができないようですね。けどこちらも援護ができない……」
「まるでルナティックトランサーを発動させているかのような攻撃じゃな」
「お姉様、お兄様のレアスキルって……」
「……彼固有のレアスキルはないわ。いえ、あるにはあるわね」
「え!?焔様のレアスキルは円環の御手ではないのですか!?」
「いえ、焔には複数のレアスキルがあるの。円環の御手もその一つ。」
「複数、ですか?」
「えぇ。焔には先ほど言った円環の御手と天の秤目、フェイズトランセンデンス、そしてルナティックトランサーの四つと彼だけのレアスキルを入れて五つよ」
「お兄様だけのレアスキル……」
「あの、夢結様。もしかして今の焔様はまさか……」
「私と同じルナティックトランサーね。それに、今の焔はお姉様を亡くした後の焔と同じ」
「確かにあの焔はあの時の焔と同じだ。あいつ、下手したら死ぬぞ」
「そんな……!」
「そんな事、絶対いけません!!お姉様!お兄様を止めましょう!!」
「えぇ、そうね。今度は私たちが彼を止めましょう」
「みなさん!できるだけでいいのであのHUGEからお兄様を遠ざけるのを手伝ってください!」
「一瞬だけでもいいの、お願い」
「全く、誰に頼んでいますの?」
「みんなで注意を引き付けます!お二人は焔様の元に!」
「うちのリーダーと副リーダーは人使いが荒いゾ。こっちはなんとかする。できたら〈ダインスレイフ〉も取り戻すよ」
「ありがとうございます!」
「梅、後をお願い」
「おう!こっちは任せろ!」
「って言っても、どうする?」
「私に考えがあります」
神琳の考えは今の焔は空中でマギによる足場を作っているから足場に着地して跳ぶ瞬間に収束されたマギに向かって破壊して足場を無くして地面に落とすというもの。
「それで誰がマギを破壊するのかは、雨嘉さん。あなたにお願いしたいの」
「わ、私!?」
「今の焔様に近づくことはまず不可能です。残る選択肢は遠距離からの攻撃、しかもチャンスは恐らく一度だけ。それをあなたの天の秤目で正確に撃ち抜いてほしいの。場所は私たちが誘導するから止めを雨嘉さんにお願いしたいんです」
「わ、私に……できるかな……」
「自信を持って、雨嘉さん。あなたなら絶対にできる」
「神琳……うん、わかった。やってみる」
「ではみなさん、配置に着きましょう!」
雨嘉以外が跳躍してできるだけHUGEに近づいて近くに梨璃と夢結がスタンバイして残る者が焔を視認できたらすぐさま発砲して焔を誘導。言葉にするのは簡単だが、成功率がかなり低い。まず焔を視認できるかどうかだ。
「速すぎる!」
速すぎて捉えることができずにいると……。
「そこぉ!!」
ドォンッ!ドォンッ!
梅が焔を捉え、発砲して動きを鈍らせることに成功。一瞬だが焔に睨まれた梅はルナティックトランサーで赤い目が妖しく光っている目を見た瞬間今まで感じたことのない殺気に怯んでしまう。が……。
「梅様!!」
すぐ近くにいた神琳が発砲した音で我に帰り、自分も発砲して焔の動きをさらに鈍らせ、他の者でも視認できるまでの速度の減少になったのを確認すると。
「今だ!!」
ドォンッ!ドォンッ!
ドガガガガガガガッ!!
全員一斉に焔の周囲を発砲して誘導し、できるだけHUGEから遠ざける。HUGEから離れたことに気づいた焔は体を反転させてマギを収束して足場を作り、跳ぼうと足に力を入れた瞬間……。
ドォンッ!
パキィィィン!
