西沙諸島沖
QFOP第2艦隊 第2空母戦隊 空母翔鶴(艦隊総旗艦兼戦隊旗艦)
CDC(戦闘指揮センター)
翔鶴「飛行場姫はまだ墜ちないのッ⁉️」
レーダー妖精「はっ❗️航空隊によれば対空砲火が激しく未だ頑強な抵抗を見せているとの事です❗️」
提督達のQFOP第1艦隊が中国新鋭空母機動部隊と交戦するのと時を同じくして空母 翔鶴が率いる第2艦隊は西沙諸島の攻略を開始していた。序盤の航空及びバスター・スター/トマホーク巡航ミサイルの攻撃で駐留していた深海棲艦艦隊に壊滅的な被害を与える事に成功したものの、飛行場姫の障壁を破るには至っておらず。司令部と周りの対空火器は未だ沈黙せずであった。
レーダー妖精「第三次攻撃隊、攻撃終了し帰投。第四次攻撃隊、攻撃準備完了とのこと。」
翔鶴「すぐに発進させて❗️通信、瑞鶴にも伝えなさい❗️」
レーダー/通信妖精「了❗️」
翔鶴は焦っていた。自分達の攻略が遅れ、第1や第3艦隊が被害を被るかもしれないからだ。
通信妖精「艦長、戦艦金剛より入電です。」
翔鶴「回線繋いで。」
金剛(通信)「ヘーイショーカーク❗️まもなく艦砲射撃圏内に入るネー❗️引き続き制空権の確保と航空攻撃をよろしく頼みマース‼️」
翔鶴「分かりました。こちらこそ攻撃成功を❗️(なんとか航空攻撃のみでカタをつけたかったけど、やむを得ないわね。金剛さん達、仕上げは頼みましたよ。)」
地上への艦砲射撃は有効だが敵の勢力圏内に近づく事になり、陸上砲台による攻撃による被弾の危険性も高まる。それをできれば避けたかった翔鶴だったのだが、飛行場姫の防御力は予想に反して強靭でありこれから先の戦闘の事も考えると艦載機の燃料、弾薬はこれ以上は消費できない。航空攻撃のみで撃ち崩す事はもはや困難であった。ならば今自分にできることは金剛をはじめとする艦砲射撃組が無事西沙諸島に着くよう空の安全を維持する事だ。そしてそれができるのは自分も含め妹の瑞鶴だと自負している。
翔鶴「総旗艦 翔鶴より瑞鶴へ、これから対空装備を施した機は直ちに発艦させ対地装備機は待機。補給中の機体は完了次第対空装備を多めに搭載して❗️」
同艦隊 同戦隊 空母 瑞鶴
CDC
瑞鶴「りょ、了解だよ翔鶴姉❗️」
姉の気迫ある指令に「さすが❗️」と嬉しく頼りに思いつつもその指示に焦りと心配を感じとる妹の瑞鶴。姉妹だからか他の者からすればそうは感じないだろうが、姉の翔鶴はそう思っていると感じ取る事ができる。
空母 翔鶴 CDC
翔鶴「戦闘空母 アルプスは引き続きこちらの制空権を確保維持、龍鳳さんと龍驤さんは対潜ヘリによる周辺の対潜/対水上警戒を厳に❗️」
同艦隊 第2戦闘空母打撃群
旗艦 戦闘空母 CVB-862 アルプス
CIC(戦闘情報センター)
アルム艦長「アルプス了解。ルピィ、航空隊の現況報告は管制官と絶えず確認し続けろ。」
アルプス(擬似艦娘)「はーい♪」
同艦隊 第5空母戦隊
軽空母 龍驤
CDC
龍驤「了解やで❗️龍鳳❗️うちらで網を張るんや❗️物騒な魚が来ぃへんようにな❗️」
同戦隊
軽空母 龍鳳
CDC
龍鳳「りょ、了解です ヘリに対潜装備を忘れないで❗️」
翔鶴の指揮からの指揮の下、戦闘空母アルプスは艦隊の制空権の確保、軽空母 龍驤、龍鳳は艦隊周辺の対潜及び対水上警戒と各個に動き始める空母群たち。
一方の金剛達艦砲射撃組は西沙諸島に近づきつつあった。翔鶴と瑞鶴の航空隊の攻撃により敵艦隊は壊滅していた為に妨害は無く艦隊は順調に進んでいた。
第2戦艦戦隊
旗艦 金剛型戦艦 金剛
CIC
レーダー手「西沙諸島に接近、距離30,000。まもなく主砲射程内です❗️」
金剛「比叡❗️榛名❗️霧島❗️先手必勝❗️最大射程ギリギリでも当ててやるデース‼️」
同戦隊 同戦艦 比叡
CIC
比叡「はいお姉様❗️気合い❗️入れて❗️撃ちます‼️」
