「確かにお前には雷光波は通用しない。だが、俺の闇奥義は一つではない!」
七人全員が雷を受け止め右手に雷を受け止めた。
「流石の貴様でも七人の暗黒雷迅拳はかわせまい。」
かすっただけでも致命傷になる暗黒雷迅拳。それを七人でやられたら確かに厄介だ。しかも朱雀は敏捷も高い。普通なら絶体絶命だろう。だが…
「「「「「「「死ねぇ!!暗黒雷迅拳!!」」」」」」」
七人の朱雀が分担して襲ってきた。
だが俺は冷静に対処していった。
一人目の朱雀に拳を振るわれる前に左腕を斬った。
二人目の朱雀も拳を振るわれる前に胴体を斬り裂いた。
三人目の朱雀は拳を振るわれるがそれを避けそのまま背中を斬った。
四人目の朱雀と五人目の朱雀は同時に襲い掛かって来たため、二人の攻撃を同時にかわし二人の両足を斬り裂いた。
六人目と七人目は、二人が拳を振るわれる前に龍巣閃で斬った。
これを縮地で行っていたため、達也でも捉えることはできなかった。呪霊錠とと同じ効果のあるリストバンドを外した和樹の動きを捉えることは朱雀でも無理なのだ。
「…バ……バカな……。まさか…ここまで……力に差が……あったとは……」
「朱雀、悪いがこれ以上お前と遊んでいる暇はない。ここで止めをささせてもらう」
サイオンを高め30個のサイオン弾を作り出した。達也の前で使うつもりはなかったが、もはや達也も無関係とは言えないだろう。それにさっきの戦闘でも使ってるし(達也は見ていなかったことを和樹は知らない)
「今のお前達ではかわせないだろう。裂蹴紫炎弾!!」
30発のサイオン弾を放った。傷つき倒れている七人の朱雀では避けることはできず全員がマトモにくらった。
土煙が晴れると横たわって倒れている朱雀の姿があった。
俺は今度こそ撃ち漏らしがないように朱雀に近づき全員に刀で止めを刺した。
朱雀に止めを刺した俺はリストバンドを嵌め、達也の元へ行った。
「大丈夫か、達也?」
「ああ、特になんともない」
「そうか、あれだけの攻撃を受けて五体満足とは流石だな」
「……和樹、お前……」
「達也、それは後でいいか?今はこの場の後始末だ」
達也は何か言いたそうだがこの場で話すことではないと悟り了承した。
『お兄様!』
俺達が十文字会頭達がどうなったか確認するために先ほどの部屋へ戻ろうとした時、深雪がこの場に現れた。
「深雪…」
「お兄様!お怪我は、お怪我はありませんか!?」
「ああ、大丈夫だ」
達也はそう答えるが、達也の今の格好は、服がボロボロで色々なところに穴が開いている。真っ白だった制服も所々黒く血も夥しく付いている。いったいどれだけの攻撃を受けたのだろうかとこれでよく無事だったなどと思えないくらいボロボロだった。
「これの何処が大丈夫などと言えるのですか!服がこんなにボロボロじゃないですか!それにこんなに血を出していくらお兄様でもこれだけ傷つーー」
「深雪!」
「!!」
「お前が心配してくれているのは分かっている。本当に大丈夫だから」
「…お兄様…」
いつものラブラブ兄妹になっている司波兄妹である。
「…こんな時でも相変わらずね…」
リーナが隣で一人呟いていた。
「いたのかリーナ…」
「いたわよ!」
いや、ホントいつの間にいたんだよ…
「まったく、急いできてみればもう終わっていたなんて」
「終わっていたことに何か不満でも?」
「心配させないでよってこと!」
「安心しろ。俺がリーナを置いてどっかに行ったりしないさ」
「和樹…/////////」
俺はリーナの肩を抱きながらそう答えた。リーナは顔を赤くしながら俺に寄り添った。
「お前らは少しは節度というのを学んだらどうだ?」
達也が深雪を連れて呆れながら言ってきた。
「お前らにだけには言われたくない」
「……和樹、今日時間とれないか?」
「……今日は店を休みにしておいた。聞かれたくないことか?」
「…ああ」
「ならウチにこい。雫とほのかもいるが長い話しになるんだろ?あいつらを長い時間家で待たせるわけにもいかんし、明日の店の下拵えもある。悪いがつき合ってくれ」
「…わかった」
ブランシュとの一件も終わり後は目を覚ました十文字会頭達が後始末をするということでブランシュとの事件はこれで終了し、俺とリーナ、司波兄妹は俺の家に着いた。
「ただいま!」
「「お帰りなさい!」」
家に入ると雫とほのかが出迎えてくれた。ほのかの体には包帯が至る所に巻かれている。
「…やっぱりそっちにも来たか…」
