艦これ Modern Record   作:箕理 田米李

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輸送船団を無事にQFOPに送り届けた瑞鳳と神通達。大規模反抗作戦の為の物資は揃った頃、潜水艦娘達は情報収集に努めていた。


記録04「海中の観察者たち」

QFOP

鎮守府プラットフォーム

提督室

大鳳「瑞鳳さんと神通さん達、無事でよかったわね。」

提督「あぁ、これで作戦の為の物資は全て揃った訳だ。にしてもflagshipもeliteも見るのが当たり前になってきたな。」

大鳳「そうね、敵も対抗して強くなってきたわ。」

瑞鳳と神通達の報告にあったflagshipとeliteの事が気になる提督。現世改装にて強力になった艦娘達だが、深海棲艦もいつまでも手をこまねいている訳ではない事を提督は感じている。 

提督「展開中の潜水艦隊から何か報告は来てるか❓」

提督は哨戒に出ている潜水艦隊の状況を尋ねる。現世改装されてるとはいえ、敵が強力になっているなら潜水艦娘達も危険かもしれないからだ。

大鳳「敵の詳細を逐一暗号で伝えてくれてるわ。」

提督「そうか、彼女達には引き続き監視を。ただしこう伝えてくれ、無理はするなと。そして見つかったらその場から離れて戦闘は避けろとな。」

大鳳「了解しました。」

艦娘達を信頼している提督だが、不安がないわけではない。長らく彼の秘書艦 を務める大鳳は提督の部下の艦娘を大切にする気持ちがよく分かっていた。

 

太平洋

東シナ海

中国領海内 青島

QFOP

第1潜水戦隊

旗艦 伊400型潜水艦 伊400

機関室

機関妖精A「はぁ、ここに来てもう一週間か〜。」

機関妖精B「あぁ、スターリング機関とAIP(非大気依存推進装置)のお陰で長く潜れるようになってオマケに居住生も良くなったなんて。提督の現世改装は大したもんだよな。」

大戦期の潜水艦は機関を現用の物に換装された事による静粛性と潜航時間の延長が図られ、かつ冷暖房、冷凍冷蔵設備も備わって大戦時とは比べ物にならない程の性能向上を遂げている。

機関妖精A「変わってないのは潜航深度とこの狭さだけだな。」

彼の言う通り元の潜航時間と艦内の狭さだけは大きく改良できず、そこは現用潜水艦に大きく溝を開けられている。その為、潜水艦娘達が就ける任務はかなり限られているのが現状だ。

 

発令所

副長妖精「艦長、入られます。」

潜水艦娘 伊400(愛称:しおん)「副長、状況は変わりない❓」

副長妖精「は、未だ中国機動部隊に動きありません。」

伊400「そう、まだかかりそうね。」

潜水艦 伊400率いる第1潜水戦隊は中国海軍の基地の一つがある青島にて中国海軍の動きを監視していた。これと同規模の潜水戦隊も太平洋の各地へと散らばり情報収集に当たっている。

通信妖精「艦長、提督から暗号電です。」

通信妖精がそう言うとしおんは側によりディスプレイに表示された暗号電を共に見る。

伊400「ふ〜ん、"エンジェル"3人が陸に舞い降りるそうよ。」

副長妖精「それはそれは、これでさらに見えやすくなりますね。」

少し洒落た暗号に洒落た掛け合いをするしおんと副長妖精、息ピッタリだ。

伊400「それは何よりだけど、それで私達のこの任務が終わって新鮮な空気を吸ってQFOPでまったり休みたいわ。」

副長妖精「全くですね。」

2人は海上の新鮮な空気と休暇を待ち遠しいようだ。




潜水艦娘の地味なれど重要な情報収集を行っています。潜水艦は戦艦や空母の様な水上艦も違って現世改装の恩恵をあまり受けられていません。というのも船体が小さく、当時の潜水艦が「可潜艦」ととりあえず潜れる程度の能力しかないというのもあり現用潜水艦と肩を並べるのが難しいのです。
しかし彼女達の役割と活躍の場が無いわけではないので、これからも地味に登場します。
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