こんにちは。レリです。
祝ラスバレ三周年!!
テーマは『DREAM』!!夢!!ならこれだ!!というわけでネタが浮かびました。
三周年記念回、始まります。
ーーーーーー?
「………………(………?)」
ーーーーーーら?
「………………(…………こえ?)」
ーーーいーーーきーーー
「………………(…………まだ……ねむ…………)」
ーーあーーーう!ーーー
ーーー起きなって!焔!!
「んあっ!?」
声が聞こえた気がした。だがぼんやりとしてる頭では何も考えることができない。だがそれは唐突の痛みと衝撃によって無理やり覚醒させられた焔だった。
「いつつ…………」
「やっと起きた」
痛みが走る額を抑えているとまた声がした。この痛みと衝撃を与えた人物なのは間違いない。けど焔はまだぼんやりとしていた。
「んぇ……?」
だから声がした方向になんとも間抜けな声を出しながら向いたのだ。そして、向いた先にいた人物を見て、焔は完全に覚醒した。
「おはよ。焔」
「………………………………ぇ」
たっぷりの間を空けての小さい困惑の声が焔の口から出たのだった。
「もう、せっかくタキシードに着替えたのにこんなところで寝てたらシワになっちゃうだろう。うたた寝でもしてたのかい?まったく、僕の弟は変なところで抜けてるよね」
「…………み」
「み?」
「美鈴姉っ!?」
「わっ!?」
向いた先にいたのは、焔がよく知っている人物だった。それは焔の姉でこの世にいない人物、川添美鈴。
「ちょ、いきなり大声出さないでよ。驚いてしまうだろう」
「いや、えっ!?なんで美鈴姉が!?」
「?もしかしてまだ寝ぼけてる?もう一発いくかい?」
「いやいやいやいやいやいや、なんでなんでなんで?なんで美鈴姉が?夢?これは夢か?だって美鈴姉は死んでるし……」
「勝手に殺さないでほしいな。そして僕の話を聞こうか。問答無用でやるよ?」
「………………そうか、夢か。なら(ゴツッ!)いだぁ!?」
「目が覚めたかい?焔」
「…………え、痛みがある、だと?そういえばさっきも痛みがあった…………ということは、夢、じゃない……?」
「どうやらまだ寝ぼけてるようだね。さらに一発やろうか」
「嘘です!起きてます!!ごめんなさい美鈴姉!!」
状況がわからず混乱してる中に脳天に落とされた拳骨。あまりの痛みに悶えながらさらに混乱しているとまたもや拳を構えられたので急いで謝る焔。さすがの焔でも姉には敵わないのだろう。
「ならよろしい。まったく、着替えに行ったきり戻ってこないから見にきてみれば気持ち良さそうに寝ているのだから呆れてしまったよ」
「…………」
「焔?」
「いや、ごめん。いつの間にか寝てたみたい」
目が覚めてから改めて美鈴を見た焔は灰色を基調としたずいぶんと豪華なドレスを身に包んでおり、あまりの美貌に思わず見惚れてしまい、呆然としていたが美鈴の声で我に返った焔。
「ふぅん。日の光に当たって寝てしまったのかな」
「たぶんそうかも。それで、どうして美鈴姉が?」
「忘れたの?今日はパーティに呼ばれて来ているんだよ。それぞれ着替えてパーティ会場に向かおうってなったじゃないか。みんな着替え終わったのに焔だけ来ないからみんなで心配してたんだよ」
「パーティ……?あ、ごめん。すぐに行、くっ!?」
「焔!?どうしたの!?」
今まで椅子に座って寝ていたため、立ち上がろうとした焔に信じられないモノが見えて驚いて固まった。いきなりで美鈴も驚き、焔に寄るが焔は呆然と自分の右手を見ていた。
「…………なんで…………右手が、戻ってる……?」
「焔?」
そう。今までの《ソウル・ハーベスト》で作った禍々しい義手ではなく、義手になる前の手になっているのだ。それに驚いたのだ、焔は。
「……(なぜだ?確かに美鈴姉が言ってた通りパーティに呼ばれてパーティ会場に来たのは思い出した。でもその時は…………)」
「……焔?」
「……あぁ、そういうことか」
「なにが?」
「美鈴姉」
「なんだい?」
「これは夢じゃないんだよな?」
「そうだよ?え、まさかまだ寝ぼけてるの?」
