劣等生の世界でRPG   作:無理やー

5 / 25
第二の刺客?

8月に入り明日から九校戦が始まる。 と言っても俺は中学2年だから関係のない話だが、九校戦は俺にとって魔法の勉強になる。

 

俺はリーナと一緒に九校戦の会場に行った。 九校戦は十日間あるが俺は新人戦のある五日間ホテルに宿泊する予定だ。九校戦の間 ホテルは予約でいっぱいなので 十日間ホテルに宿泊できるところはほぼない。 それに俺の目的は 新人戦だったので特にこれで良かった。 今年一年ということは俺が高校に入るときは3年、 つまり原作に出てきた十師族の七草真由美と十文字克人、そして、渡辺摩利が出てくる。興味があった。

 

新人戦は4日目から始まる。 三日間のこれまでの成績ではどうやら僅差で1校がリードしているようだ。 新人戦の結果次第では三高に優勝を奪われることになるだろう。

 

 

 

 

 

新人戦一日目女子スピードシューティング

 

一高は七草真由美が出てきた。 試合が始まると 有効エリアに入った瞬間クレーを一個ずつ打ち抜いてる。 それを百発外すことなく全て当てパーフェクト。

 

「流石だな。」

 

「今のドライアイスの亜音速弾よね?」

 

隣に座っているリーナが聞いてきた。

 

「そうだな。 だけど注目すべきはあの精度だ。知覚系魔法を併用し情報処理しながら 百発百中 の命中率。」

 

「知覚系魔法?」

 

「遠隔視系の『マルチスコープ』だ。 あらゆるアングルから実体物を捉える非常にレアなスキルだ。」

 

「なるほど、 確かに肉眼であの射撃は無理ね。」

 

そんな会話をしていたら…

 

『詳しいんですね?』

 

席を一つ離れたところから女の人の声が聞こえた。そちらを見たら驚いた。

 

「あっ、すいません。いきなり声をかけて、私光井ほのかって言います。」

 

原作ヒロインの一人光井ほのかがいた。

 

「あっ、いえ、別に気にしてません。俺は真田和樹っていいます。此方は工藤リーナ。」

 

「よろしく。」

 

あの事件があったためにリーナには、 工藤リーナという名前を名乗らせている。勿論戸籍を作って。どうやってかは聞かないでくれ。

 

「えっ!?真田和樹さん?」

 

「??俺のこと知ってるの?」

 

あれ? 俺ってほのかと会ったことあったっけ?

 

「はい。 話したことはないですけど同じ学校ですから。 いつも入試トップで いつも私の名前の隣にあるから覚えちゃったんです。」

 

俺は試験の結果は いつもほぼ満点だ。 生前は高校3年生だったから 中学1、2年の試験など 俺にとっては簡単だった。

 

ていうか俺ってほのかと同じ学校だったんだ。 てことは…

 

「 ほのか、 次はバトルボードの会場に行こう?」

 

ほのかの隣に座っている女の子がほのかにそう言ってきた。

 

「あっ、うん。待って雫。」

 

そう。ほのかの親友でもうひとりの原作ヒロイン北山雫だ。

 

「あの…よかったら一緒に観に行きませんか?」

 

ほのかが俺にそう聞いてきた。 ほのかってこういうことを自分から言ってくるような性格だったっけ…

 

「ええ、いいですよ。 俺達も女子バトルボードを見に行く予定でしたから」

 

「そうなんですか。じゃあいきましょう。」

 

「わかった。行くぞ、リーナ。」

 

「ええ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新人戦女子バトルボード

 

「 次に出てくる一高の渡辺摩利って選手が なんか注目されている選手らしいよ。」

 

「そうなんですか?」

 

「ほのか、昨日私が説明したこと忘れたの?」

 

雫の後ろからドス黒いオーラが出てきた。

 

「そんなことないよ。ちゃんと覚えているよ。」

 

雫の目がほのかにロックオンしてしまった。助けてやるか…

 

「 ところで光井さん、 そろそろそちらの人を紹介してもらってもいいですか?」

 

「あっ、はい、すいません。こちらは北山雫。私の親友です。」

 

「よろしく。雫でいいよ。」

 

「よろしく。真田和樹だ。俺も和樹でいい。」

 

