東方の世界へ   作:シャト6

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第3話

翌日、俺はアリスが言っていた外来人が来た時に行く神社に向かっていた。

 

「なるほど。本来外来人が来たら、まずその神社に行って帰るか残るか選ぶ訳か」

 

アリス「そうね。そんなに多くは無いけど、偶に紫が隙間を開けっ放しにしたり、結界が緩んだ時にやって来る事が殆どね」

 

いや、原因はほぼその紫って奴な気がするんだが…

 

アリス「着いたわ」

 

ここがその神社、博霊神社か。

 

「…随分ボロいな」

 

アリス「言わないであげて。場所が場所だから、あまり参拝客が来ないのよ」

 

あ〜確かにそうかもな。俺達は飛んできたが、歩いて来るとなると遠すぎる。

 

アリス「さて…霊夢いるかしら?」

 

声をかけるが、誰も出て来ない。

 

アリス「ふぅ…仕方ないわね」

 

そう言うとアリスは、賽銭箱の前に立つ。

 

「ん?賽銭か?」

 

アリス「ええ。あの娘を呼び出すには1番の方法よ」

 

賽銭が呼び出す方法って…まぁいい。俺も賽銭するか。

 

「ん〜…無難に百円でいいか」

 

俺は百円を入れる。因みに百円札ではなく、俺がいた前世での百円玉だ。フエール銀行に預けてれば、どの時代の金とも交換できる。ま、改造してそうしたんだがな。

 

 

チャリン…

 

 

ドドドドドドドドドドドド!!

 

 

 

「な、なんだ!?」

 

 

 

キキーーーーーーーィ!!

 

 

 

「お賽銭の音〜〜〜!!!!」

 

奥から脇を出してる巫女?が出てきた。ってかどんだけ耳いいんだよ…きり丸かよ。

 

「貴方ね!お賽銭を入れてくれたのは!!」

 

「え、えぇ…」

 

「ありがとおおおおお!」

 

手を掴んでブンブン降ると、彼女は中身を確認する。

 

「す、凄いわ!百円も入ってる!!」

 

そんな百円玉を泣きながら握りしめんでも…

 

アリス「コホン」

 

「ん?あらアリス。いたのね」

 

アリス「最初から居たわよ!全く…相変わらずね霊夢」

 

コイツがアリスの言ってた博霊の巫女か。

 

霊夢「けど珍しいわね。アリスが知らない人と一緒だなんて」

 

アリス「その事で貴方に相談に来たのよ」

 

少し呆れながら、アリスはおれのことを説明する。

 

霊夢「なるほどね。あんの隙間BBA…また外来人を勝手に呼んで…」

 

なんか凄い事言ってるが…気にしたら負けだろな。

 

グウウウウ……

 

「ん?」

 

アリス「わ、私じゃないわよ!」

 

って事は…

 

霊夢「……」

 

顔を赤くして下を向いてる霊夢がいた。

 

「もしかして霊夢さん…」

 

霊夢「…何も食べてないの」

 

はぁ…仕方ない。何か作ってやるか。

 

「霊夢さん、よければ台所を借りてもいいでしょうか?」

 

霊夢「ええ、別にいいわよ」

 

「では失礼して」

 

俺は台所に向かった。

 

「さて、何があるか…」

 

米に野菜…おっ!鶏肉もあるのか。ならあれだな。

 

『シャンハーイ』

 

『ホラーイ』

 

「ん?」

 

後ろを振り返ると、上海と蓬莱がいた。

 

「どうした?」

 

上海『シャンハーイ!シャンハーイ!』

 

何やら手足を動かしている。もしかして…

 

「手伝うって言ってんのか?」

 

俺がそう言うと、二人は頷く。

 

「ま、時間がかかるのは飯を炊くぐらいだしなぁ…それじゃあ人数分の食器を用意しておいてくれるか?」

 

上海『シャンハーイ!』

 

蓬莱『ホラーイ!』

 

