真剣でちゃんこに恋しなさい!   作:ニッケン

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14話

 決闘の申し入れに対してとても嫌そうな顔をするヨコヅナ。

 

「オラは早く昼飯が食べたいってのが、あんたには伝わってないんだべな」

「直ぐ終わらせてやるから心配するな」

「戦う理由がないだ」

「……なら、お前が勝ったら上食券100枚やるよ」

「上食券100枚だべか……」

 

 賞品に反応するヨコヅナ、上食券100枚となれは中々の金額だ。貧乏学生だから仕方ない。

 

「ただし、お前が負けたら土下座で謝罪してもらうぞ」

「……ルールはどうするだ?」

「ヤル気になったか、…素手での格闘で良いだろ、ダウンして10カウントで負け。もちろんギブアップは受け付けてやる」

「10カウント負けじゃなく、足の裏以外が地に着いた時点で負けのルールなら受けるだよ」

「……そういや、相撲が得意なんだったな、いいぜ一年が相手だ、ハンデをやらないとな」

「決りだべな、……儀式だからやっておくだべか」

 

 納得できるルールに決まったので、ヨコヅナは自分のワッペンを外して、準のワッペンに重ねるようにして置く。

 これで決闘を受理したことになる。

 

「そんじゃ校庭に行くか」

「ここでいいだよ、移動の時間が無駄たべ」

 

 こうしている間にも、昼休みは刻一刻と少なくなっている。

 

「でも、教師の許可とって審判してもらわないといけないんじゃ…」

 

 直ぐには始めれない事を促す伊予の言葉。

 格闘などの負傷する可能性がある決闘は、生徒が勝手に行う事は出来ない。

 

「それは面倒だべな……やっぱ止めるだかな」

「安心しろ赤子、俺が審判をしてやる」

「ヒュームは特別枠なので、決闘の立会人も許可されているのだ」

 

 特別過ぎる気もするが、下手な教師よりもヒュームの方が、安全性が高いのは事実。

 

「だったらすぐ始めるだよ」

 

 机などを移動させ、スペースがつくられる。

 

「いつでもかかってくるだ」

「名前通り横綱相撲ってやつか……俺って普段から結構道化っぽく振る舞ってるからよ~」

 

 何やらいきなり語り出した準。

 

「クラスでもハゲだのロリコンだのと揶揄されることが多いんだ」

「ハゲは見たまんまだもんな~」

 

 松風の適格なツッコミ。

 

「まぁ、俺にも原因があるからそれは良いんだけど」

「え!ロリコンは原因があったら駄目だと思うけど…」

 

 伊予の危ない人を見る目でのツッコミ。

 

「でも、一年に雑魚呼ばわりされんのは違うんだよな」

「その語り、いつまで続くだ?」

 

 ヨコヅナの面倒くさそうなツッコミ。

 

「実は俺さ…、超強ぇよ」

 

 そこでようやく動き出した準、その動きは周りで見ているほとんどの者が反応できない程速い。

 

 準は普段人前で出さない本気の速さでヨコヅナに拳を叩き…

 

「うおぁっ!!?」

 

 こもうとして、盛大に転んだ。

 

「そこまで。勝者 井ノ中ヨコヅナ!」

 




 小説投稿サイト『カクヨム』にて、

 ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、

『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022

 こちらも読んで頂ければ幸いです。
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