同戦隊 同戦艦 榛名
CIC
榛名「はい❗️榛名❗️全力で参ります‼️」
同戦隊 同戦艦 霧島
CIC
霧島「了解ですお姉様。さぁ、砲撃戦。開始するわよー❗️」
長女である金剛の号令に妹達3人がそれぞれ答えると金剛型4隻は梯形陣を敷き、第1、第2主砲の発射準備を整える。砲弾は対空/対地兼用の新三式弾だ。
戦艦 金剛
CIC
主砲担当妖精「新三色弾、装填完了。」
通信妖精「比叡、榛名、霧島の3艦も完了との報。」
金剛「私も含めて姉妹全艦で統制射撃を行うデース❗️」
(各々の艦のCIC)
比叡、榛名、霧島「了解。そちらの指揮の下、統制射撃を行う❗️」
金剛も含め姉妹達の砲撃準備が完了し、戦隊旗艦であり長女である金剛の指揮の下で統制砲撃戦を行う❗️と返信する姉妹3人。各々のCICでビーッ❗️とサイレンが鳴り響く。
戦艦 金剛
CIC
金剛「バァァァニングゥゥゥラアァァァブ‼️」
「攻撃」と「提督への愛」である口癖を力強く叫ぶと同時に金剛型戦艦4隻の第1、第2主砲が一斉に火を噴く。西沙諸島の飛行場姫へ目掛けて飛来し障壁に激突する新三式弾。全弾命中、最大射程かつ最大戦速でとさすがの練度だ。
レーダー妖精「全弾命中。」
金剛「お見事デース❗️このまま射撃を続行しつつ取り舵30°を取りマァス❗️」
砲術妖精を褒めてすぐさま次の行動を指示する金剛。取り舵を取り全砲門を開ける態勢を取るのだ。少し経って金剛艦隊は取り舵を取り金剛型各艦の3、4番砲塔も西沙諸島の飛行場姫に向け指向し砲撃を始める。先程の様な当たるかどうか怪しい最大射程ギリギリの射撃ではなく今度は確実に当てていく為に距離を詰めて撃ちまくる。だが...。
ドォンッ❗️と爆発音がする。金剛型4隻にそれぞれいる見張の妖精達は爆発音した方向を一斉に見やる。後方に続いている第4巡洋駆逐戦隊旗艦の航空巡洋艦 鈴谷だ。
第4巡洋駆逐戦隊
旗艦 最上型重(航空)巡洋艦 鈴谷
CIC
ダメコン妖精「中央部に被弾❗️右舷両用砲群大破❗️」
鈴谷「痛いし〜❗️ダメコン早く直しに行ってよ〜❗️火災の鎮火も忘れずにね〜❗️」
艦体中央に被弾した航巡 鈴谷は素早くダメコンを行うよう妖精達に命じる。しかし敵はそんな手傷を負ったばかりの鈴谷をそのままにしておくつもりはない様だ。
見張妖精「砲台小鬼2基、こちらに指向❗️」
「うわっ❗️うそマジさらにダメ押し⁉️」と思い更なる被弾を覚悟し衝撃に備えるよう言おうとした矢先、鈴谷に砲門を向けていた砲台小鬼が2基とも破壊される。鈴谷の後続に位置し姉妹艦である航巡 熊野による射撃だった。
同戦隊 同重巡(航巡) 熊野
CIC
レーダー妖精「命中、ターゲットを破壊。」
熊野「鈴谷にこれ以上手出しさせませんわ。」
鈴谷(通信)「サンキュー熊野、今のヤバかったよマジで。」
熊野「礼なら無用ですわ。それより砲台を黙らせになる方が先でしてよ。」
鈴谷(通信)「おっと、そうだった。でも右舷側の両用砲二つともやられちゃったよ〜 」
熊野「鈴谷は金剛さん達に続いて飛行場姫を、砲台小鬼は私と能代、酒匂、夕雲、風雲が引き受けますわ❗️よろしくて皆さん⁉️」
4隻から「了解❗️」の返答が熊野に返る。
戦艦 金剛
CIC
通信妖精「航巡 熊野より入電、「砲台小鬼はこちらが全力で引き受けます。引き続き飛行場姫への艦砲射撃を続行されたしですわ」です。」
金剛「「了解」と伝えてくだサイ❗️さぁさらに畳み掛けるデース‼️」
金剛は砲術妖精に檄を飛ばす。熊野達が砲台小鬼を引きつけていれば邪魔はいない。思い切り飛行場姫への攻撃に集中できる。そして...。
キンッ❗️ドカパリーンッ‼️と遂にその音は聞こえた。金剛の放った新三式弾の内の一発が飛行場姫の障壁を破った音だ。
レーダー妖精「飛行場姫の障壁の破壊を確認❗️我が艦の射撃と思われます❗️」
