劣等生の世界でRPG   作:無理やー

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四聖獣との戦い③ 和樹、達也他vs朱雀 前編

今俺達は目の前に突如現れた男に警戒している。相手の名は朱雀。遊白に出てくる四聖獣リーダーの朱雀だ。俺はそれを知り、すかさず朱雀のステータスを確認した。

 

 

 

 

 

 

ステータス

 

朱雀 ???歳

 

レベル 55

 

妖力(サイオン) 386

 

力  133

 

敏捷 170

 

頑強 140

 

器用 199

 

 

 

暗黒雷迅拳 暗黒妖籠陣 暗黒雷光波 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の方がステータスは全て僅かに上だが、朱雀は7人に増えることを考えるとかなりヤバイ。しかもこの中で朱雀と戦えるステータスをもっているのは達也だけだ。その達也でさえ僅かに下だ。しかも得意魔法であるグラム・ディス・パージョンが効かない相手。こんなところでマテリアル・バーストを使わないと思うが達也の性格上楽観はできない。そんなことを考えているうちに…

 

「お前もブランシュの人間か。両手を上げて大人しく投降しろ」

 

達也がCADを朱雀に向けそんなことを言ってきた。

 

「ハッハッハッハッ、俺様に投降しろだと。どうやら分かっていないようだな。お前がいくら頑張ったところでこの俺に勝てないということが」

 

朱雀が投降を拒否すると、達也は躊躇うことなくCADを引き魔法を放った。

 

しかし、朱雀は微動だにしなかった。達也は僅かに目を見開き驚いた。

 

「クックックッ、今何かしたのか?」

 

達也が魔法を放ったのに何事もなく立っている朱雀を見てこの場にいる全員が朱雀に要警戒体制をとった。

 

「別に驚くことでもあるまい。この程度の霊気弾、子供のお遊びレベルだろう?」

 

和樹以外のその場にいる者は何を言ってるんだともいうべき表情をしていた。あの達也でさえ一瞬表情が変わった。

 

無理もない。先ほど達也が放った魔法は普通の人間がまともにくらえば間違いなく体を貫通する威力はあったのだ。それをまともにくらっても、まったくダメージを受けていない。

 

「うおおおおおおォォォォォォォ!!」

 

桐原先輩が横から斬りかかったのだ。高周波ブレードを使い朱雀に襲いかかり刀を勢いよく振り下ろした。だが、朱雀は右手に妖気を纏い片手で受け止めたのだ。いくらなんでも高周波ブレードを片手で受け止められる人間などいるわけがないのだ。

 

「な!?」

 

「バカな!?」

 

「!?」

 

桐原先輩、十文字先輩、そして達也までも驚愕した。だが俺はさほど驚かなかった。この程度で腕を切り落とせていたら儲けものだと思ったからだ。

 

「お前は邪魔だ!!」

 

朱雀は斬りかかってきた桐原先輩の腕を掴み電流を流した。

 

「ぐあああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!」

 

「桐原!!」

 

「「桐原先輩!!」」

 

「……………ぁ………………が……………………」

 

朱雀は桐原先輩の腕を離すとそのまま倒れこみ動かなくなった。

 

「フッ、心配するな。軽く電流を流しただけだ。とはいえ、人間は少しでも高圧電流を流せば死ぬからな。なんとも不甲斐ない生き物よ」

 

「なんだと…」

 

「さて、貴様が真田和樹だな?」

 

「!?」

 

「他の者には用はないが、邪魔をするようなら殺す」

 

朱雀のその言葉に十文字先輩は魔法を放った。

 

 

 

ファランクス

 

幾重にも展開され更新し続けられる多様な魔法防壁があらゆる種類の攻撃魔法を弾き返す。十文字家の代名詞と言える魔法

 

 

 

十文字先輩は自分の前にファランクスを展開した。

 

「ハッハッハッハッ、それはなんの真似だ!その程度の防壁で俺の攻撃を防げると思っているのか?人間とは悲しいな?今その苦しみから解放してやろう!!」

 

