ソロモン諸島海域
第3艦隊 艦隊中心輪形陣
第3空母戦隊 総旗艦兼戦隊旗艦
空母 雲龍
右舷見張所
見張妖精「前方に水柱ッ❗️」
雲龍「ッ❗️CDC(へ、こちら)艦橋❗️さっきのはなにッ⁉️」
見張妖精の報告を聞き、直ぐにCICに確認を取る雲龍。
CDC(戦闘指揮センター)
ソナー妖精「前衛の第5ミサイル巡洋駆逐戦隊です❗️ミンスクに魚雷が命中したもようッ❗️」
雲龍「ッ❗️被害は分かるッ⁉️」
ソナー妖精「まだ爆発音の残響が激しくそこまでは...。」
警戒し恐れていた事が起きた。もっと注意深く用心しておくべきだったと後悔し唇を噛む雲龍、だが一番その思いをしているのは攻撃を受けた軽空母 ミンスクとその乗員達であろう。
第5ミサイル巡洋駆逐戦隊
旗艦 重航空巡洋艦(軽空母) ミンスク
艦橋
ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ(警告音)
ヨハン「ぐっ...CIC、状況知らせ...。」
魚雷の直撃を受けた衝撃で吹き飛ばされて体の至る所をぶつけ痛い思いをしつつもヨハンはCICに状況を尋ねる。
CIC(戦闘情報センター)
戦術行動士官「敵魚雷、艦首に直撃❗️バウ・ソナー破損❗️使用不能❗️艦首に浸水‼️」
真正面の敵潜から放たれた魚雷は艦首に当たりバウ・ソナー(艦首部にあるソナー)を抉って浸水を発生させた。
ヨハン「曳航ソナーに切り替えて捜索を続けて❗️」
そう言って一旦無線を切った後、次は機関室に連絡を取る。
ヨハン「機関室 ダメコンチーム、配置についたッ⁉️」
機関室
旗艦要員「ハッ、既に向かっています。」
ダメコンチームの素早さにヨハンはホッとするも、完全には安心できる状況ではない。浸水によりミンスクは若干前のめりになり速度も落ちているからだ。ヨハンは本格的な戦闘になった為、艦橋を降りてCICに体を移す。
CIC
ヨハン「ソナー、敵潜は❓」
ソナー手「先程の攻撃の後、さらに3隻増えました。」
ヨハン「新手か、これで"群狼"になったか...。」
潜水艦のさらなる増援、トドメを刺すつもりだろうか...そう考えていた時だった。
ソナー手「ッ❗️正面の敵潜、再び魚雷を発射ッ❗️...あれ❓」
ヨハン「どうしたの❓」
ソナー手「航走音が途絶えました。」
また正面の敵潜からだったが、妙な事に航走音が途絶えたという。
ソナー手「.......ッ❗️違いますッ❗️対艦ミサイルですッ‼️数4ッ‼️」
ヨハン「なんだってッ⁉️」
それは魚雷ではなく潜水艦発射型の対艦ミサイルだった。「深海棲艦がなぜ対艦ミサイルをッ⁉️」とヨハンとソナー手が驚くのも無理なかった。
ヨハン「対空迎撃ッ❗️シースパロー発射ッ‼️」
直ぐに対空兵装での迎撃を命じる。艦首兵装群のMk.29発射機から短距離対空ミサイル"シースパロー"が放たれる。3発を落とし、残りは砲とCIWSにより迎撃できた。「よし❗️」と喜んでガッツポーズを取る間も無く左右からも潜水艦発射型の対艦ミサイルが飛来してくる。先程の一つのMk.29を撃ち尽くし残りは一つ、後は砲弾幕を張るも右舷から飛来する1発を撃ち漏らしてしまう。
ヨハン「当たるぞ❗️衝撃に備えッ‼️」
そう叫ぶヨハンだったが、そのミサイルはミンスクの手前ギリギリで爆発四散した。
ヨハン「落とした⁉️今のは誰が⁉️」
レーダー手「ミサイル巡洋艦 アドミラル・ウシャコフのです❗️」
ヨハン「"サーシャ"かッ❗️」
それはミンスクと同じく近代化改装を受けQFOP 第5ミサイル巡洋駆逐戦隊に所属し、同じくかつてソビエト連邦海軍の象徴として君臨したキーロフ級原子力ミサイル巡洋艦 アドミラル・ウシャコフ(旧艦名:キーロフ)からのミサイル迎撃だった。艦長はヨハンと同期のアレクサンドラ・アレクセイ大佐、その美貌とカリスマ性と責任感の強さからついた別名は"ウシャコフの女帝"だ。
第5ミサイル巡洋駆逐戦隊
キーロフ級原子力ミサイル巡洋艦 CGN-092 アドミラル・ウシャコフ
艦橋
艦長 アレクサンドラ・アレクセイ大佐「ギリギリ危なかったですね。僚艦のセヴェロモルスクとシャポシニコフ(ウダロイ級)そしてラドヌイとピトリブイ(クリヴァク級)は対潜戦闘開始ッ❗️敵潜のさらなる攻撃と増援に注意❗️対空迎撃は本艦とラーゼリェフが引き受けます‼️」
同戦隊
同級原子力ミサイル巡洋艦 CGN-015 アドミラル・ラーザリェフ
艦橋
艦長 アンジェリカ・アレクセイ大佐「ラーザリェフ、了解です。ミンスクの前に出ます。前進強速❗️」