「っ!?」
一発の発射の音が響いた瞬間、足場にしていたマギが分散され、跳べずに地面に落ちていく焔。落ちながら辺りを見るとずいぶん離れた廃ビルの屋上で天の秤目を発動してこちらに銃口を向けていた雨嘉を発見するが特になにかをするわけでもなく地面に着地してHUGEに向かおうとすると目の前に梨璃に夢結が立っていた。
「焔」
「……」
「お兄様、退いてください!傷だらけじゃないですか!」
「……どけ」
「そうはいかないわ」
「私たちは絶対にどきません!」
「……あのHUGEは俺が倒す。だからそこをどけ」
「あなた一人で戦うことはないわ。みんなで倒しましょう」
「……俺一人で充分だ」
「また独断専行する気なの?何回お話すれば気がすむの?」
「……」
「いい加減にしてよ焔!!お姉様との約束を忘れたの!?私との約束を忘れたの!?」
「……やく、そく……」
「私を一人にしないでよ……。梨璃がいてもあなたがいなくちゃ私は嫌なの……」
「私だってお兄様がいなくなってしまうのは嫌です……。私たちの隣にいてください、お兄様!!」
ルナティックトランサーの影響なのか話し方が途切れ途切れで苛立ったのか夢結が大声で叫んでしまう。その後は涙を流しながら自分の願いを言いながら焔に抱きつき、梨璃も夢結と同じように涙を流しながら焔に抱きつく。抱きついている状態での大声なのでさすがの焔もうるさいと思ったのか若干梨璃から顔を遠ざける形になった。そのせいなのかおかげなのか夢結と顔が近くなり、お互いの昔からよく知っている夢結にとっては想い人の匂いを感じて顔が真っ赤になってしまう。
「…………な」
「焔?」
「お兄様?」
「……ごめん。一度ならず二度までも約束を違えるところだった。あのHUGEを見て理解した瞬間あいつは俺一人で倒すって気持ちが大きくなった。だけど、その時点で間違っていた。俺は、昔と違って大切な仲間がいるのに……頼ることをしなかった……俺は……俺は……!」
「焔。あなたのレアスキルのことはみんなに教えたわ。またルナティックトランサーを発動して暴走しかけたら私たちが止める。あなた一人で戦場に赴くこともしなくてもいいの。あなたには私たちという大切な仲間がいるんだから」
「そうですお兄様。私たちは絶対にお兄様と離れません。お兄様が一人になることは絶対にありません。だから……お兄様も私たちから離れないでください」
「あぁ、ありがとう。俺も絶対にお前らから離れたりしないからな。必ず」
「大事な約束がまた増えたわね」
「約束が増えるのはいいこと……なのかわからんがこれはこれで大変だな。じゃあ、戻るとしようか」
「えぇ!」
「はい!」
遠く離れたところで梅たちが戦っているのを確認した焔たち三人は跳躍して向かった。近づいたことで今の状況がわかり、自分たちはなにをすればいいのかを即座に考え二本の鎌を射撃形態に変形させる。夢結と梨璃もCHARMを射撃形態に変形させており、やることは一緒のようだ。今の状況は梅と楓、鶴紗が〈ダインスレイフ〉を引き抜こうとしており、HUGEの鎖を神琳と雨嘉とミリアムが引き付けて三人の邪魔をさせないようにしている。二水は鷹の目を使って鎖の位置を言っていたのか遠くにいる。
「わ、私も行かなくちゃ……」
「待て!」
「待ちなさい!」
「待って!」
「焔様に夢結様、梨璃さん!」
「二水ちゃんはそこにいて!」
「俺たちが引き付ける!」
三人が同時に射撃してHUGEを引き付けるが、HUGEが梅たちがいるところになにか力を貯めていることに気づいた焔が叫ぶ。
「梅!ヤバいのがくる!急げ!!」
「「「抜けた!」」」
「いいタイミングだ!早く離脱しろ!!」