朱雀は右手を上げると突然朱雀に雷が落ちた。俺達がいた部屋は雷が落ちた為、天井が崩れ部屋が瓦礫の山となった。十文字先輩はファランクスで防いだが俺と達也は部屋の外へ行き生き埋めにならなかった。よく雷が落ちて建物が崩壊しなくてよかったなと思った。

 

天井が崩れ落ちて暫くして静かになったため俺と達也が部屋に戻ると十文字先輩が倒れていて十文字先輩の顔を朱雀が踏みつけていた。

 

「十文字会頭!!」

 

俺は自己加速術式と縮地を使い朱雀の懐へ飛び込み朱雀の顔面を殴った。

 

朱雀はよろめき後ろへ下がるとそこへ追撃するように達也も襲いかかった。連続でこぶしを繰り出したまに蹴りも放つが、拳は片手で蹴りは足で受け止めていた。

 

「「くっ!?」(速い!)」

 

朱雀は片手で受け止めていたが下がりながら受け止めていたのでかなりギリギリだったため、途中で窓に飛び込み外へ逃げた。俺と達也も追うとそこにレオとエリカがやってきた。

 

「達也!和樹!」

 

「誰コイツ!?」

 

「レオ!エリカ!向こうにいる十文字会頭と桐原先輩を頼む!」

 

「え!?どういう」

 

「早くしろ!桐原先輩は瓦礫に埋もれている。急げ!」

 

おれがそう言うと二人は急いで俺達が出てきた部屋に向かった。

 

「なるほど、確かに真田だけではなくどうやらお前も少しはできるようだな?」

 

朱雀は達也を見ながらそう言ってきた。

 

「だが、霊気を通っていない拳では俺は倒せん!だがこのままお前の相手をしながらでは真田を倒せんのもまた事実……………………よかろう、特と見ろ!そして恐怖しろ!真田和樹!暗黒雷迅拳と双璧を成す、我が闇奥義を!」

 

朱雀が両手を合わせ妖気を集めると朱雀の体が揺れ動き体が分離していった。

 

「これは?」

 

達也が目を見開き混乱している。こんなに驚いた顔をした達也は初めてだ。

 

「フッフッフ、この技はこの俺を七つに分ける最高妖術だ。どれが本物か当ててみろと言いたいところだが動揺しているお前達にもわかりやすく言ってやろう。七人に全てがこの俺だ!闇奥義、暗黒妖朧陣!」

 

朱雀が七人になったのだ。

 

「そっちの二人は司波達也を殺せ。残りは真田和樹を殺すぞ」

 

達也の顔を見ると汗が流れている。無理もない。たった一人で桐原先輩や十文字会頭を倒した男が七人になったのだ。正直勝てるかどうかわからない。………俺も出し惜しみしている場合じゃないかもしれない。

 

俺はそう思い右側に黒い空間を出した。俺が突然そんな行動をしたので達也と朱雀は此方を見ていた。その黒い空間に手を入れると中から刀が出てきた。

 

 

 

穴(ホール)

 

距離と距離を縮めることで遠くに行ったり、遠くの物を取ったりする空間魔法

 

 

 

「和樹、その魔法…」

 

「達也、目の前のことに集中しろ。でないと……死ぬぞ」

 

「!?」

 

達也は俺にふと目線を移したせいで隙ができ二人の朱雀に接近を許してしまった。元々極僅かだがスピードもパワーもあちらが上。そんな二人に接近を許してしまえばいかに達也といえど防ぐことができず攻撃を受ける羽目になった。一方的に攻撃を繰り出されては攻撃を受け続けおもいっきり壁まで吹き飛ばされた。並みの人間なら顎の骨が砕けていただろう。だが達也は何事もなく立ち上がり自己加速術式で近づきつつ、相手に加重系の魔法を使いながら足止めし攻撃を繰り出していたがやはり防戦一方。

 

突如一人が後ろに下がったが、もう一人が達也に攻撃してきてはそちらを対処せざるを得ない。

 

するとまたも雷が鳴り、後ろに下がった朱雀に雷が落ちた。そちらを見ると、なんと朱雀の右手に雷が集まっていた。雷を受け止めたのだ。

 