そう言うと二人は食器を取り出し始めた。さて、俺も作るか。

 

「材料は米、鶏肉、ごぼう、こんにゃく、人参、油揚げ、生姜、醤油、みりん、砂糖、塩、七味っと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「ねぇアリス」

 

アリス「何かしら?」

 

霊夢「あの人…えっと」

 

アリス「彼は森川大輔さんよ。私は大輔さんって呼んでるけど」

 

霊夢「その森川さんだけど、台所に行ってから戻ってこないわよ?」

 

ああ、それね。

 

アリス「おそらくだけど、霊夢の為に何か作ってるんじゃないかしら?」

 

霊夢「へ〜。あの人料理できるのね」

 

アリス「霊夢は知らないけど、大輔さんは向こうの世界では料理人みたいなのよ。昨日も私の家でてんぷらを作ってくれたわ」

 

本当に美味しかったわ…

 

霊夢「天ぷらですって!?あんなの高級店の食べ物じゃない!!」

 

ま〜、霊夢からしたらそうよね。

 

「お〜い!霊夢〜!!」

 

はぁ…煩いのが来たわね。

 

「霊夢いる…って、アリスもいるのか」

 

霊夢「相変わらず煩いわね。それで、何しに来たのよ魔理沙」

 

魔理沙「そんな言い方はないのぜ」

 

全く…魔理沙も相変わらずね。

 

魔理沙「けど、なんでアリスがいるんだ?」

 

アリス「私は昨日来た外来人を連れてきたのよ」

 

魔理沙「へ〜。また外来人が来たのか」

 

霊夢「そうよ。全く、あの隙間BBA自分が開けた隙間くらいしっかり管理しなさいよね」

 

魔理沙「なんだ、また紫のせいなのか?」

 

霊夢「多分ね」

 

多分って…

 

魔理沙「んで、その外来人はどこにいるのぜ?」

 

アリス「霊夢がお腹をすかしていてね。台所で何か作ってくれてるわ。言っておくけど、強制して作らせてないからね」

 

魔理沙「へ〜。随分物好きな奴がいるんだな」

 

確かにそうかもね。

 

魔理沙「そう言えばアリス。上海達は今日は連れてないのか?」

 

アリス「あら?一緒に来ていたはずよ?」

 

周りを見渡しても上海と蓬莱はいない。となると大輔さんの所ね。

 

アリス「多分大輔さんの所ね。あの二人、昨日あったばかりなのに大輔さんに懐いてね」

 

魔理沙「嘘だ〜!上海はともかく、蓬莱は絶対嘘だぜ。私だって1年はかかったんだぜ?」

 

確かに普通ならそう思うわよね。ん?なんだかいい匂いがするわね。そっちの方に意識を向けると足音が聞こえてきた。

 

アリス「あら?そうでもないわよ?かなり気に入られてるから」

 

私は台所の方を見ると、お櫃と鍋を持ってる彼と、食器等を持ってる上海と蓬莱を見る。

 

「お待たせしました…後、どちら様で?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お待たせしました…後、どちら様で?」

 

俺が戻ると、霊夢とアリス以外にもう1人増えていた。取り敢えずお櫃と鍋を置く。上海達も食器をアリス達の前に並べる。だが、もう1人増えてるならもう一つ持ってこないとな。

 

「上海、蓬莱。申し訳ないですがもう一人分食器を持ってきてもらえるかな?」

 

上海『シャンハーイ♪』

 

蓬莱『ホウラーイ♪』

 

俺がそう言うと、二人は台所に食器を取りに行った。

 

「嘘だろ…アリス以外で言う事を聞くなんて…」

 

アリス「だから言ったでしょ?気に入られてるって」

 

「えっと…」

 

霊夢「コイツは霧雨魔理沙よ。本人曰く【普通の魔法使い】らしいけど」

 

魔理沙「らしいじゃねぇ!魔法使いだ!!」

 

へ〜魔法使いか。

 