「私は工藤リーナ。リーナでいいわ。」

 

「あっ、あの、私もほのかでいいです。」

 

ほのかが何故か頬を赤らめながら言ってきた。俺ってほのかにフラグ立てたっけ、何でそんな表情されてんだ? まあかわいいからいいけど…

 

「ところでクドウってあの九島?」

 

「……違うわ。私は工場の工って書いて藤の花で工藤よ。」

 

今はまだリーナが九島家の親戚だってことはバレたくないのでボカした。

 

「ここにいるってことは和樹って魔法師?」

 

「まぁね。ちなみにリーナもな。」

 

雫が聞いてきたので俺は答えた。

 

「得意魔法ってなんですか?」

 

ほのかが聞いてきた。

 

「私は放出系魔法が得意よ。」

 

「俺は何だろ……発散系だな…二人は?」

 

「私は振動系。」

 

「私は閃光魔法が得意です。」

 

そんな会話をしているとき選手が入場してきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バトルボードの試合が始まる日 いきなり 一高の渡辺摩利が独走状態。

 

「スゴいな。硬化魔法と 移動魔法 のマルチキャストか? いや、 加速魔法も併用している」

 

「3種類のマルチキャスト?新人戦のレベルじゃないわね。」

 

よく言う。 お前だってあれぐらいはできるだろう。俺はリーナに対してそんなことを思っていた。

 

「うん。とても勉強になる。」

 

渡辺摩利は余裕で1位でゴールした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後になり、 スピードシューティング新人戦決勝。七草真由美はパーフェクトで決勝にまで残っていた。 準々決勝からは対戦型になるのだが、関係なくパーフェクトを出していた。

 

決勝になっても戦法をかえず予選と同じ戦い方をする。 普通対戦型になると 戦い方を変えてくるのが一般的なのだが彼女は違う。

 

試合が始まって暫くして相手のクレーが射線を塞いでいたが、お構い無く下から当てた。

 

「 今下から当てなかった!?」

 

「知覚魔法『マルチスコープ』なら死角はない。それに彼女は全方位から撃てる。 なぜなら作り出すのは弾丸ではなく銃座だからな。」

 

「……スゴい……」

 

ほのかが驚いたので俺が解説した。雫も驚いていた。

 

「 スポーツ競技だからまだいいけど、 もしここが戦場で殺傷力を最大にしたら…」

 

「「「!!!」」」

 

「 物陰に隠れていようが関係ない。 たった一人でも戦争を勝利に導く切り札となりうる。 それが日本最強の魔法師集団十師族だ。高校生では相手にならんな。」

 

七草真由美は決勝もパーフェクトでスピードシューティング優勝を決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、今日は楽しかった。」

 

「うん。最っっ高だった!!」

 

「さて、これからどうするの?私たちは 九校戦の間は ホテルに泊まる予定なんだけど…」

 

「 私たちも 九校戦 が終わるまでは ホテルに泊まる。」

 

「どこのホテル?」

 

「ーーホテル」

 

「俺たちと一緒か。 じゃあ 九校戦 が終わるまでは俺たちと一緒に行動しないか?」

 

「 いいんですか!?」

 

ほのかが鬼気迫る感じで俺に聞いてきた。

 

「あ、ああ。 とりあえずホテルまで一緒に行かないか?」

 

「そんな!?和樹さん、雫のいる前で一緒にホテルへだなんて…」

 

「……ほのかはいったい何を想像しているんだ?」

 

「……こういうときは放っとこう」

 

「……そうね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちはホテルに行く途中近くの公園に 来ていた。 今は夕方5時だが夏なので陽はまだ高い。 なのに人っ子一人いない。

 

「…………」

 

リーナも気づいたのか辺りを警戒し出した。

 

「リーナ?」

 

「どうかしたの?」

 

雫とほのかが俺とリーナの雰囲気が変わったことで聞いてきた。そんなとき……

 

「げっへっへっへっ、旨そうなやつらだ。」

 

突然不吉なことを聞こえたので俺たちはそっちを向くとそこには確か遊白に出てきた剛鬼がいた。

 

「(おいおい、こいつもこの世界にいるのかよ…)」

 

「……何……」

 

「……角が……生えてる……」

 

「……人間じゃ……ない……」

 

