決闘の申し入れに対してとても嫌そうな顔をするヨコヅナ。
「オラは早く昼飯が食べたいってのが、あんたには伝わってないんだべな」
「直ぐ終わらせてやるから心配するな」
「戦う理由がないだ」
「……なら、お前が勝ったら上食券100枚やるよ」
「上食券100枚だべか……」
賞品に反応するヨコヅナ、上食券100枚となれは中々の金額だ。貧乏学生だから仕方ない。
「ただし、お前が負けたら土下座で謝罪してもらうぞ」
「……ルールはどうするだ?」
「ヤル気になったか、…素手での格闘で良いだろ、ダウンして10カウントで負け。もちろんギブアップは受け付けてやる」
「10カウント負けじゃなく、足の裏以外が地に着いた時点で負けのルールなら受けるだよ」
「……そういや、相撲が得意なんだったな、いいぜ一年が相手だ、ハンデをやらないとな」
「決りだべな、……儀式だからやっておくだべか」
納得できるルールに決まったので、ヨコヅナは自分のワッペンを外して、準のワッペンに重ねるようにして置く。
これで決闘を受理したことになる。
「そんじゃ校庭に行くか」
「ここでいいだよ、移動の時間が無駄たべ」
こうしている間にも、昼休みは刻一刻と少なくなっている。
「でも、教師の許可とって審判してもらわないといけないんじゃ…」
直ぐには始めれない事を促す伊予の言葉。
格闘などの負傷する可能性がある決闘は、生徒が勝手に行う事は出来ない。
「それは面倒だべな……やっぱ止めるだかな」
「安心しろ赤子、俺が審判をしてやる」
「ヒュームは特別枠なので、決闘の立会人も許可されているのだ」
特別過ぎる気もするが、下手な教師よりもヒュームの方が、安全性が高いのは事実。
「だったらすぐ始めるだよ」
机などを移動させ、スペースがつくられる。
「いつでもかかってくるだ」
「名前通り横綱相撲ってやつか……俺って普段から結構道化っぽく振る舞ってるからよ~」
何やらいきなり語り出した準。
「クラスでもハゲだのロリコンだのと揶揄されることが多いんだ」
「ハゲは見たまんまだもんな~」
松風の適格なツッコミ。
「まぁ、俺にも原因があるからそれは良いんだけど」
「え!ロリコンは原因があったら駄目だと思うけど…」
伊予の危ない人を見る目でのツッコミ。
「でも、一年に雑魚呼ばわりされんのは違うんだよな」
「その語り、いつまで続くだ?」
ヨコヅナの面倒くさそうなツッコミ。
「実は俺さ…、超強ぇよ」
そこでようやく動き出した準、その動きは周りで見ているほとんどの者が反応できない程速い。
準は普段人前で出さない本気の速さでヨコヅナに拳を叩き…
「うおぁっ!!?」
こもうとして、盛大に転んだ。
「そこまで。勝者 井ノ中ヨコヅナ!」
小説投稿サイト『カクヨム』にて、
ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、
『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022
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