「そっちにもってことは…」
「ああ、こっちにも来た」
「大丈夫なんですか!?お怪我は!?」
「大丈夫だよ、ほのか。それよりほのかの方が怪我してるじゃないか」
「えっと…私は大丈夫です。少し苦戦しましたけど…」
「そっか……あ、悪い達也、司波さん。とりあえずあがってくれ」
「ああ、邪魔する」
「お邪魔します」
俺がそう言うと達也達は家に上がってきた。
俺達はリビングに入った。
「ほのか、とりあえず紅茶入れてくれ」
「うん、わかった」
ほのかはそう言ってキッチンに入っていった。
「ほのかは一応客だよな?」
達也は客に茶を入れさせるのかと言うようなもの言いをしてきた。
「気にするな。いつものことだ。それにリーナに入れさせたら、いろんな茶のブレンドが入ってくるからやめた方がいい」
「ちょっと、どういうこと!!」
「そのままの意味だ!ダージリンと玄米茶とその他諸々の混ざったような茶を淹れるのは世界でもお前ぐらいなものだ!!そんな茶を二人に飲ませるつもりか!!」
俺の発言に司波兄妹は若干顔を引きつった。
「何を言っているの!?私は普通の人とは違って、他に類を見ない独自の味付けをしているからこの世のものとは思えない程の味が出せるのよ!」
「この世のものとは思えない程の不味い味なんだよ!!お前が作った料理と飲み物は全部暗黒物質(ダークマター)だ!!」
「そこまで言う!!」
「化学兵器と言われないだけマシだと思え!!」
俺とリーナが言い合いが始まった。
「達也、深雪、あれはいつものことだから気にしないで」
「達也さん、深雪、紅茶を淹れましたから一緒に飲みましょう」
雫とほのかは慣れたようにスルーし達也と深雪を案内した。
それから10分程経ち俺とリーナの言い合いは終わった。
「まぁ今日のところはこのくらいにしとこう」
「そうね。あまり達也達を待たせるものでもないわ」
俺とリーナがそう言うと
「充分待たされているのだが…」
「いつもなら30分はやってる。今日はマシな方」
達也が一人呟くと雫が答えた。
「達也、時間も時間だし良かったら食べてくか?」
現在6時半だから時間と言えば時間だ。
「というか俺が腹へった」
「私も!」
俺だけではなくリーナもお腹が空いたようだ。
「言い合ってたらお腹が空いたんだね」
「これもいつものこと」
ほのかと雫が司波兄妹に言うと二人は呆れ顔だった。
「じゃあ達也達が来ていることだし今日は特別に私が作ってあげる」
「だからお前はやらんでいい!!」
「なんでよ!!」
「同じことを何度も言わせるな!!」
またも俺とリーナの言い合いが始まった。
「……あの二人はほっといて私が作る」
「あっ、じゃあ私も手伝う」
「私も手伝うわ」
雫が料理をすると聞いてほのかと深雪も手伝うといいキッチンへ入っていった。
「ああ、もういい!ったく!いつになったら気づくんだ…」
「…終わったか?」
俺が最後に毒付くと達也は一人紅茶を飲んで待っていた。
「ああ、スマン。待たせたな」
「かまわない」
俺とリーナは達也の向かいのソファーに座った。
「それで達也、聞きたいことって何だ?」
「……そうだな、下手ごまかしはしないで担当直入に聞く。…お前…焔の抜刀斎だな?」
「…正解だ」
「…やけにあっさり認めるんだな」
「達也なら今学期中に気づくと思っていたからな。早ければ二日以内。遅くても三ヶ月といったところか。だが、参考までに何故分かったか教えてくれ。そうじゃないとつまらん」
「……まぁいいだろう。怪しいと思ったのは部活勧誘期間の剣術部の騒動の時だ。お前の剣術は我流と聞くが俺にそうは思えなかった。あれは長年誰かに指導をしてもらった剣術の動き。とても一人で覚えられるはずがない。そして、簡単にあしらった実力。普通なら10人以上の人から襲われれば例え実力があろうが普段通り動くことはできないはずだ。あれはかなり実戦慣れしていなければできない動きだった。そして、今日お前が使った魔法、俺は沖縄で焔の抜刀斎からあの魔法を使って助けられたことがある」
「……十文字会頭との模擬戦で気づくと思ってたんだけどね。俺は」
「十文字会頭との模擬戦では警戒対象に入るくらいでその時点では焔の抜刀斎だと気づく要素がなかったからな。だが、その言い方だとまるで俺に気づくように行動しているように聞こえるが?」
「いや、別に達也に気づかせようとは考えてないよ。まぁ隠しても達也ならすぐ気づくだろうとは思っていたけどね。」
