皆さんこんばんは、レリです。今回は周年短編です。一日遅れのですが……。遅れた理由は書いては消して、書いては消して、書いては消して、寝落ちしてのせいで昨日出せなかったです
小説書きながら寝落ちしたの初めてだな……。
演劇『リリィズファンタジー』、公演です
「やあぁぁぁぁぁぁ!!」
ザシュッ!
「……はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「団長、無茶しすぎだ」
「……いえ、これくらい、なんてことないです」
「力の使いすぎ。いくら姫様を助ける為とはいえ団長が倒れたら意味ないでしょ」
巨大な化物と対峙しており、トドメを刺したことで無数のポリゴンとなって消滅したのを見たピンク髪の人物。その人物は振り下ろした剣を杖のようにしながら膝から崩れ落ちた。荒い呼吸をしながら。
そこに寄り添いながら団長と呼んだピンク髪の人物に声をかける金髪の人物。団長の身の心配をしている。
「でも、私が行かなきゃ……」
「団長一人が行く必要はない。その為に私たち騎士団の皆が一緒に来てるんだから」
「…………でも、皆さんは私を行かせる為に他の敵の相手を」
「だからこそ。皆は団長に姫様を助けだしてほしいから私たちを行かせた。その期待に応える為に今は休める時に休んで。幸い、さっきの敵が最後の門番らしいから当分敵は出てこないはずだから」
「……出てきたら……」
「その時は副団長の私が相手をする。だから、休んでて。リリ騎士団長」
「…………わかりました。では少しの間お願いします。タヅサ副団長」
「ん」
ピンク髪の人物、『ユリガオカ王国』ラーズ騎士団、騎士団長、リリと金髪の人物、ラーズ騎士団、副団長、タヅサ。
リリは剣を腰に差してる鞘に納めてから座りこむ。それを見たタヅサは背中に背負っている大剣を鞘から引き抜き、周囲の警戒をする。
その時ーーー
「どうやら、一足遅かったようね」
「「っ!」」
突如響く女性の声。リリとタヅサは驚きながらも声がした方向に視線を向ける。声がした方向は自分たちが通ってきた道。自分たちの後方からである。
「久しぶりね、ユリガオカ王国のラーズ騎士団長と副団長さん」
「……シンテイ王国のグラン騎士団、騎士団長のタカネさん」
「お久しぶりです。この前の会合会議以来ですね。どうしてタカネさんがこんなところに?」
「貴女たちと同じ理由だと思うけど」
現れたのはユリガオカ王国とは隣国である国の一つ。シンテイ王国の騎士団、グラン騎士団の団長であるタカネだった。
「同じ理由…………まさか、そちらの姫様も……」
「も、ということはやはりそちらもそうなのね」
「二つの国の姫様を拉致するなんて一体何を考えて……」
「二つではなく、三つの国です」
「「「っ!」」」
またしても声。それも三人の会話に割り込むようにして入った。直後、三人の近くに一人の人物が飛び降りてきた。
「お久しぶりです。まさかこんなところで貴女方に会うとは思いませんでした」
「エレン帝国のヘルヴォル騎士団の騎士団長、カズハさんまで」
現れたのはシンテイ王国と同じユリガオカ王国の隣国であるエレン帝国の騎士団長、カズハである。
「これで三つの国の騎士団長が揃った……正直、あの魔王はどれだけの国の姫様を連れ去ったというのかしら」
「それはわかりません。でも魔王の人物像的に複数の国の姫様を連れ去るなんてよっぽどのことじゃないと思います。まあ、噂程度ですけど」
今さらながら彼女たちがいる場所を説明しよう。今、彼女たちがいるのは魔の国。そこにある魔王城の中である。どうしてそんなところにいるのかというと、彼女たちの会話で察しはできるだろう。そう、彼女たちの国の姫が連れ去られたのだ。連れ去られた姫を助ける為に来ていた。
「出遅れてしまったせいでリリさんに無茶をさせてしまいましたね。すみません。ここからは私も参加します」
「私もよ」
「お二人共……ありがとうございます。タヅサさん、行きましょう」
「ん。けど、団長は休めたの?」
「はい。落ち着くことができましたし、問題ありません。それに……」
リリが言いながら正面を向くと、巨大な扉が現れ、ゆっくりと開いた。
「これが……」
「えぇ。魔王がいる場所へと通じる扉でしょう。おそらく、この先に我々の姫様が」
「行きましょう」
リリが先に歩きだし、それに続くのにタヅサが大剣を鞘に収めてから歩く。そしてタカネ、カズハも共に歩きだす。
向かうは、魔王が待ち構えている場所へと。
◇◆◇
『…………』
魔王がいると思われる謁見の間のような場所。そこに辿り着いたリリたち。リリたちはその謁見の間のような場所の造形などに呆気に取られていた。魔王城の謁見の間は禍々しいものだと思っていたが、実際はとても美しいものだからである。
「よくぞ来た、と言っておこうか」
『っ!』
玉座から声が響く。リリたちが一斉に玉座に視線向けると、玉座に座り、頬杖をつきながらこちらを見ている人物がいた。
「あれが、魔王…………」
「魔王………………ソウエン!!」
リリが魔王の名を叫びながら剣を勢いよく引き抜き、剣を構える。
