QFOP 第1艦隊
輪形陣 最前衛
第1戦闘空母打撃群
ヒマラヤ級戦闘航空母艦 CVB-861
CIC
ソナー手「艦長、モーニング・グローリーからの報告では敵潜は中国海軍の元級(039A型)攻撃型潜水艦です。」
艦長
滝澤 美優一佐(たきざわ みゆ)「提督の読み通り中国海軍ね。」
戦闘空母 ヒマラヤ艦長の滝澤は中国海軍来ることを予期した提督の読みの良さに感心しつつ、ソナー手と一緒にモニターを見つめる。
滝澤「ラヤ、この中国潜の予想される行動は❓」
艦のホログラム投影機から長い銀髪と碧眼の美しい少女の姿が投影される。彼女が"ラヤ"ことヒマラヤ。この艦のサポートAIシステム"擬似艦娘"の1人だ。
ヒマラヤ(擬似艦娘)「艦首をこちらに向けています。こちらの作戦行動の妨害と見て間違いないかと思われます美優。」
この"擬似艦娘"は提督とその同期達により生み出され、艦内の制御や管理を行ったり、この様に参謀としての役割を行える。艦長や乗員達の好みに性格や容姿をカスタマイズできたり人並みの感情を持っている高性能自律AIプログラムなのだ。この戦闘空母打撃群に所属する艦艇に1隻各1人ずつプログラムされており「人とAIによる艦艇の共同運用」の試験艦隊としての側面を持ち合わせている。
滝澤「ここで足止めされる訳にはいかないわ、私達は前に進まなくてはいけないの。」
ヒマラヤ「その通りです。お父様(提督)から戦闘配置の命が下っています。対潜戦闘配置に移行を具申します。」
滝澤「承認よ。旗艦 ヒマラヤより第1戦闘空母打撃群全艦に通達、これより対潜戦闘に入る❗️総員配置に着けッ‼️」
滝澤の指令により各々の戦闘配置に入る乗員達、それに合わせて艦隊の艦艇達も一斉に動き始める。
滝澤「ラヤ、ASW(対潜戦闘)兵装全火器用意❗️コンディションを確認して戦術(行動士官)に情報と戦闘行動の委託を。」
ヒマラヤ「了解しました。ASROC、短魚雷、ボフォース対潜ロケット、デコイ、全て異常なし。情報及び戦闘行動権を戦術行動士官に委託。」
戦術行動士官
倉田 貴輝(くらた たかき)一尉「いたたぎました。」
ヒマラヤの戦術行動士官 倉田がシステムチェックされた兵装類の権限を委託されるのを確認する。
滝澤「ヒマラヤよりモーニング・グローリー、ビーナス・ベルト両駆逐艦へ、艦隊前方に展開されたし。」
第1戦闘空母打撃群
輪形陣 右翼
モーニング・グローリー級汎用駆逐艦
DD-696 モーニング・グローリー
艦橋
艦長「モーニング・グローリー了解。操舵手、前に出るぞ❗️モグ、対潜戦闘用意だ。戦術と兵装チェックよろしく。」
モーニング・グローリー(擬似艦娘)「了解だよ❗️」
艦長の命に元気よく答えるモーニング・グローリー。二隻の同型艦は他艦よりも前に出て横隊を組み対潜戦闘に入る。本級 モーニング・グローリー級は旧ソ連/現ロシア海軍のウダロイ級大型対潜艦をタイプシップとした駆逐艦だ。現ロシア海軍から退役したウダロイ級がQFOPに配属され近代化改装を施される事になった。その際に西側製の艤装及び兵装/火器管制システムに換装され、そのデータを元に建造された。ステルス性が考慮されてない一世代古い艦をベースに選んだのは深海棲艦の登場で完全新規設計の艦を作る余裕が無かったことと深海棲艦との戦闘ではステルス性よりも重装備の艦艇が重要視されたからだ(提督がロシア艦が好きだからという理由もあるというが詳細は不明)。モーニング・グローリー級もタイプシップと同様に強力な兵装、特に対潜兵器の搭載量が多い。
同 右翼
ブルビネラ級ミサイル巡洋艦
CG-751 ブルビネラ
艦橋
滝澤(通信)「ブルビネラ、ベロニカ両巡洋艦は引き続き対空警戒を頼みます。」
艦長「了解。ネラ、ロニとデータリンクして警戒を側に。」
ブルビネラ(擬似艦娘)「はっ❗️対空監視を厳にします‼️」
このブルビネラ級もモーニング・グローリー級と同じく旧ソ連/現ロシア海軍のキーロフ級をタイプシップにしたミサイル巡洋艦だ。タイプシップそのものでも強力な艦を西側製装備に換装してさらに強力な艦艇となっている。
第1戦闘空母打撃群
前方海中
カムチャッカ級攻撃型潜水艦
SS-223 カムチャッカ
発令所
ソナー員「本艦頭上、僚艦が陣形変更を変更すべく変針しています。」
海中ではカムチャッカ級攻撃型潜水艦 カムチャッカが耳を済ませて僚艦の艦隊運動と敵潜水艦の音に耳を済ませていた。このカムチャッカ級もロシアのアクラ級をベースにしているが、動力は原子力からディーゼル機関に換装されている。
艦長「ソナー、敵潜に動きは❓」
ソナー員「いえ、艦首を依然こちらに向けたままです。」
艦長がソナー員に敵潜の様子を尋ねる。そう言った矢先だった。ゴポゴポッという音が聞こえてくる。
ソナー員「ッ❗️敵潜水艦、魚雷発射管の外扉を開放ッ‼️」
艦長「開けたのか❗️2隻とも⁉️」
敵潜2隻が魚雷発射管に魚雷を装填し注水、外扉を開けた。
オリ艦で編成された空母打撃群の面々が中国潜水艦2隻に対処すべく艦隊を動かします。この艦隊の艦艇にはサポートAIシステム「擬似艦娘」が搭載されています。「擬似艦娘」のモチーフは「蒼き鋼のアルペジオ」のメンタルモデルです。この創作内の世界ではAIの軍事利用が現実世界よりも早い段階で行われています。深海棲艦の登場で人材確保が難しくなった事による反動です。
さて、QFOPは次でどう中国潜に対処するのでしょうか❓お楽しみに。