「行くぞ!暗黒雷迅拳!!」

 

朱雀は右手に雷を纏いながら達也に襲いかかったのだ。

 

流石にあれを受けるわけにはいかないと思い後ろへ跳んだがそれを追いかけてきて繰り出してきた。達也はなんとかかわせたがかすったせいで高圧電流が達也に流れてきた。

 

「ぐあああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!」

 

達也は倒れそうになったが膝をついただけですぐに立ち上がった。

 

「なるほど、いくら攻撃しても回復するその自己修復術式、確かに厄介だ」

 

「!?」

 

達也は目を見開き驚いた。そして、すぐ朱雀を睨み付けた。朱雀が達也の秘密を知っていることに警戒を強めたのだ。

 

「だが、肉体は耐えられても精神はどうかな?確かお前は感情の殆どが欠落しているらしいな。だが、痛みが感じないわけではない。いったいどれだけ耐えられるかな?」

 

「っ!?」

 

「「さぁ、一思いに殺してやろう!!」」

 

今度は二つの雷が朱雀に落ち、右手に雷が集まっていた。

 

「「死ねぇ!!」」

 

二人の朱雀の暗黒雷迅拳をかわすことはできなかった。

 

「ぐあああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!」

 

二人の内一人が達也の両腕を掴んだ。

 

「フッフッフッ、どれだけ耐えられるかな?」

 

朱雀が電流を達也に流した。

 

「ぐああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

 

自己修復術式で治っては電流が流れ、治っては電流が流れての繰り返しで達也は苦しみ続けた。

 

「フッフッフ、どうだ?まだ耐えるか?普通の人間ならショック死しているだけの電流を浴びせ続けているのだ。………ん?………どうやら玄武と白虎がやられたようだな。 ちっ、使えぬ者共よ。どうやら俺と青龍で倒さねばならなくなったようなのでな貴様と遊んでられる時間は失くなった。最大パワーを電流をお見舞いしてやる。いかに貴様でも即死ではその自己修復術式も発動できまい。止めだ、司波達也!死ねぇ!!」

 

朱雀が止めを差そうとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズガガガガガガガガァァァァァァァァァーーーーーーーーーーンンンンンンンンンン!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突然九つの斬撃が朱雀を襲った。

 

「ぐあああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!」

 

 

 

 

飛天御剣流『九頭龍閃』

 

神速を最大に発動させ、剣術の基本である9方向の斬撃を連続で繰り出す乱撃術であり突進術でもある。正に飛天御剣流の『動』の奥義と言っても大袈裟ではない。

 

 

 

 

 

九頭龍閃をまともに受けた朱雀は至るところを斬られ既に戦闘不能。るろ剣のように逆刃刀ならば少しの怪我で終われたかもしれないが、和樹の刀は逆刃刀ではないため一撃受ければ大体は死ぬ。

 

それは朱雀でも例外ではない。

 

「貴様、他の五人はどうした!!」

 

生き残った朱雀が大声で俺に叫んだ。俺は指である一点を指した。そこには五人の朱雀が倒れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は少し遡り、達也の方に二人の朱雀が襲いかかった頃…

 

「いかに貴様でも俺を五人も相手することはできまい」

 

「…一つ確認する。お前がここにいるということは他にも仲間がいるな?例えば青龍とか…」

 

「フッフッフッ、流石だな。知っているならば隠していても意味はない。他の三人はお前の女共の始末に向かわせた。今から助けに行っても間に合わんぞ」

 

「そうか、それなら心配ない」

 

「何?」

 

「俺の知ってるあの三人ならリーナ達が負けるはずがないからな」

 

「フン、威勢がいいな。だが今の状況ではそうも言ってられまい。特と見よ。二つの奥義の合体技!」

 

五人の朱雀は離れ弓矢の形をした雷を形成している。

 

「五獄暗黒雷光波(いつごくあんこくらいこうは)!!」

 