「答えなさい魔王!!私たちの姫様はどこにいるのかを!!」
「そう急かすな。これを見ろ」
そう言いながら魔王が指を鳴らす。すると、玉座の後ろに檻に閉じ込められた姫たち三人が現れた。
「っ!?姫様!!ご無事ですか!?」
「リリ騎士団長。私は無事です。どうか……」
「はい!すぐに助けます!!」
他の騎士も自分たちの国の姫が無事なのか確認しており、姫たちは静かに首を縦に振る。
「魔王。姫様たちを解放してください」
「良いぞ」
「え、良いの?」
「条件があるがな」
「条件…………どのようなものですか」
「そう警戒するな。簡単な条件だよ。我と戦え」
「…………わかりました」
「団長!?」
「ここで問答をしている暇はありません。それに、魔王も会話を続ける気が無いようですし」
「察しが良いな、ユリガオカ王国ラーズ騎士団長。さあ、早く戦う準備をしろ」
魔王は玉座から立ち上がり、少し前に出てからマントを義手である右手で外し、玉座に投げる。
「皆さん、勝手に決めてしまい、すみません。私は魔王と戦います。その間に皆さんは姫様をーーー」
「それこそ勝手に決めないで。私は団長と戦うと決めているんだから」
「副団長さんの言うとおりね。魔王は圧倒的な力を持つと言われてる。私たち全員で相手をするわよ」
「圧倒的な力に抗うには数で攻める。これも立派な戦術の一つです。全員で魔王を倒し、姫様たちを救いましょう」
「皆さん…………ありがとうございます」
「……決まったか。では、始めようか」
魔王の言葉にリリたち全員が鞘から剣を勢いよく引き抜きながら魔王に突撃したのだった。
◇◆◇
「がはっ!!」
謁見の間の壁に叩きつけられたリリは衝撃で肺にあった空気を吐き出し、倒れ込んでしまう。
辺りにはタヅサにタカネ、カズハも倒れており、気絶しているのか動かない。
この場に立っているのは魔王ただ一人である。
「…………三国の騎士団長の実力もこんなものか」
「……………………す」
「ん?」
「…………ま…………だ……で……す……」
がっかりしているように呟く魔王。そこに掠れながらも声を発する者がいる。自分の剣を杖にしながらゆっくりと立ち上がるラーズ騎士団長リリ。
すでに満身創痍。立ち上がることはできても荒い呼吸をし、剣を構えることができない。
「……その状態で立ち上がるとはな。貴殿は強いのだな」
「……あなたに……言われても……嬉しく、ありません」
「そうであろうな。時に、貴殿は自分の力を深く考えたことがあるか?」
「……いきなり、何を……」
「なに、ふと気になっただけさ。どうなのだ?」
「…………考えたことはありません。何せ、私の力は……」
「忌み嫌われているからか?」
「……!」
「そうであろうな。貴殿の力。それは紫の焔を扱う力。一見強力な力だが、民衆には忌み嫌われている……。それはなぜか?それはその力の名前が『紫焔(しえん)』いうものだから。別の言葉で『私怨』という言葉が連想され、紫の焔の発生原因は私怨だからという憶測が流れているから」
「…………」
魔王の解説にリリは顔を青くしながら震える。まるで、トラウマを思い出しているかのように。
「だが、それは間違いだ」
「え?」
「『紫焔』。それは…………いや、これは今言うべきではないな。とにかく、貴殿のその力はもっと誇っても良いものだ」
「…………できませんよ。私は誇ることなどできません」
「弱気だな。だから姫を救うことができない。我の考えていることに勘づいているのではないか?」
「……」
「なら言ってやろう。最初から全力でかかってこい!!貴様がもつその力で!!でなければ貴様らは魔王の名の下に滅びを下す!!」
「………………そんなこと……絶対にさせません!!」
「ならば全力でこい!!そして我を打ち倒してみよ!!」
魔王の気迫にリリは臆することなく、剣の先端を魔王に向け、突撃する構えをする。そして、剣から、リリの足元から紫の焔が出現する。紫焔はどんどんと勢いを増していき、凄まじい勢いへとなる。周囲に衝撃波が飛ぶ程に。
「それが貴様の全力か。ならば我も全力を以て応えよう!!」
それに対する魔王も義手でありながら武器になる大鎌から蒼い焔を出現させ、元々大きい鎌がさらに大きくなっていく。
ーーー『死神の鎌(デスサイズ)』ーーー
魔王がもつ最上威力の技である。
『死神の鎌』を掲げる魔王。振り下ろそうとしてくる来マンマンである。
ガクッ
「く!」
力の使いすぎとボロボロの身体。一瞬だけ膝に力が抜けてガクついてしまうが、地面に膝を着くことはなかったが、右目をずっと瞑ってしまう。
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ぬぅんっ!!」
リリが突撃を仕掛けた。魔王はタイミングを合わせ、『死神の鎌』を振り下ろす。
リリの剣先と魔王の鎌が激突。直後、凄まじい衝撃波が発生。
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
二人は叫ぶ。お互い全力で。これが最後だというほどの力で、どちらが上なのかの決着をつけるために。
ーーーガチィンッ!!