「わかってる!!」
ちょうどいいタイミングでHUGEから〈ダインスレイフ〉が抜けたため三人して離脱した瞬間、先ほど焔に放ったレーザーが数えきれないほど放たれ、HUGEの周りがレーザーの光で眩しくなる。この隙に二水がいるところまで後退する焔たち。先に梅たちがいて〈ダインスレイフ〉を突き立てながらヘタリと座っていた。
「ふぅ~……取り返したゾ」
「死守命令、完遂しましたわ」
「みなさん!大丈夫ですか!?」
「……なんとか」
「これが、あのHUGEに?」
「これ、やっぱり夢結の〈ダインスレイフ〉だな。傷に見覚えがある」
「えぇ」
みんなの無事を確認した焔は二本の鎌を突き刺してから深々と頭を下げ、謝罪をすることにした。今この瞬間に謝罪しなければ後はないと直感で思ったため、いきなりすぎる行動である。
「みんな、さっきはすまなかった。俺を止めるためとはいえ結構無茶な作戦で下手をしたら俺がみんなに攻撃してもおかしくなかったのに俺を止めてくれたこと、感謝している。梅も悪かったな。睨んでしまって」
「ホントだゾ!あんな殺気をぶつけられればさすがの梅でも動けなくなるゾ!」
「……すまん」
「まあ、いいや。焔が無事ならそれで」
「この傷だらけを見て無事ってよく言えるな」
「全部かすり傷だろ?それに自業自得だ」
「なにも言えん……」
梅に論破され、軽く落ち込んでいると雨嘉がまだHUGEが動いていることに気づき、皆に知らせると焔は鎌を構える。
「しぶといやつだな。どうする?」
「あの、みなさんでやってみませんか?」
「なにをです?」
「ノインヴェルト戦術です。梅様、最初お願いできますか?私だといきなり失敗してしまいそうで」
「あはは。ホントに人使いが荒いゾ、うちのリーダーは。それじゃあ、梅の相手は……」
梨璃がノインヴェルト用の特殊弾を専用のケースから取り出して弾(バレット)を梅に渡すと、梅は弾を持ちながら選んでいくと二水を見つめる」
「え、私ですか!?」
「ほんじゃあ、ふーみんが撃って」
梅が指で弾を弾くと回転しながらまるで吸収されるかのようにまっすぐに二水のCHARMの弾を装填する位置にセットされ、撃つ準備が完了される。
「な、なにするんですか!?なにに向かって撃つんですか!?まさかHUGEですか!?」
「梅をだよ。ほら撃て」
「えぇ!?梅様本気ですか!?私に人に向かって撃つなんて「落ち着け二水」焔様?」
「お前ならできる」
「え、ええ!?そんな無理です!私に「は~や~く~!!」はいぃ!!ひぃ!」
ドォンッ!
キィィンッ!
二水がほとんどやけくそで梅に向かって発砲したマギスフィアを梅はCHARMで受け止める。マギスフィアは二水のマギの色の水色になっている。
「感じるゾ。これが二水のマギか!」
梅のマギが蓄積され、マギスフィアが黄色に変色する。
「じゃあ次は!」
「え!?私!?」
「わんわん!CHARM出せ!!」
「梅様、近くありませんか!?」
雨嘉の言う通り梅はマギスフィアを投げてパスするのではなく、持ってきて雨嘉のCHARMにパスしたのだ。
「前に夢結がやっていたんだ。こうすればパスは外れないだろっ!」
「こんなの教本にない……!」
言ってしまえばこのやり方は無茶の一言なので教本に載っていてもやる者はいないだろう。
マギスフィアも雨嘉のマギが蓄積され、黄緑色に光っている。
「おい!今度はわしに寄越すのじゃ!」
「あんまりがっつかないで……!」
雨嘉が動くより先にミリアムが来て奪うかのようにマギスフィアを持っていく。ミリアムのマギが蓄積されて紫色に。
「ちゃんと受け取るのじゃぞ……鶴紗!!」
「斬っちゃったらごめん!」