「……俺のことをよく知ってるようだな?」
達也は目を鋭くして俺を見てくる。
「まぁね。達也には話しとこうって思ってたんだけど、普通ならあり得ないって理由だから話してないだけで、どう話そうかなって思ってただけだから。」
「なら話してくれ。話を聞いて判断する」
「そうだな…実は…」
それから俺は達也に話した。俺が実は別の世界から来たこと。俺のいた世界ではこの世界が創作物として存在していたこと。
「…ではお前は俺達のことを出会う前から知っていたということか?」
「ああ、例えば…」
俺は達也の側に近づき耳元で…
「お前達の母親が四葉家当主四葉真夜の姉、深夜だというと。お前が戦略級魔法師大黒竜也だということ。そして、トーラス・シルバーのシルバーだということ。司波さんが四葉家次期当主候補の一人だということ。俺は全部知っている」
その言葉に達也はより一層警戒心が強くなった。
「まぁ、俺にとってどうでもいいがな。だがお前にとってはそうでもないだろ?」
「!?」
そう。全部知っているということは達也がどういう性格をしているかを知っているということだ。つまり、この場で達也が俺を殺そうと考えてもおかしくないということもバレてるということだ。
「…だが何故それを俺に話したんだ?」
達也もそれに気づいたのか?俺に聞いてきた。
「…それを話さないとさっきの奴等のことも話せないからな」
「どういう意味だ?」
「さっきブランシュのアジトに出てきた奴等、あれは四聖獣という妖怪だ」
「中国神話にでてくる四神のことか?」
「そうとってもらっても構わん。ああいった妖怪から俺は命を狙われている。理由は俺が本来この世界に存在しない人間だからだ」
俺は一つの紙に2本の線を引いた。
「本来歴史とはこんな感じに決められた時間軸が存在する。だが俺というイレギュラーが現れて本来の時間軸とは違う時間軸が生まれた。いわばパラレルワールドということだ。だがズレた時間軸を戻そうとする者が現れた。四聖獣もその一つだ。だから奴等はこの世界の時間軸を戻すために俺の命を消そうとしている」
この事は既に神からの手紙で教えてもらっている。
「………正直信じられん話だな…」
「だろうな。俺が達也の立場でもそう思う。だが達也、よく考えてみろ。奴等は俺を殺して元の時間軸に戻そうとしている。だが俺はこの世界で何年も過ごしてきた。当然俺と関わってきた人も大勢いる。だが歴史にそれほど影響を及ばさない程度なら奴等は狙わないらしい。現に俺は雫とほのかの両親と何度も会い、親しい間柄だがそれだけで狙われてはいない。二人には、いや、リーナも含めて三人だな。三人には俺が色々やって鍛えているから本来の歴史より実戦に強くしてしまったせいか、何度も狙われている。といっても三人がそれでもいいということで鍛えているわけだが…」
「……だがそれでは俺に話そうとした理由にはならないだろう。俺のことをよく知っているならばこの場で俺が何をしようとしているのかわかっているんだろ?」
「もちろんだ。だがなそれをすれば逆にお前達が危険になる」
「……どういう意味だ?」
「さっきも言ったが、俺がこの世界にきて色々過ごしてきたわけだが、歴史を揺れ動かすことをすれば命を狙われる。達也お前は忘れていないか?俺達は既に大きなことをやっていることを」
「!!」
「そう、俺は沖縄で司波さん達を助けた。達也はあの場に急いで駆けつけた。だがお前は、桜井さんと深夜さんは助けられたが司波さんは助けられなかったんだ。即死だったから。」
本当は深雪も達也が助けられたのだがわざわざ言う必要はない。自分が危険になるだけだからだ。
だが、達也から殺気が漏れた。
「達也!!」
「!!」
俺の一声で達也は我に帰り首を振った。
「すまない」
「気にするな。話を続けるぞ。まぁ大体言い終わったが…」
「ああ、つまり本来死ぬはずだった深雪が今生きているため奴等は深雪の命を狙っている。」
「司波さんが狙われているのにお前が手を出さないわけがないだろ?そうなれば自然とお前も狙われるようになる。俺が死のうが生きようがな」
「……確かにそれだとお前がいてくれた方が心強いな」
「そういうことだ。そして、身内にもこの事は話すなよ。実際話した九島家の人間が殺されているからな」
「何!?」
「逆に話してない雫とほのかの家族は一度も狙われたことはない。俺の秘密を知ったり、本来の時間軸で死んでるはずの人が生きていたり、本来の時間軸で身につけない力を手にすると命を狙われることになる。俺が九島家に籍を入れずリーナが嫁に来るのもそれが理由だ。」
