こんばんは、レリです。今年も残りあと僅かですね。今年もやってきました、大晦日の短編です。
それではやっていきましょう。
大晦日短編、始まります。
百合ヶ丘女学院内ラウンジ。そこに全校生徒が集まって大晦日パーティをしていた。
「みんな楽しそうね」
「あぁ」
烏龍茶が入ったグラスを、紅茶が入ったカップを持った焔と夢結が各々楽しそうにしているリリィを見て微笑んでいた。
「あ、いたいた。焔、夢結」
「兄様、夢結様」
二人のところに天葉、樟美が来た。二人ともジュースが入ったグラスを持っている。
「天葉?樟美まで。どうした?」
「いや?せっかくのパーティなんだし、お話したいなぁって思って」
「天葉姉様が兄様のところに行くというのでご一緒に」
「そっか。それで、何を話す?」
「いろいろ、かしらね。この一年の」
それからは四人で他愛もない話をしながら出されている料理食べて過ごした。
◇◆◇
「は~い、みんな~!時間もいい感じだからお蕎麦持ってきたわよ~!」
ラウンジに響く声。百由の声である。そして運ばれてくる蕎麦。それを見た焔が烏龍茶を吹きかけた。
「ぶっ、ゲホッゲホッ!おい百由!!」
「なに?どしたの?焔」
「蕎麦はうちで作ったんだよな?」
「えぇ。料理できる娘に頼んでね」
「ならば聞こう。なぜ椀子蕎麦なのか」
そう。運ばれてきた蕎麦が思いっきり椀子蕎麦なのだ。
「あれ?聞いてなかった?今年の大晦日の蕎麦は椀子蕎麦形式だって」
「聞いてないが?」
「え、でも夢結には伝えたわよ?焔にも伝えといてねって」
百由が言った瞬間、夢結を見る焔。夢結は焔に視線を合わせないように顔をそらしてる。
「夢~結~?」
「……忘れたわけじゃないわよ?」
「ちゃんと正直に答えようか」
「…………ごめんなさい」
この時の焔の威圧はハンパなかったと当時その場にいたリリィたち全員がそう言った。
「はぁ。たく、伝言を頼まれたらちゃんとしてくれよ」
「……ごめんなさい」
「もういいよ」
(あれ?そういえば椀子蕎麦って確か早食いだったよな?それがここにあるってことは…………まさか!?今年も俺が景品に!?)
↑去年の大晦日どころかいろんなところで景品にされてる人
(今年もかよ~…………。今年こそ平穏に大晦日を過ごせると思ったのに…………。こうなる運命なのか…………)
などと焔(バカ)が一人で落ち込んでいる。そんなことを知らずにどんどん進める百由。が、焔(バカ)は気づいていない。百由がさっき言ってた言葉を。
「さて、それじゃあ……」
(…………もう、腹を括ろう)
「各自で蕎麦を持っていってね。たくさんあるからおかわりしたくなったらどんどん持っていっていいから。あ、めんつゆと暖かいお汁はこっちにあるからね~」
『は~い!』
「…………」
思っていたことと全然違う方向に進んだことで訳がわからずポカーンとする焔。
「お父さん?どうしたの?」
「焔?」
「蕎麦食べないんですか?お兄様」
ポカーンとする焔に気づく三人。すでに三人の手には蕎麦が入ってるお椀があり、結梨は美味しそうに蕎麦を食べている。
「…………いや、自分がここまで腐ってたことに失望してた」
「大晦日なのになんでそんなことになってるんですか!?お兄様!!」
梨璃のツッコミがラウンジに響き、思い当たる節がある夢結などは苦笑いしていた。
◇◆◇
蕎麦も食べ終わり、夜も遅くなってきたことで寝落ちしてくリリィがちらほらと出てきた。焔もソファーに座って隣に夢結。反対側に結梨。そして夢結の隣に梨璃という配置になっていた。
そして遅くまで起きていることに慣れていない結梨が焔の膝を枕にして寝初め、次に梨璃が夢結にもたれかかって寝てしまった。焔は結梨の頭を撫でている中、夢結も眠くなってきたのかこっくりこっくりとしてきていた。
「眠いか?夢結」
「……えぇ……梨璃と結梨につられたかしら……」
「確かに二人を見てたら眠くなるな。ふわぁ……」
「あなたも、ね」
「あぁ。寝ても、問題ないだろうな……」
「それじゃあ……二人して眠る前に……」
「ん……?」
「来年もよろしくね、焔」
「こちらこそ、よろしくな、夢結」
誰も見てないので(誰かが見ていたとしても関係ないのだが)、唇を重ね、二人は眠りに入ったのだった。
来年もいい一年になるように。最後に焔はそう思ったのだった。
お読みいただきありがとうございました。
極々シンプルなもので大して面白くもない短編でした。今日書き始めたからネタが浮かばなかったのです。ごめんなさい。
今年も残り僅か。この一年、蒼焔のリリィを読んでくださり、ありがとうございました。来年も蒼焔のリリィをよろしくお願いいたします。私も本編をどんどん進めていけるように頑張っていきます。
本当にありがとうございました。そして、来年もよろしくお願いいたします!
それでは以上、レリでした!良いお年を!