俺はある程度冷静だが、三人は初めて妖怪を見たのだろう。激しく動揺していた。特にほのかは顔を青ざめていた。

 

剛鬼は突然変身し出した。体が赤くなり角がでかくなりキバが生えたうえに巨大化した。

 

「………あ………あ………」

 

「「……………」」

 

三人は最早足が震えて声も出せないようだ。

 

「さて、まずはお前から死んでもらう。」

 

近くの巨大な大木を片手で持ち俺に攻撃してきた。

 

「!?和樹!!」

 

リーナが三人の中でいち早く正気に戻り俺に叫んだ。だが俺にとって剛鬼は既に敵ではない。剛鬼の持っていた大木を俺は魔法で破壊した。

 

 

一条家秘伝の魔法『爆裂』

 

 

俺は転生して四年で身に付けたのだ。

 

俺はその爆裂を今度は剛鬼に放った。外側は鋼のような体でも内部までは鋼ではない。

 

剛鬼は一発で爆散して命を落とした。

 

「「…………」」

 

ほのかと雫は現状を認識することができず放心している。。

 

「お~い。雫、ほのか。」

 

「「はっ!!」」

 

俺の声で二人は反応し…

 

「…ねぇ、今の魔法一条家の『爆裂』だよね…」

 

「…どうして和樹さんが使えるんですか?」

 

「必死になって覚えたから。」

 

「いや、その認識はおかしい。」

 

「もしかして、和樹さんって一条家の人?」

 

「いいや、全く。さっきも言ったがあれは必死になって覚えた。それだけだ。」

 

「二人とも魔法の詮索はルール違反よ。」

 

リーナに言われ渋々この場は終わったが内心納得はしなかった雫であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日俺達は予定通り 九校戦 を見にきていた。あっという間に日が過ぎ、九校戦は終わった。第一高校の優勝だ。

 

俺たちはしずくが車で送って行くというのでそれに甘えて車の中にいる。

 

「和樹。」

 

「何?」

 

「 この間のあの男は何?」

 

「アイツは吸魂鬼。子供の魂を好む妖怪だ。」

 

「「「妖怪!!」」」

 

三人は俺が言ったことに酷く驚いている。

 

「アイツが人間に見えたか?」

 

「いや、確かにそうなんだけど…」

 

「いきなり妖怪って言われても…」

 

「すぐには納得できない。」

 

「だろうな。」

 

「でも妖怪ってのは実在する。皆知らないだけで。」

 

「和樹は前にも妖怪に襲われたことがあるの?」

 

リーナが俺に質問してきた。

 

「まぁな。アイツよりヤバかったぜ。見た目は今日のやつの方がヤバイけど。」

 

「「「……………」」」

 

3人は再び沈黙した。 今日の相手よりやばい。 今日のやつだって片手で大木をへし折るようなやつだ。 そんな奴よりやばい奴と戦って普通に生きている。

 

「……でもなんで?」

 

「俺は妖怪に何故か狙われてるんだ。理由は知らないけど。」

 

本当は知っているけど 俺は違う世界から転移した人間だというのはちょっと気が引けた。

 

「……だから和樹はいつも鍛練して強くなろうとしてるの?」

 

リーナが聞いてきた。

 

「まぁな。それに個人的に戦闘狂だから強くなるってわかると止めらんなくなるんだよな。」

 

俺がそんなことを上機嫌で言うと

 

「…和樹!私を強くして!」

 

リーナが突然そんなこと言ってきた。

 

「どうしたんだ?突然…」

 

「今日出てきた相手に私は身動き一つ出来なかった。和樹と一緒にいる以上私は無関係どころか足手まといにしかならない。だから和樹と肩を並べるくらいになるまで強くなりたい!」

 

「リーナ…」

 

「「私も強くなりたい!」」

 

「!?雫?ほのか?」

 

リーナはともかく二人が言ってくるのには驚いた。

 

「私は和樹に助けてもらった。もうあのときのようにただ見ているだけなんて嫌だ!」

 

「私も和樹さんの力になりたいです!」

 

「…………わかった。三人とも明日から俺がみっちり鍛えてやる。夏休み中はバンバン鍛えてやるから覚悟しろ。勿論学校ある日も放課後はみっちり特訓だ!」

 

「望むところよ!」

 