「…そうか、わかった。この事は母上と叔母上には話さないでおく」
「そのほうがいいだろ…。深雪に関してはお前に任せる」
話が一段落すると
「お兄様、お待たせしました」
「和樹さん、お待たせしました」
ちょうど深雪とほのかと雫が夕食を持ってきてくれた。俺達は暫くして夕食を食べ終わると
「和樹、おまえたちがつけているそのリストバンドはなんだ?」
「…着けてみろよ」
達也は突然俺に聞いてきた。俺はリストバンドを外し達也に着けるように促す。達也は言われた通り左右にリストバンドを着けると手錠でもつけられたように左右の手が密着した。
「なっ!?」
「お兄様!?」
「それは簡単に言えばサイオンでできた養成ギプスといったところか」
「慣れないときついわよ」
「私たちも慣れるのに暫くかかって一時間は動けなかったもん」
「あれはキツイ」
俺が説明すると当時のことを思い出したリーナ、ほのか、雫がなんか隣で言っていた。
「達也、サイオンを全身に纏うようにフルに使ってみろ」
俺が達也にそういうと達也は言われた通りにやる。すると手錠のように手が密着していた手が自由に動けるようになった。
「……まさかお前達はこんな状態でいつも過ごしているのか?」
「強くなりたいからな。それと同じものを両足にもつけている。それを着けながら大の字で寝られるように慣れればサイオンの暴走もなくなり魔法の強度、発動速度、そして、サイオン量も自然と増えていく」
そう言って俺はズボンの裾を上げ見せながら説明した。リーナ達はスカートなため普段からそれは見えている。
「ただ、足につけているのは手につけているリストバンドを外すと効果がなくなるようにしてある。戦闘中に外すのは無理があるからな」
だからこそ俺とリーナは朱雀と青龍戦で足に着けていたモノは外さなかった。そんな暇もなかった。
「……和樹、俺達にも同じモノをくれないか?」
「……達也、お前達にはいいが、分かっているな?」
「……ああ、この事は誰にも言わない」
「……いいだろう」
このリストバンドは俺が作ったもの。つまり本来の時間軸に存在しないもの。それを身につけることは朱雀達のような者から命を狙われるということだ。達也には話してしまったので渡しても問題ないが他の人は違う。
この一件から俺は達也と深雪にも奴等と戦うための術を身につけてもらうためにリーナ達と共に訓練をする仲になった。(週一程度しかやらないが…)
和樹はクエスト『和樹vs朱雀』をクリア。和樹の経験値と魔法ポイントが加算します。
ステータス
真田和樹
高校一年 15歳
レベル 48
体力 332
サイオン 511(613)
力 172(207)
敏捷 208(250)
頑強 156
器用 230(276)
魔法力 270(324)
魔法技能 320(384)
スキル
全智の眼 飛天御剣流(奥義) 秘剣・焔霊 秘剣・火産霊神
魔法ポイント
加速 75
加重 80
移動 65
振動 55
収束 80
発散 100
吸収 45
放出 90
無 100
系統外 60
知覚 100
魔法
自己加速術式 領域干渉 情報強化 硬化魔法 圧縮空気弾 高温(ハイディグリー) 反射障壁 対物障壁 エア・ブリット 偏倚解放 ダブル・バウンド ドライ・ブリザード 干渉装甲 ムスベルスヘイム 爆裂 穴(ホール) 仮想行列(パレード) 裂蹴紫炎弾 術式解体(グラム・デモリッション) ??? ???
戦略級魔法
ヘビィ・メタル・バースト ???
飛天御剣流
龍追閃 龍翔閃 龍巻閃 飛龍閃 土龍閃 龍巢閃 双龍閃 火巢閃 追火閃 火翔閃 火巻閃 九頭龍閃 天翔龍閃
ステータス
司波達也
高校一年 15歳
レベル 46
体力 372/372
サイオン 500
力 103
敏捷 171
頑強 115
器用 198
魔法力 50
魔法技能 230
スキル
精霊の眼(エレメンタル・サイト) 体術(最上級)
魔法ポイント
加速 20
加重 20
移動 20
振動 20
収束 20
発散 20
吸収 20
放出 20
無 100
系統外 50
知覚 100
魔法
自己加速術式 自己修復術式 分解 再生 グラム・デモリッション グラム・ディス・パージョン ミスト・ディス・パージョン
戦略級魔法
マテリアル・バースト