上海『シャンハーイ』

 

蓬莱『ホウラーイ』

 

すると上海と蓬莱が、魔理沙の分の箸や茶碗を持ってきてくれた。

 

「ありがとう上海、蓬莱」

 

俺は二人の頭を撫でると、嬉しそうな顔をする。

 

上海『シャンハーイ♪』

 

蓬莱『ホ、ホウラーイ///』

 

「さて、取り敢えずありきたりですがご飯を作りました」

 

俺はお櫃の蓋を開ける。

 

「「「うわ〜!」」」

 

3人は中を見てそう言う。

 

アリス「これは炊き込みご飯なの?」

 

「そうですね。これは【かしわめし】と言います。霊夢さんの台所に野菜等があったのでこれを作りました。後は味噌汁程度ですけど」

 

魔理沙「すげ〜!霊夢とこで、こんなのが食えるなんて思わなかったぜ」

 

霊夢「魔理沙、どういう意味よ!」

 

アリス「ま〜、言いたい事は分かるけどね」

 

普段どんなの食ってんだよ。そして俺は、俺を含めた4人分よそう。

 

「ではいただきます」

 

「「「いただきます」」」

 

さて、味は大丈夫だと思うが…

 

魔理沙「うんめえええええええええ!!!!!」

 

霊夢「美味しいいいいいいいいいいい!!!!」

 

んな大声で感想言わんでも…

 

アリス「うん。やっぱり美味しいわね」

 

「それはよかった」

 

俺も一口…うん。味も充分染み込んでて上手くできてる。まぁ、もう少し時間があればもっと味染みたがな。そして二人はあっという間に平らげ、おかわりもして満足そうにしていた。

 

魔理沙「ウップ…食べ過ぎたぜ…」

 

霊夢「あたしも…」

 

アリス「呆れた…」

 

霊夢と魔理沙は、茶碗5杯もおかわりをした。そら腹一杯になって当然だ。俺は洗い物を済ませ、膝には上海と蓬莱が座っている。

 

霊夢「そう言えばあんた、昨日幻想郷に来たって言ってたわね」

 

「ええ」

 

霊夢「一応あたしに手で返す事もできるけど?」

 

ん〜参ったな。神様に頼んで複数の修行場所の1つなんだが、今すぐ帰っても意味がない。それに、降魔が出たからには、その原因も調べなきゃなんないしな…

 

「彼を返す事はできないわ」

 

すると霊夢の背後に空間が現れ、中から女が出てきた。

 

霊夢「それってどういうことよ紫」

 

こいつがアリス達が言ってた紫か。

 

紫「どうもこうもないわ。少し前に私の家に神を名乗る人物がやって来て、彼の事を説明されたわ」

 

魔理沙「神?諏訪子や神奈子みたいなのか?」

 

「いや、あの二人よりも更に上の存在だ」

 

また空間から出てきた。今度は…狐か?しかも尻尾が9本もある。…九尾の狐か。

 

霊夢「アイツらより上の存在ですって!?」

 

ってかこの世界にも神様いたのか。まぁ、あの人は自分で『全世界…いや、全宇宙の神だよ』って言ってたっけ。つまり創造神…始まりの存在だ。

 

紫「さて…」

 

すると紫と九尾狐は俺を見る。俺は上海と蓬莱をアリスの方に渡す。

 

紫「初めまして。森川大輔さん。私はこの幻想郷の管理者よ」

 

「私は八雲藍だ。紫様の式だ」

 

「これはご丁寧に。それで、幻想郷の管理者である八雲紫さんが、1個人の私に何かようでしょうか?」

 

紫「ええ。あの神から貴方がここで修行を終えるまで、ここにいさせてあげてって言われたのだけれど…」

 

「そうですか」

 

紫「神が1人の人間にそこまでする事が珍しいわ。それでも敢えて聞くわ」

 

ま、聞かれることは大体想像できるけどな。

 

紫「あなた…一体何者なの?」

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