「はい!」

 

「ん!」

 

こうして三人は次の日から和樹の厳しい鍛練を受けて、原作より遥かに強くなって原作に介入することになるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから二年の月日が流れ、俺たちは高校一年。ついに原作が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クエスト『第二の刺客?』をクリア。経験値と魔法ポイントが加算します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステータス

 

真田和樹 15歳 高校一年

 

レベル45

 

体力 311/311

 

サイオン 478(574)

 

力 170(204)

 

敏捷 200(240)

 

頑強 155

 

器用 215(258)

 

魔法力 255(306)

 

魔法技能 308(370)

 

 

スキル

 

全智の眼 飛天御剣流(奥義) 秘剣・焔霊(ほむらだま) 秘剣・火産霊神(カグヅチ)

 

 

魔法ポイント

 

加速 75

 

加重 80

 

移動 65

 

振動 55

 

収束 80

 

発散 100

 

吸収 45

 

放出 90

 

無 100

 

系統外 60

 

知覚 100

 

 

魔法

 

自己加速術式 領域干渉 情報強化 硬化魔法 圧縮空気弾 高温(ハイディグリー) 反射障壁(リフレクター) 対物障壁 エア・ブリット 偏倚解放 ダブル・バウンド ドライ・ブリザード 干渉装甲 ムスペルスヘイム 爆裂 穴(ホール)

仮装行列(パレード) 裂蹴紫炎弾 術式解体(グラム・デモリッション) ??? ???

 

戦略級魔法

 

??? ヘビィ・メタル・バースト

 

 

飛天御剣流

 

龍追閃 龍翔閃 龍巻閃 飛龍閃 土龍閃 龍巢閃 双龍閃 火巢閃 追火閃 火翔閃 火巻閃 九頭龍閃 天翔龍閃

 

 

 

 

 

 

 

ステータス

 

工藤リーナ(アンジェリーナ・クドウ・シールズ) 高校一年

15歳

 

レベル40

 

体力 220/220

 

サイオン 308(375)

 

力 79(95)

 

敏捷 132(162)

 

頑強 69

 

器用 133(160)

 

魔法力 141(169)

 

魔法技能 189(227)

 

 

魔法ポイント

 

加速 65

 

加重 50

 

移動 80

 

振動 50

 

収束 50

 

発散 45

 

吸収 55

 

放出 100

 

無 60

 

系統外 75

 

知覚 45

 

 

魔法

 

自己加速術式 ベクトル反転術式 仮装行列(パレード) ダンシングブレイズ 分子ディバイダー ムスペルスヘイム 対物障壁 ???

 

 

戦略級魔法

 

ヘビィ・メタル・バースト

 

 

 

 

 

 

 

ステータス

 

北山雫 高校一年 15歳

 

レベル23

 

体力 145/145

 

サイオン 205(246)

 

力 38(46)

 

敏捷 70(84)

 

頑強 25

 

器用 87(104)

 

魔法力 103(124)

 

魔法技能 90(108)

 

 

魔法ポイント

 

加速 45

 

加重 50

 

移動 60

 

振動 85

 

収束 80

 

発散 50

 

吸収 45

 

放出 55

 

無 30

 

系統外 60

 

知覚 40

 

 

魔法

 

情報強化 共振破壊 能動空中機雷(アクティブ・エアー・マイン) フォノン・メーザー インフェルノ ???

 

 

 

 

 

 

ステータス

 

光井ほのか 高校一年 15歳

 

レベル22

 

体力 155/155

 

サイオン 181(217)

 

力 44(53)

 

敏捷 80(96)

 

頑強 30

 

器用 96(115)

 

魔法力 97(116)

 

魔法技能 103(124)

 

 

魔法ポイント

 

加速 60

 

加重 55

 

移動 55

 

振動 85

 

収束 65

 

発散 40

 

吸収 45

 

放出 60

 

無 45

 

系統外 75

 

知覚 70

 

 

魔法

 

閃光魔法 幻影魔法 光学迷彩 邪眼(イビルアイ) ???




リーナと出会ったことで対人戦闘や現代魔法をいろいろ教えてもらい、二年間の間にスターズの人に教われたりもしたので経験値が手に入りここまで強くなりました。

明日は投稿できないかもしれませんのでよろしくお願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。