紋白がヨコヅナ達に会いに行った日の放課後。
場所は2-Sの教室。
「聞いたぞコラ、ハゲ!」
「聞きましたよ、ロリコン」
井上準が座る席の前には、元傭兵&軍人コンビが怒気のオーラを発しながら立っていた。
「あの、おお姉様方、何をそんなにお怒りで…?」
そのオーラにキョどる準。
「あぁん!、分かんねえのかハゲ!」
「とぼけるのは寿命を縮めると知りなさい」
トンファーを取り出す、ドイツの猟犬部隊隊長、マルギッテ・エーベルバッハ。
「え~と、一年に決闘で負けた件ですかね?」
「言葉が足りませんね。「自分から一年に決闘を申し込んでおきながら、無様に負けた件」というのが正しい」
「いやぁ、それは…」
「言い訳出来んのか、タコ」
「……出来ません」
井上準がヨコヅナに決闘で負けたという噂は学園中に広まっている。
現2-Sの生徒は目立つ生徒が多い、準もラジオのパーソナリティーをしていたり、ハゲた頭が眩しかったりとそこそこ学園での知名度が高い。
そんな準が一年に無様に負けたとなれば噂が広まるのも瞬く間だ。
「恥をしりなさい。それでも特進クラスの生徒ですか」
「滑りやすいのは頭だけにしとけよ」
準のむき出しの頭をクナイでペチペチするあずみ。
「こらぁ、準を虐めるな~」
「まぁまぁ、二人ともそう怒らずに…」
「ユキ、若…」
準のピンチに助けに入ったのは、榊原小雪と葵冬馬。
「落ち着いて、話し合いましょう」
「私は元からそのつもりですよ」
そう言ってマルギッテは怒りのオーラを収める、そもそも同じ2-Sの生徒として不甲斐ないと思ってたぐらいで本気で怒ってなどいない。
「私はドイツ人ですが「勝敗は兵家の常である」という言葉も知っています。負けたこと自体を責めるつもりはありません。ですが井上準は、九鬼紋白に良い恰好を見せたいからと決闘を申し込み、相手を侮って不利なルールで戦い、そして負けた」
マルギッテは軍で部下を諭す時のような口調で話す。
「見栄を張って奢り高ぶり敗北。これは戦場においてトップ5に入る程愚かなでありながらも多い敗北理由。そしてそれは戦場に限ったことではありません。そうは思いませんか?」
「…仰る通りです」
「ではこれからは精進しなさい」
元からマルギッテは少し虐めてから、説教をするつもりだっただけ、トンファーを出したりもしたが使うつもりもなかった。
しかし、本気で怒ってないのはマルギッテだけであり、
「私はそんな軽い説教で済ますと思うなよ、糞ハゲ!」
忍足あずみは真剣と書いてマジで怒っている。
小説投稿サイト『カクヨム』にて、
ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、
『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022
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