紫「あなた…一体何者?」
まぁ予想通りな答えなことで。けど、普通は思うよな。傍から見たらただの人が、神に…それも創造神と知り合いって時点でな。
「すみませんがお答えできません」
紫「そう…」
そう言うと紫は、背後に先程の空間を出し攻撃してきた。
「!?」
俺は素早く避け外に出る。
霊夢「ちょっと紫!あんたいきなり何してんのよ!!」
魔理沙「そうだぜ!いきなり攻撃っておかしいだろ!!」
紫「黙りなさい!」
突然の怒鳴り声に、霊夢達は驚いた。
紫「彼は、幻想郷の秩序を乱す可能性がある限り、私は幻想郷を守護する義務があるのよ」
藍「紫様…」
なるほどね。この今の時代の背景などを考えると、俺のいる太正より前。多分江戸時代が一番当てはまるだろう。それに俺は神様…創造神のおかげでさくら達がいる太正の世界に転生した。だから、あの時代よりも更に先の技術や知識もある。それがこいつ、紫にとっては都合が悪いって事か。けど、別にお前らに敵対する気もなかったんだがなぁ。まぁ仕方ない。相手もやる気だし…
「そっちが先に手ぇ出したんだ。殺られる覚悟があるって事だよな?」
ギン!!
『!?』
俺は覇王色の覇気で、紫達全員を睨む。…ふむ、流石にアリスや上海達は気絶したか。霊夢と魔理沙、藍は気絶はしてないまでも、膝をついてる。紫は…
紫「な、なんなのよこれ…」
立ってるだけって感じだな。
「俺は別にお前と戦うつもりはなかったんだがな。けど、そっちから手を出してきたんだ。それなりの覚悟はあるって事だよな?」
紫「クッ…バカにして!」
紫は俺の上空に空間を開ける。
紫「くらいなさい!廃線『ぶらり途中下車の旅』!!」
すると俺の足元にいつの間にかレールが引かれ、目の前から電車が突っ込んできた。
「マズイ!」
俺はそのまま下敷きになる。
紫「……」
藍「紫様…やったのですか?」
紫「分からないわ」
「ほう…油断していないとは流石ですね」
『!?』
「やれやれ。先程の反動で眼鏡が壊れてしまいましたね」
俺は紫が出した廃車になった電車や船が溶けていく。あ〜、久々にこの力を解放したな。またタイミングも良く、昼ではないがそこそこ太陽は高い位置にある。
紫「な、何が起きてるの!?」
藍「紫様が出した物が…溶けている…」
「私があの程度で殺られるとでも?実におこがましい!」
俺は溶けた場所から脱出し、紫達の前に出る。一応距離は取っている。
霊夢「ねぇ…さっきから暑くない?」
魔理沙「そう言われれば…」
「霊夢、魔理沙。アリス、上海、蓬莱を連れて、今すぐここから離れる事をオススメします」
紫「あら?何故かしら?」
「それはですね…」
太陽がどんどん高くなっていく。すると当然俺の力も上がっていく。
「私が強い故に、彼女達を巻き込まない配慮です」
紫「あら…随分と言ってくれるわね」
「当然です。我が意志に応えよ…神斧リッタ!」
この力を使う時に使う神器【神斧リッタ】を投影する。
「「!!?」」
神斧リッタを持った瞬間、紫と藍の奴の顔が変わる。
紫「なんなのあの斧は!?」
霊夢「片手で持つ斧なんて聞いたことも見たこともないわ!」
「神斧リッタ。太陽に愛でられし、乙女の名を冠した戦斧。暗闇に轟き生きる妖怪如きが名を言っていい物ではない」
藍「神斧…リッタ…」
紫「あなた…本当に人間なの……」
「ええ…人間です。ただし、全ての種族の頂点に立つ者でもある」
紫「全ての種族の頂点…ね。随分と傲慢な事を言うわね」
「当然です。それが私…〈
紫「傲慢にも程があるわね」
「事実ですから」
俺はそう言うと、指先に力を集める。
霊夢「な、なんなのよあれ!?」
魔理沙「わ、私が知るかよ!!」
「
紫「クッ!」
俺は少し加減をした無慈悲な太陽を放つ。当然だが、博霊神社は跡形もなく消える。
霊夢「ああああ…じ、神社が…」
魔理沙「うわ〜えげつないな」
アリス「う…うぅ〜ん」
魔理沙「おっ!アリス達が目を覚ましたぞ」
アリス「あれ?私は一体…って何よこれ!?」
魔理沙「あぁ。博霊神社がこうなった理由はあれだ」
私は魔理沙が指差す方を見ると、大輔さんと紫と藍が戦っていた。
アリス「…恐ろしい力ね」
魔理沙「全くだ」
霊夢「神社があああああああ!!」
紫「厄介ね…」
藍「はい、紫様」
紫「藍、あの力を抑え込むわよ。一時的にあの力を封印してみるわ」
藍「分かりました」
ふむ…どうやら俺のこの力を封印するみたいだな。無駄な事を…
紫「……」
まぁ、どんな感じで封印するか見てみるか。俺はわざと隙きを見せる。
紫「!今よ藍!!」
藍「はい!!」
すると藍は、俺に向けて術をかける。
紫「よし…これで…」
藍「がああああああああ!!!!」
紫「ら、藍!?」
術をかけた藍が突然苦しみ出す。
紫「藍!藍!!しっかりして!!」
「やはりこうなったか」
紫「あなた…藍に何をしたのよ!!」
何をって…俺何もしてないんだけど?
