「凄い人達が転入してきたね~」
話題は朝の集会で紹介された、英雄のクローンと九鬼の末妹、その従者の事だ。
「何に驚いていいか、分からないぐらいだべな」
クローン人間、過去の英雄、性別逆転、人の道を渡っての登場、老執事の学生。
ヨコヅナでも驚きだけでお腹いっぱいになりそうだ。
しかし、
「友達になってもらえるでしょうか?」
「まゆっちならいける、余裕だせ」
友達100人を目指す由紀恵は友達になりたいようだ。
「源義経先輩は刀使ってたから共通の話題で仲良くなれるんじゃない」
「っ!さすが伊予ちゃん」
「Nice Idea」
「みんなSクラスって言ってただな」
学年は違うが紹介された転入生はみんな特進クラスである。
「優秀な人達なんだね、Fだったら、まゆっちが仲の良い先輩いたのにね」
「いえいえ、先輩に頼ってばかりでは駄目ですので、自分の力で」
「おぉ~、偉いだな」
少しずつ友達が増えてきて成長している由紀恵。
「じゃあ、お昼休みにでも2-Sに突撃してみる」
「あ、いえ、今日いきなりはさすがに…」
「こういうのは勢い大事だよ、まゆっち」
「でもさ~急がば回れって言うじゃん」
「またそうやって日和るんだから~」
ちょっとずつ成長しているつもりの由紀恵。
「まぁまぁ、今日は注目の的だと思うべから明日以降で良いでないだか」
「そうだね、人がたくさんいたら話かけ辛いか」
「そうです、そうです」
「迷惑かけたら悪いもんな~」
「……オラとしてはわざわざ転入生を狙う必要ないと思うだべがな」
他学年で英雄の転入生を友達にするのは困難と言える。
普通に同学年、というか同じクラスの人を、と思うヨコヅナなのだが…
「それは言わねぇ約束だぜヨコっち」
「そんな約束した覚えはないだべがな」
やっぱり大して成長してない由紀恵だった。
「ヨコヅナ君はクローンの人達にはそんなに興味ない感じ?」
「う~ん……武蔵坊弁慶が男だったら、相撲をとってみたかっただな」
数多いる日本の英雄の中でも怪力無双として名高く、立ち往生の逸話もあり倒れない
男であれば勝負してみたかった思うヨコヅナだが、残念なことにクローンの武蔵坊弁慶は女だ。
「…それは確かに見てみたかったですね」
「武蔵坊弁慶に相撲で勝てたら凄ぇよな~」
「他の男子達はみんな、弁慶が女性で喜んでるけどね…」
女の武蔵坊弁慶はとても魅力的な容姿なので、残念だと思っている男子生徒はヨコヅナを含めても極少数だ。
「武蔵坊弁慶だけでなく、皆さんお奇麗でしたね」
「ヨコヅナ君は転入してきた4人の中でどの女性が好み?」
源義経、武蔵坊弁慶、葉桜清楚、九鬼紋白、タイプは違うが皆美少女だ。
「……見た目だけだと何とも言えないだな」
「無難な回答だな~、ヨコっち」
「面白くな~い」
恋バナ好きの女子に無難な答えは、寧ろ受け入れられない。
小説投稿サイト『カクヨム』にて、
ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、
『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022
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