艦これ Modern Record   作:箕理 田米李

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深海棲艦機動部隊との交戦に入ったQFOP 第1艦隊。順調に敵編隊を迎撃していたが、対空戦闘の最中にミサイル巡洋艦 ヴィンセンスが被弾する。果たしてヴィンセンスと第1艦隊は深海棲艦からの執拗な攻撃を切り抜けられるのか❓


記録13「幕が晴れた後...」

尖閣諸島近海

QFOP 第1潜水戦隊

旗艦 伊-400型潜水艦 伊-400

発令所

伊400(艦娘)「航海長、そろそろ第1艦隊と合流ですよね❓」

航海長妖精「はっ、その筈です。」

青島軍港の監視任務を終え、佐世保基地からの補給を受けた第1潜水戦隊は作戦行動中の第1艦隊と合流すべく暗い海中を航行していた。

伊400「ソナー、何か聞こえますか❓」

ソナー妖精「水上艦のスクリュー音多数を確認しました。音紋からして味方ですが、小型のも混じっています。」

伊400「小型ってボート❓なんでかしら❓潜望鏡深度まで浮上して。」

水上艦ならまだしと小型のボートのスクリュー音まで聴こえるのを不思議に思い、伊400こと"しおん"は潜望鏡を上げれる深度まで取って潜望鏡を覗く。

伊400「ッ❗️」

副長妖精「どうしました艦長❓」

伊400「至急ブイを上げて提督に繋いで❗️場合によっては浮上しますよ❗️」

"しおん"が見たのは炎と黒煙を上げている艦艇から海へ飛び込む乗員とそれを救助するヘリや内火艇の姿だった。三時間以上にも及ぶ対空戦闘を終えた第1艦隊だったが、安堵に浸る余裕はなかった。被害に遭った艦の救助をしなければならなかったからだ。

 

第1艦隊 第1空母戦隊

旗艦 装甲空母 大鳳

CDC

提督「大鳳より航巡 三隈へ、救助の様子はどうだ❓」

 

同艦隊 右翼 第3巡洋駆逐戦隊

航空巡洋艦 三隈

艦橋

三隈(艦娘)「こちら"くまりんこ"、現在ミサイル巡洋艦 ヴィンセンスの僚艦 ミサイル駆逐艦 シャクルトン(DDG-162)とジョン・スマイリー(DDG-152)が内火艇とヘリを出して救助に当たっています。シャクルトンと照月の2艦は被弾するも損傷軽微で作戦行動に支障はないそうです。」

 

装甲空母 大鳳

CDC

提督「分かった、引き続き頼む。」

三隈に状況を尋ね終えると一旦無線を切り、また別の方に掛け直す。

提督「多田部、そっちの様子は❓」

 

同艦隊 左翼

多田部 拓海(おおたべ たくみ)特務一尉「こちら多田部、現在海に飛び込んだ乗員の救助の真っ最中ですよ。」

艦隊右翼で被弾により大破炎上中のミサイル巡洋艦 タイコンデロガの救助を指揮するのは多田部 拓海 特務一尉だ。提督と戦闘空母 ヒマラヤの戦術行動士官 倉田とは同じ転生者で"同期の桜"でQFOP創設時からいる古参メンバーの1人だ。様々な仕事を請け負ってきた事から「よろず一尉」とも呼ばれる縁下の力持ち的存在である。

提督(通信)「そうか、タイコンデロガはどんな具合だ❓」

多田部「盛大に燃えてますよ。お陰で酷い火傷をした奴もいます。一部は手の施しようがなく力尽きた者も...。」

多田部の視線の先には右舷に僅かに傾斜し艦橋その他構造物からもうもうと黒煙と炎を上げるタイコンデロガの姿が目に映る。近代化され再就役したタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦の栄えあるネームシップの面影はもはや見る影もない程の酷い姿だ。

多田部「あの炎じゃ艦内に入れそうにもありません。もっともあの中で人が生きてるとも思えないですが...。」

提督(通信)「そうか...。」

多田部「あぁそれと、秋月は被弾しましたが損害は軽微だと。こっちは以上です。」

提督(通信)「そうか、引き続き頼む。」

多田部「了解です。ほらそこ❗️早く掬い上げてやれ❗️」

通信を終えると多田部は再び救助作業に戻った。ここまでの情報を整理するとミサイル巡洋艦 タイコンデロガ、ヴィンセンスが大破炎上、ミサイル駆逐艦 シャクルトン、駆逐艦 秋月、照月が小破で航空隊の損害はゼロだ。大破炎上したタイコンダロガとヴィンセンスには総員退艦が命じられまもなく海中に没するであろう。それはQFOP創設時からの古参艦の最期であった。救助された乗員やそれに携わる者達は沈みゆく二艦にそれぞれ敬礼を送った。

 

装甲空母 大鳳

CDC

提督「損害報告はまとまったな。」

大鳳「えぇ、タイコンデロガとヴィンセンスの事は残念だったわね。」

提督「あぁ、だが悲しんでる暇はない。敵はきっとまた来るぞ。機動部隊はまだ生きてる艦もいるしさっきので航空隊が全部じゃない温存してる筈だ、たっぷりとな。

機動部隊は空母ヲ級が1隻に擦り傷の戦艦棲姫が3隻と巡洋艦に駆逐艦複数隻と減らしはしたがそれなりだな。」

提督の言う通り悲しむのは後だった。敵編隊を追い散らし敵艦隊も多数を撃沈するも未だ敵の戦力は大きく、戦闘はまだまだ続くからだ。

提督「そういや中国空母機動部隊はどうなった❓」

大鳳「しおんさん達からの報告だと艦隊は壊滅したそうよ。今頃はこちらと同じく損傷艦の救助を行っているものと思われます。」

提督「中国からも日本本土からの救援も遠くて間に合わないな。だが、幸い我々が1番近い。」

提督の一言に参謀が反応する。

参謀妖精「救助なさるおつもりですか⁉️しかしそれでは我々の作戦が...。」

提督「多少の遅れは想定内で作戦を立てただろ参謀❓それに本土の救援が来るまでの処置だ。大鳳、佐世保基地に救援を要請するよう言ってくれ。」

大鳳「分かったわ。」

通信妖精(CDCからの通信)「艦橋(へ、こちら)CDC❗️AWACSより入電❗️深海棲艦機動部隊より12隻が艦隊を離れこちらに向かってきます‼️」




対空戦闘を終えたQFOP 第1艦隊でしたがミサイル巡洋艦2隻を失う結果となりました。しかし艦隊の皆はそれを悲しんでる暇もなく次の戦いに備えなければなりません。QFOP 第1艦隊と同じく尖閣諸島の攻略を目指していた中国海軍空母機動部隊は壊滅したのを確認した提督は一旦作戦を止めて救助を行うと決意するが、深海棲艦機動部隊から12隻の敵が接近との報が届きます。どうなるQFOP 第1艦隊❓
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