「俺は何もしていない。恐らくだが、俺の力を術で抑えつけているからだろうな」
紫「どういうことよ」
「お前が封じた力の一部
紫「妖怪って…藍は妖怪の中でもトップクラスの実力なのよ!」
「だが現に苦しんでるじゃねぇか。早く封印を解いた方がいい。でないと太陽の力でこの狐は燃えるぞ…」
『!?』
俺の言葉に苦しんでいる藍以外が驚きの顔をする。
紫「藍!すぐに封印を解きなさい!」
すると太陽の力が俺に戻ってきた。そして俺は新しい眼鏡をかける。
藍「さて…」
俺は藍に近づく。
紫「な、何よ」
藍「どけ。火傷が酷すぎる。治療する」
紫「触らないで!今から永遠亭に連れて行けば…」
「間に合うか!どけ!!」
俺は紫を弾き飛ばし藍の容態を確認する。
「…流石は九尾の狐だ。あれを喰らってもこの程度で済んでんだからな。なら」
俺は急いで藍の服を脱がせる。
紫「ちょっ!?何してるのよ!!」
「黙ってろ!」
俺はドクターアロエを藍に巻く。
紫「なんなのそれ」
「これはドクターアロエっていってな。外傷は勿論だが、火傷や凍傷等の壊死した細胞組織も治療する包帯だ。因みに1メートル辺り数十万円するけどな」
霊夢「す、数十万円…」
そう言うと霊夢は倒れた。
魔理沙「あちゃ〜。あまりの値段に霊夢の奴気絶したぞ」
アリス「そういう魔理沙も足が震えてるわよ」
魔理沙「ま、まぁな」
金額聞きゃそうなるか。
「さて…それでこいつの治療費だが…」
紫「……」
「普通の包帯ならいいが、これは希少でな。安くはしとくがな」
紫「…分かったわ」
「なら治療費だが…すぐには思いつかんから、思いついた時に言う。拒否権はないぞ?」
紫「分かってるわよ。…藍を助けてくれてありがとう」
「気にするな。数日は安静にしておけよ」
紫「ええ、分かったわ」
そして紫は、藍を連れて帰っていった。
「ふぅ…どうにかな「だ〜い〜す〜け〜さ〜ん〜!!」!?」
俺は振り返ると、霊夢が鬼の形相で睨んでいた。
「ど、どうした…」
霊夢「どうしたじゃないわよ!あなたの攻撃で神社が無くなったじゃないのよ!!」
「ま、待て!ちゃんと神社を直すから!」
霊夢「その間はどうするのよ!」
「いや…だから…」
胸ぐらを掴んで前後に揺するな!
「だから…落ち着け!」
俺は霊夢から離れる。
「一瞬で直るから安心しろ」
アリス「けど大輔さん。流石にそれは無理なんじゃ…」
いや、そうでもないんだよな。
「復元光線〜♪」
「「「復元光線?」」」
上海『シャンハーイ?』
蓬莱『ホウラーイ?』
「この光線を壊れた神社に当てると…」
復元光線を当てた神社は、あっという間に壊れる前に戻ったのだった。
「この通り」
『…………』
ま、当然だよなその顔…
霊夢「ホント大輔さんって何者なのよ」
「一応ただの人さ」