「ホントだよな?」
「……ホントだよ?」
「ダウト。美鈴姉、嘘は駄目でしょ」
美鈴の僅かな挙動。それを見逃さなかった焔は美鈴に詰め寄る。
「……嘘なんかついてないけど」
「ちゃんと俺の目を見て言おうよ」
「…………」
「これは、夢なんだよな?美鈴姉?ん?」
「……………………………………そうだよ」
観念したのか、焔の問い(威圧)に素直に答えた美鈴。やっぱりか、とため息をする焔。それを見ながら美鈴は頬を膨らませていた。
「で?なんでこんなことを?」
「………………………………ずるいと思って」
「は?」
「夢結たちばっかり焔と踊ろうなんてずるいんだよ!!僕だって焔と一緒に踊りたい!!」
「いきなり駄々こねやがった!?っていうかそれだけのために夢に出てきたってのかよ!?」
「そうだよ!!悪い!?」
「逆ギレすんな!!はぁ、どうしてこうも俺の姉は…………。生前はもっとキリッとしてたのに…………」
「聞き捨てならないねそれは。まるで今の僕がポンコツみたいな言い方だね」
「ポンコツなんだよ今の美鈴姉は!!生前の時と全っ然違う!!」
「そんなことより早く踊りに行こ。そうしないと夢結が来てしまう」
「いきなり話題変えるなそしてさらっと言ってんじゃない。なに?夢結が来るって。今?それとも現実?」
「現実に決まってるじゃないか。なにを言ってるんだい?」
「何故だろう。このバカ姉をものすごく殴りたい」
「暴力反対するよ」
美鈴にそう言われながら焔は引きずられて会場に向かったのだった。
会場の中にはすでにたくさんのリリィがおり、遅れてきた美鈴と焔が揃ったことでパーティが始まった。
「というわけで、さっそく踊ろうか。焔」
「何がというわけ?まあ、いいけど。現実でも夢結たちを待たせてるんだからさっさと踊って起きないと」
「起こさせないよ?」
「怖いこと言うな美鈴姉」
「冗談。さ、踊ろう」
「はいはい」
美鈴が満足するまで散々踊った焔。逆に踊りすぎて疲れてしまい、水分補給している最中……
「ん、時間か」
「ぷは。美鈴姉?」
「もう夢結が来るみたいだ。ありがとう焔。僕と踊ってくれて」
「そうか。こっちこそ、夢とはいえ美鈴姉と踊れて楽しかったよ」
「僕も楽しかった。それじゃあ、またね」
手を振っている美鈴に焔も右手で振り、目尻に溜まった涙を堪えながら焔の意識は落ちていった。
◇◆◇
「…………ん」
瞼を上げ、焔の視界に写ったのは……。
「…………夢結」
自分の顔を覗いている夢結だった。
「おはよう焔。着替えが遅いから心配して来てみればぐっすり寝ているんだもの。心配してたのに呆れてしまったわ」
「…………ふふ」
夢の中でも姉に同じようなことを言われたため、小さく笑ってしまう焔。いきなり笑ったことに夢結はキョトンとしてる。無理もない。夢の中で姉に同じこと言われた、なんて、わかるわけない。
「焔?」
「いや、なんでもない。ごめんな夢結、心配させて」
「大丈夫よ。ほら、早く行きましょ。みんなが待ってるから」
「あぁ、行こう」
差し出してきた夢結の右手を義手の右手で握り、立ち上がる焔。夢結はそのまま左側に移動して左腕に右腕を組む。それを見た焔は夢結と目を合わせてから同時に微笑み、会場に向かったのだった。
これから楽しいパーティが始まる。
~おまけ~
「焔、もう一回僕と踊ってくれないかな?」
「え、夢結ーーーーーーいや、美鈴姉?」
「正解。さ、踊ろうか」
「夢だけじゃ足らなかったのかよ」
「その姿の焔と踊るのを忘れてたからね」
「だからと言って夢結の体に取り憑いてくるなよ」
「夢結にはちゃんと許可を貰ったから大丈夫」
途中、夢結の体を借りた美鈴が乱入したことがあった。
お読みいただきありがとうございました!
テーマが夢なら美鈴姉様だって出たって良いだろう!?というノリで書きました。まあ、最後夢結の体を乗っ取って来たけどね。ちゃんと夢結から許可は貰ってますからね!?(焦)
さぁて、ラスバレでのガチャではドレス姿の夢結様は出るんですかねぇ!?出たらすぐに引かなくては!!
それでは以上、レリでした!!