キーロフ級2番艦 ラーザリェフの艦長はアレクサンドラの妹のアンジェリカ、姉と同じ美少女に加え愛らしい見た目から別名"ラーザリェフの天使"と呼ばれている。
ミンスクの前に2隻の強力な防空艦2隻が配置に付き「鉄壁」の布陣を取る。それを知ってかいまいかおかまいなしか、次々と対艦ミサイルが飛んでくるもウシャコフとラーザリェフが互いに連携し合いそれをことごとく見事な迎撃ぶりを見せる。
原子力ミサイル巡洋艦 アドミラル・ウシャコフ
艦橋
アレクサンドラ「CIC、レーダー手。敵ミサイルのデータを取っておいでください。提督に報告する為によ。」
レーダー手(CICからの通信)「ダー(はい)。」
アレクサンドラはこのミサイル攻撃が深海棲艦のものなのかどうかを疑問に感じていた。それもそのはず、深海棲艦は第二次大戦期の艦艇の姿を模し兵装レベルもそれに準じているからだ。そんな存在がいきなり対艦ミサイルを使ってくるなど不思議に思わないわけがない。何か裏があるとしか思えないのだ。
アレクサンドラ「(ヨハンも思ってる事でしょうけど、潜水艦が3隻増えてからその対艦ミサイル攻撃が始まった。あの3隻はもしかして深海棲艦じゃないというのかしら...❓)」
そうアレクサンドラが考えてる中、ミンスクに再び"ドドォンっ❗️"と衝撃が走った。また魚雷の直撃、今度は2発で左舷に当たったようだ。1発は中央部にもう1発は機関部付近に命中し艦の速力をさらに低下させる。
アレクサンドラ「ミンスクが❗️またどこから来たのッ⁉️」
もはやミンスクは敵からは良い的となっていた。左舷にさらに大きく傾き始める。巧妙にも敵潜水艦隊は対潜艦の対潜兵器装填の隙をぬって攻撃してきている。セヴェロモルスクら味方の対潜艦も奮闘するも迎撃は手一杯だった。その間にまたミンスクが被弾する。中の乗員達もそうだが、航空機のいる飛行甲板と格納庫は固定が間に合わず艦が左へと傾斜すると同時に甲板にいた機は滑ってそのまま海面に落ち、格納庫のは航空機と荷物が雪崩れの如く滑り落ち荷崩れし放題状態になる。何かしらの原因で燃料タンクに引火して火災まで発生してしまった。直ぐに隔壁を閉鎖、スプリンクラーが作動するも格納庫の作業員の何人かの悲鳴と喚き呻きが全てが炎に包まれ消えていった。ミンスクはもう"戦える艦(ふね)"ではなくなっていた。
原子力ミサイル巡洋艦 アドミラル・ウシャコフ
艦橋
アレクサンドラ「ミンスクがもう保たない...敵のミサイルは⁉️」
戦術行動士官(CICからの通信)「まだまだ来ます❗️さらに3発ッ‼️」
アレクサンドラ「くっ❗️...足止めするつもりですね。」
カバーに回ろうにも敵が易々とはさせてくれない。セヴェロモルスク達対潜艦も敵潜の相手に手が離せない。「もう限界か...❓」と思った矢先だった。
通信士「艦長❗️通信が‼️」
アレクサンドラ「誰からッ⁉️」
通信士「味方です❗️繋ぎます‼️」
第5巡洋駆逐戦隊
大淀型軽巡洋艦 大淀
艦橋
大淀(艦娘)「こちら第5巡洋駆逐戦隊 軽巡 大淀以下4隻、これよりそちらを掩護します❗️」
第3艦隊内の第5巡洋駆逐戦隊から軽巡 大淀、夕張、駆逐戦 長波、高波が戦闘に加わり敵潜への対処がさらに強くなったことを悟ったか、敵潜水艦隊は数分後に戦闘を中止してさらに数分後には海域から離脱していった。
重航空巡洋艦 ミンスク
CIC
ソナー手「敵潜水艦隊、当海域から離れたもよう。周囲に反応ありません。」
ヨハン「対潜戦闘用具納め❗️戦闘配置から警戒配置へ❗️」
副長「艦長ッ❗️」
CICの扉をバンッ❗️と開け副長が艦長の下まで飛び込んでくる。
ヨハン「副長、艦の状況は❓」
副長「機関室浸水、航空機格納庫の火災未だ鎮火せず消火不能。破口からの浸水止まらず現在艦傾斜角18°、復旧は...絶望的です。」
"絶望的"との言葉を聞いてその場にいる皆が驚愕し言葉を失う中、ヨハンだけは違った、艦を放棄する決断を迫られて辛くない訳はないがその悲しみを押し殺して乗員等に言う。
ヨハン「分かった、皆よくやったよ。総員離艦準備を各所に通達し周囲の僚艦に救助と乗員/負傷者と受け入れを要請して❗️」
副長「艦長...。」
ヨハン「早く❗️いつ沈んでもおかしくないか...ッ‼️」
退艦をを勧めた矢先、ミンスクの船体に爆発の衝撃が走った。
窮地に陥ったミンスクをキーロフ級の2隻が救います。艦長2人はヨハンと同じオリキャラの同期です。見事な連携を見せるも敵のが上手だったというよりかは潜水艦発射型の対艦ミサイルまで撃ってきます。これは何を意味するのでしょうか❓そしてミンスクは戦闘不能どころか艦としての機能を失い死んだも同然になってしまいました。ヨハン艦長達の運命はいかに...❓