QFOP 第1艦隊
第1空母戦隊
旗艦 装甲空母 大鳳
艦橋
大鳳「CDC(へ、こちら)艦橋。接近中の相手の数は❓」
通信妖精(CDCからの通信)「編成は戦艦3、巡洋艦4、駆逐5の計12隻です。パラメーターによると戦艦は"棲姫/鬼級(クラス)"戦艦棲姫です❗️」
大鳳「なんですってッ⁉️」
提督「3隻とも全部か⁉️」
通信妖精(CDCからの通信)「間違いありません❗️」
深海棲艦の中でも強力な「棲姫/鬼級」である戦艦棲姫が尖閣諸島に配属されている3隻全てが護衛を連れてこちらに向かってきている。
参謀妖精「敵は空母を失った代わりに水上戦力で対抗しようと言うのでしょうか❓」
提督「問題は数じゃなくて相手が相手という事だ参謀。潰さないといけない本命がお供を連れてきた、並の戦力をぶつけても勝てる相手じゃない。」
大鳳「それでどうするの❓」
提督「戦艦には戦艦をだ。大和と武蔵の第1戦艦戦隊を出す。それと護衛なしで戦艦を出す訳にはいかないから後もう一艦隊はどうするかな〜。」
提督が迎撃に出す艦隊を迷っていると大鳳の側の艦内電話が鳴る。「はい」と言って大鳳が出る。
大鳳「はい、こちら大鳳。...はい代わります。ヒマラヤの滝澤艦長からです。」
提督は大鳳から受話器を受け取る。
提督「はい代わった提督だ。敵艦隊の接近の事についてですか艦長❓」
同艦隊 第1戦闘空母打撃群
戦闘空母 ヒマラヤ
艦橋
滝澤「はい、我が艦隊も志願したく思います。」
提督「戦闘空母の本領発揮をするなら今だと❓」
滝澤「はい。幸い我が艦隊は無傷でありますし、大和、武蔵両艦を護衛するに不足はないかと...。」
少し提督は考え始める。第1戦闘空母打撃群と第1戦艦戦隊を合わせても8隻で敵の数は12隻と4隻少ない。だが中国機動部隊の救援にも数が必要である。普通なら敵数と同じ12隻を揃えるところだが、第1戦闘空母打撃群は今作戦が初陣なれど乗員達は歴戦の猛者の集まりでしかも所属艦艇の全てには数の不足を補う強力な兵器が搭載されている。大和型戦艦の大和と武蔵は史実では活躍の機を失ったが、転生し現世改装を受けその性能を活かすべく訓練に励んできている。その事を充分に分かっていた提督は答えを出す。
提督「......わかった、君達を信じるよ。」
滝澤「ありがとうございます❗️」
感謝の気持ちを述べると滝澤は受話器を置き指令を下す。
滝澤「艦長より第1戦闘空母打撃群所属の全艦艇に告げる❗️これより我々は艦隊を離れ戦艦大和、武蔵と共同で接近中の敵艦隊を迎撃する❗️全艦取り舵いっぱいッ❗️第1戦速ッ‼️」
滝澤の指示の下、第1戦闘空母打撃群の全艦艇は一斉に取り舵を切って艦隊から離脱していく。
第1戦艦戦隊
大和型戦艦 大和
艦橋
副長妖精「艦長、第1戦闘空母打撃群が離脱していきます。」
副長妖精が話しかけるは大和型1番艦にしてその名の如し"大和撫子"に相応しい美貌と人柄で日本のみならず世界的に人気を持つ戦艦娘 大和が美しい茶髪の長いポニーテルをたなびかせる。
大和(艦娘)「私達も続きます。取り舵20°、ヨーソロー❗️」
大和が取り舵を切ると後ろから巨大な艦が続く。大和型戦艦 2番艦の武蔵で、その艦橋で腕を組んでいる力強そうなイケメン褐色美女は戦艦娘の武蔵だ。
武蔵(艦娘)「大和に続くぞ❗️取り舵30°だッ❗️」
操舵手妖精「取り舵30°、ヨーソロ〜❗️」
武蔵が取り舵の指示を出し大和に続いて艦隊から離脱する。これから彼女達は深海棲艦の中でも群を抜いて強力な相手と対峙することとなるが、彼女達の顔には不安はなかった。
戦艦棲姫を含む艦隊の迎撃に向かう事となった第1戦闘空母打撃群と第1戦艦戦隊。対空戦闘を終えたのも束の間、敵は休む間も与えてくれない...これが戦場です。次回、戦闘空母ヒマラヤと大和、武蔵の本領が発揮されます。