2013年、海の底から現れた異形の存在「深海棲艦」は突如この世界に現れ、人類を海洋から駆逐せんと大海原を荒らし周り制海権を次々と奪っていった。
それと時を同じくして在りし日の艦艇達とその魂を持ち人の形を得た存在「艦娘」とその乗員達である「妖精」、そして先の大戦の時代に生きた軍人達が転生した「転生軍人」達が世界各国に出現した。
日本、アメリカ、イギリス、ロシア、ドイツ、イタリア、フランスの7ヶ国が艦娘保有の多い国として知られ、このうち日本、アメリカ、イギリスが"世界三大艦娘保有国"と呼ばれた。国連は艦娘と転生軍人達を受け入れると同時に深海棲艦を人類共通の敵として定め、主要国家群の軍事力を結集した国連軍を創設する。海軍は国連平和維持海軍(UNPKN)として編成/発足した。国連海軍の指揮下に置かれた艦娘達は「現代戦に対応した近代化改装」通称"現世改装"を施され現用艦にも勝るとも劣らない性能を獲得し、深海棲艦に対し優位に立っていた。
そして深海棲艦の動きが最も活発な太平洋に日本、アメリカ、ロシアの3ヵ国の艦娘を含む海軍艦艇を主戦力とした第81独立機動艦隊の拠点となる海上鎮守府"QFOP(Queen Fort Of Pasific:太平洋の女王の砦)"が建設された。
提督(ナレーション)「で、私がそのQFOP 第81独立機動艦隊の提督という訳だ。上で説明した転生軍人の1人でもある。え❓名前はだって❓ここでは「提督」と呼んでくれ、私に名前なんてあってないようなものだからな。皆は普通に「提督」や「司令」と呼ぶしなんなら好きに呼んでも構わないぞ今読んでる君。まぁメタ的なおふざけはこのくらいにして我々QFOP 第81独立機動艦隊は国連平和維持海軍の太平洋方面艦隊に属している。ここまで規模のデカい海上基地と独立艦隊なんてのは世界中探してもここにしかいない程だ。アメリカとロシアが我が艦隊に加わっているのは上に記載した通りだ。最初は対立していて過去のわだかまりもあった国同士だったけど、今は互いを認め合う良い関係になったと思う。中国、韓国、北朝鮮はまぁいつも通りで特に関係が進展している訳でもなく、国連軍として協力しているとは言い難い存在になっている。国連にとっては悩みの種というか頭痛の種とも言えるだろう。他のアジアの国々はどうかと言うと海軍力が小さい故にあっという間に深海棲艦の蹂躙を受けてしまった。我々がその海洋の奪還の為に戦い続けて4年の月日が流れていた。」
太平洋上
海上鎮守府"QFOP"
鎮守府(司令部)プラットフォーム
提督室
装甲空母艦娘 大鳳(秘書艦)「提督、諜報班より報告です。"輸送船団は順調にQFOPに向け航行中"との事よ。」
第81独立機動艦隊 総旗艦であり、秘書艦でもある装甲空母艦娘の大鳳が提督に報告する。
提督「よろしい。あの荷は今後の反抗作戦に必要な物資だからな。」
大鳳「そうね、今回は尖閣諸島の奪還も入ってるけど中国がどう出るかしら❓」
提督「基地化を強引に進めてたからね。まぁ深海棲艦がやってきて放置されてそのまま深海棲艦の泊地になっちゃったけど、あの国の事だから国連軍に入らずともやれるとか言ってやってきそうだな。」
深海棲艦のみならず中国の事も気にしないといけない。なんともまぁ面倒な事だと2人は思う。そこにコンコンッとドアをノックする音がする。「入れ」と言って尋人を部屋に入れる提督。来たのは諜報班にいるスタッフだ。
諜報班スタッフ「緊急電です❗️"輸送船団、敵と接触"との事ですッ‼️」
提督、大鳳「何っ⁉️(なんですって⁉️)」
2人は声を出して驚いた。先程話していた輸送船団が深海棲艦と会敵したのだ。
プロローグと1話目を継ぎ合わせて再編集しました。1000字が最低ラインですので併せないと届かないとは最初に書いていたのが余程短かったんだなと改めて思いました。
まだ始まったばかりです物語にあまり入り込めてないかもしれませんが、ここからです。タグに記載されてる作品以外のキャラやネタも入れ込んでいきますのでお楽しみに。
模型の方はTwitter上で#艦これModernRecordで掲載しています。