金剛「Oh❗️やりましたネー❗️」
比叡(通信)「流石ですお姉様❗️」
榛名(通信)「やりましたね❗️」
霧島「航空隊もまもなく到着です。計算通りならこのまま押せば撃滅可能です❗️」
金剛「では最後の仕上げデース❗️全砲門、ファイアァァァ‼️」
金剛は航空隊がトドメを刺すのを援護する為に更なる追い討ちを掛ける。金剛に続き比叡、榛名、霧島も新三式弾を放つ。そして着弾間近に迫ったのと時を同じくナイスなタイミングで翔鶴達から飛び立った航空隊が到着し対地ミサイルを放った。ほぼ同時に着弾し大きな火の手が飛行場姫の司令部に立ち上り大きなキノコ雲へと昇華する。司令部は陥落、飛行場姫は遂に沈黙した。
空母 翔鶴
CDC
通信妖精「戦艦金剛より入電、「飛行場姫、陥落。繰り返す、飛行場姫の陥落を確認」。」
翔鶴のCDC内で妖精達は歓声を上げるが、翔鶴は「浮かれるのは後にして❗️」と叱責しそれぞれの職務に妖精達は戻る。
翔鶴「第3艦隊に連絡を。」
オーストラリア アラフラ海
QFOP第3艦隊
第3戦艦戦隊
旗艦 航空戦艦 伊勢
CIC
通信妖精「第2艦隊旗艦"翔鶴"より入電、「我、西沙諸島の飛行場姫を陥落させたし。突入されたし」です。」
伊勢「よし間に合ったね。これより突入する❗️後続の第5巡駆戦に通達して❗️」
同艦隊 第5巡洋駆逐戦隊
旗艦 航空巡洋艦 利根
CIC
利根「ようやく吾輩達の出番か❗️待ちかねたぞ❗️筑摩❗️皆の衆❗️存分に暴れるぞ‼️」
敵陣への突入をずっと待ち侘びていた利根は威勢良く戦隊に属する艦全てに命ずる。QFOP第1艦隊が尖閣諸島沖を制圧、第2艦隊が西沙諸島沖を制圧し東シナ及び南シナ海それぞれで脅威となっていた深海棲艦の泊地を陥落させた事により深海棲艦側の混乱は極みに達した。そこにオーストラリア アラフラ海側こらの第3艦隊の突入により逃げ道は断たれ彼らは海に潜り姿を消した。
台湾沖と先島諸島沖の中間海域
QFOP第1艦隊 第1空母戦隊
装甲空母 大鳳(艦隊総旗艦兼戦隊旗艦)
CDC
大鳳「提督、作戦海域の深海棲艦の行動が鎮静化しつつあるわ。作戦成功ね。」
提督「そうだな。」
作戦は成功したのだが、提督の声には達成の喜びを感じられない事を大鳳は感じる。作戦は成功して終わりではない。艦隊と艦の状況の確認や鎮静化しつつあっても未だ脅威が存在する為にその対処もしなければならないので一切油断できないのだ。
提督「大鳳。」
大鳳「は、はい。」
提督「皆のお陰で今回は作戦を成功させる事ができたけど奴らはまたきっと、いや必ず戻ってくるよ。それに備える為にやる事は山程あるからね。」
大鳳「...はい。」
作戦の先を既にこの時点で見通している提督に敬意を払いつつ大鳳は静かに答える。
提督「まぁそれは後からやるとして、今のこのバタバタが終わったら基地に戻ってゆっくりしよう。皆にはじっくり休んでもらいたいしね。」
大鳳「はい、提督♪」
ようやく少し笑みを見せた提督に大鳳も笑顔で応えるのだった。
これにて第1章は完結です。「なんかえらくあっさりとした終わり方だな」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実際の戦闘とその終わりはフィクションみたくドラマチックかつ派手ではないのでこれくらいがリアルだしドラマチックな終わり方はこの先幾らでも書けるので今回はこう締め括らせていただきました。元々スマホのメモアプリで書きスクショし挙げていたものをここハーメルンにて掲載する際に大幅に加筆・修正を加えてリメイクし連載する事にしてこの第1章のリメイクだけで約1年と2ヶ月も掛かってしまいました。既に第2章は完結済み、第3章は途中掛けの状態なので早くこれらもリメイクしないとです。ではまた次章でお会いしましょう。