ミリアムが選んだ相手は鶴紗であり、しっかり受け取る。マギスフィアは鶴紗のマギが蓄積されて赤色になる。
「ほらよ、神琳!」
「くっ!?もっと優しく扱えません!?」
多少手荒だったようで鶴紗から受け取った神琳は鶴紗に言うが鶴紗は無視。これでマギスフィアは神琳のマギを蓄積して橙色になる。
「気をつけて!思った以上に刺激的ですよ!」
「望むところですわ!」
神琳は楓にマギスフィアを渡してからパスし終わったメンバーの元に向かってHUGEを攻撃する。楓のCHARMにあるマギスフィアは楓のマギの色の白になっており、次の人にパスをするのだが楓が選んだのは……。
「わたくしの想い、しっかり受けとめてくださいな梨璃さん!!」
案の定、梨璃である。
「み、みんなのだよね!?おわっとと!?」
梨璃は楓からマギスフィアを受け取るがバランスを崩してしまうがすぐに立て直すことができて周りを見ていると焔からそこから投げろと指示がでる。
「ふぇっ!?な、投げろって言われても!」
「必ず取る!信じろ!」
「お兄様……。はい!行きます!」
梨璃がマギスフィアを焔に向かって投げ、焔はいとも簡単にキャッチして二本の鎌を使ってお手玉のようにしながら自分のありったけのマギを注ぎ込む。マギスフィアは濃い青色に光っている。
「よっ、ほっと、そしてぇ……夢結!!」
注ぎ込んだ焔は思いっきり夢結に投げ、これもまた簡単にキャッチした夢結はこのマギスフィアのマギの量を感じ、驚いてしまう。
「ここまで溜め込んだマギスフィアは初めてね。なら……梨璃!いらっしゃい!!」
「お姉様!」
夢結に呼ばれて梨璃が跳躍して行き、夢結は梨璃と手を繋ぎ、抱き寄せる。そして梨璃が自分のCHARMを夢結のCHARMに平行するようにしてマギスフィアを二人で持つ。すると、マギスフィアはより一層輝きだして蒼い焔が出る。
「これは、お兄様の……」
「えぇ、彼のマギだわ。梨璃、行くわよ!」
「はい!お姉様!」
「「やああああああああああ!!!!」」
以前のレストアとの戦闘のように落下する威力を重ねてHUGEの体内、〈ダインスレイフ〉があった場所にマギスフィアを叩き込むことに成功する。
「梨璃。私は、あなたを信じるわ」
「お姉様?」
「俺も信じろっての!」
「焔!」
「お兄様!」
「なにやってますの!?」
「さっさと離れるゾ!!」
HUGEから離れた瞬間、マギスフィアが一瞬光ったら大爆発を起こし、HUGEを消滅させた。辺りにはマギが充満しており、あの時のようにマギが浮かんでいてとても神秘的な光景になっていた。
これで、〈ダインスレイフ〉を持っていたレストアHUGEとの戦闘が幕を閉じたのだった。
お読みいただきありがとうございました。
うん、天葉はイジりやすい。戦闘シーンは難しい。自分の語彙力の無さが嫌になります……。そしてアニメでは夢結がルナティックトランサーを使って暴れたけどここでは焔に暴れてもらいました。そして焔のレアスキルは前に判明するって後書きで書いたのに書く場所見失ったなと思って書かなかったのですが、今回書きました。最初は全部のレアスキルを使えるって予定でしたが全部より三つか四つにしようと思って攻撃力が増したり、遠距離攻撃を可能にできる四つにしました。あと、焔の移動は縮地ではないです。マギの使い方が器用なだけです。
ラスバレは自分、プレイヤーネーム蒼月 焔でやってます。レギオンも作ってます。レギオン名は蒼き焔です。メンバー募集中です!よろしくお願いいたします!
最後にアンケートのご協力をお願いいたします。ラスバレのストーリーをどうするか迷ってるので。
それではレリでした!