五人の朱雀は矢のような雷を放った。だが俺は微動だにしなかった。俺は再び穴(ホール)を発動し俺の前に黒い空間を作った。すると朱雀の放った技は穴に吸い込まれ、穴の出口を五人の朱雀の背後に形成した。そこに先ほど朱雀が放った技が飛んできて朱雀に命中した。

 

「「「「「ぐあああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!」」」」」

 

いかに自分の技とはいえダイヤをも砕く技だ。当たれば無事では済まない。だが、やはり雷の耐性が高い朱雀ではそれだけでは死なない。

 

「「「「「ハァッ…ハァッ…ハァッ…ハァッ…」」」」」

 

「流石だな。この程度では死なないのは分かっていた。だがこれで俺には雷光波が効かないことが分かったはずだ。次は俺の番だ。……はあああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!」

 

俺はサイオンを高め自分の周りにサイオン弾を50発作り出した。

 

「その体で避けられるかな?行くぞ!裂蹴紫炎弾!!」

 

俺は50発のサイオン弾を放った。五人の朱雀も避けようとするが、誘導弾であり、避けた先にはもう一人の朱雀に当たるように計算して撃っているため誰も避けられなかった。

 

「「「「「ぐああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!」」」」」

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドーーーーーーーーーーンンンンンンンンンン!!!!!

 

裂蹴紫炎弾を受けた朱雀は最早立つことも全員が生き絶えた。

 

「思ったより大したことなかったな。さて、達也は「ぐああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!」!?マジで?あのチートお兄様が?って感心している場合じゃない」

 

俺は急いで達也のもとへ走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、今に至る。

 

「ということだ。最早お前に勝ち目はない。達也との戦闘でかなり妖気も使ったはずだ」

 

「フッフッフッ、それはどうかな?まだ俺の恐ろしさが分かってないようだな?」

 

朱雀は右手を上げて妖気を集めようとしたが…

 

ズガガガガガガガガァァァァァァァァァーーーーーーーーーーンンンンンンンンン!!!!!

 

「ぐああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!」

 

俺は朱雀が右手を上げた瞬間、九頭龍閃を放った。

 

「バカが、お前達は何度でも甦るが甦る時に妖気を集める時隙ができる態々待ってやる義理はない。」

 

そして俺は、朱雀の胴体を斬り絶命した。

 

「フーッ、大丈夫か?達也」

 

「ああ、問題ない」

 

「よし、じゃあリーナ達のところへ行くぞ。奴の話では他に仲間がいるらしいからな」

 

「!?わかった」

 

そして、俺達はその場を離れようとするが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

離れてあったはずの五人の朱雀の遺体が消えていった。いや違う。妖気に変わって一つの方向へ向かっていったのだ。俺はその方向を向くと、なんと俺が達也を助けた時九頭龍閃で死んだと思われた朱雀が生きていたのだ。そして、妖気を集めたことで傷が回復したのだ。

 

「フッフッフッ、惜しかったな。もう少しで倒せたものを」

 

「ちっ、しぶとい奴め」

 

正直九頭龍閃を不意打ちでマトモに受けて立っていられるとは思わなかった。

 

「お前もかなり霊気を消耗しているはず、さっきのような訳にはいかんぞ」

 

そう、実は俺のオリジナル魔法、穴(ホール)や裂蹴紫炎弾はかなりサイオンを使う。俺に残されたサイオンは100もなかった。最早穴(ホール)と裂蹴紫炎弾は使えない。裂蹴紫炎弾は数を少なくすれば撃てるがそれでも30発程度だ。それでは心許ない。

 

「外すしかないか…」

 

俺は一人呟き、両手両足につけていたリストバンドを外した。

 

ゴオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーー!!!!!

 

俺の周りにサイオンが溢れだし、炎の鳥となった。その炎の鳥が俺の体に入り込み俺の体は炎のように熱くなった。

 

俺がリストバンドを外している間に、朱雀も暗黒妖朧陣で再び七人になっていたのだ。

 

「漸く本気になったか。だが霊気が残り僅かなのは変わらん。この戦いもそろそろ決着をつけよう!!」

 

 

 

 

 

ここで俺と朱雀の第二ラウンド(最終ラウンド)が始まった。

 

 

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