「なにっ!?」
力のぶつけ合いをしていた時、リリが持つ剣の剣先がズレた。唐突なことに魔王は驚き、即座に対応ができない。振り下ろした鎌は重力に従って地面へと進む。だが、リリの剣は下に行くことはなく、まっすぐに進む。その先は魔王の胸。
この一瞬の時、魔王は気づいた。リリの右目が何かとリンクしているかのようなリリとは別の瞳の色をしていることに。
「(『未来視』とのリンクか!)」
『未来視』。それはラーズ騎士団副団長であるタヅサが持つ力のことである。本来は自分自身にほんの先の未来を視せるものなのだが、他人にリンクさせて未来を視ることができるというのもある。
魔王はチラリとタヅサがいる場所を見ると、タヅサが右手を突き出している。咄嗟にリンクさせる為に突き出したのだろう。リンクした先に視えた未来にリリはズレて剣が魔王に届くように激突する剣先部分をど真ん中ではなく少し右にズラしたのだ。
「(…………個人ではなく、皆の力を結集しての攻撃。見事だ、ラーズ騎士団、団長)」
直後、リリの剣が魔王の身体を貫いたのだった。
◇◆◇
「ユユ様、助けるのが遅くなってしまい、すみませんでした」
「いえ、大丈夫よ。それよりもリリの方が傷が酷いでしょう」
「う…………」
檻の鍵を見つけ、解錠したことで囚われていた姫たち三人は檻から出てそれぞれの国の騎士団長のところにいた。
「では、帰還しましょう」
「少し待ってくれないかしら」
「え、姫様?」
ユユが倒れている魔王の元へと歩いていく。
「魔王ソウエン。いえ、ホムラ」
「………………なぜ、貴殿がその名を知っている」
「覚えてないかしら。小さい頃の思い出として私はしっかり覚えてるわよ」
「……………………昔のことなど……覚えてない」
「…………そう。貴方との約束、しっかりとやり遂げます。ゆっくりとおやすみなさい、ホムラ」
「……………………そう、させてもらう……任せたぞ……ユ……ユ……」
魔王ソウエン。本名、ホムラは淡い光の粒となり、天へと昇っていった。それを見送ったユユは静かに涙を流し、祈りを捧げる。他の騎士団長と姫も祈りを捧げる。
今度こそ、三国の騎士団長は姫を連れて帰国したのだった。魔王城を出る時にユユとカナホ、フウカの姫たち三人がホムラとの約束と言って彼の一人娘、名をユリを保護したのだった。
ユリは小さい頃にホムラと一緒に育ったことがあるユユが引き取ることにしたことでユリは正式にユリガオカ王国の民へとなったのだった。
そして、魔王を打ち倒したことにより、騎士団長であるリリはユリガオカ王国第一王女であるユユの名の下に勇者へとなり、三国と同盟を結び、平和な世の中へとしていったのだった。ちなみにラーズ騎士団の団長は副団長であるタヅサが就任し、副団長の座にユリが就任したことを記しておこう。
演劇『リリィズファンタジー』の公演を終了します。皆様、お忘れ物のないように気をつけてお帰りください。誠にありがとうございました。
◇◆◇
「で、劇とはいえなんで俺が夢結だけじゃなくて叶星に優珂まで連れ去るシナリオにした?夢結だけでよかったんじゃないか?なんで三人にした?説明してもらおうか?さっさと吐けよ」
「あの………アイアンクローしながら言わないでくれないかしら?あと話してほしいならこの手を離してほしいのだけど」
「つまらんダジャレを言っている暇はないだろうが。さっさと説明しろ、百由」
「わかった、わかったから。意識して言ったダジャレじゃないけどとりあえずは離して本当に痛い痛い痛い痛い痛い!?」
「梨璃、どうしたの?手、震えてるけど」
「劇とはいえ、お兄様に剣を向けるだけに飽きたらず、お兄様に突き刺すことになるなんてぇ…………」
「焔君に連れ去られる瞬間、ドキドキしたな~///」
「…………私も少しドキってしたわね」ボソッ
終わった後の舞台裏はこの上ない混沌としていたのだった。
お読みいただきありがとうございました。
ぐちゃぐちゃなのは勘弁してください。寝落ちしたけど睡魔と戦いながら書いてたやつなので……。
四周年イベ、まさかの演劇。スタァラ○トだよねこれと思いましたね。夢結様の姫衣装はいつ出ますかね?出たら速攻に当てに行かなければ。え、ガチャ?77連まで引いて聖様一人ですがなにか?すり抜けが酷すぎるんじゃ……。
それでは以上、レリでした!