「料理部の皆さん、今日は美味しい料理を作ってくれてありがとう」
大和に薦められてやって来た義経は、そこに料理部員が集まってると知って改めお礼を言う。
部員達も「いいよ、いいよ」「やりたくてやったことだから」と笑顔で返す。
「ありがとね、美味しい料理ばかりで、川神水が止まらないよ、くぃ」
「確かに学生が作ったにしては高いレベルと言えるだろう」
弁慶と与一もそれぞれなりの感謝の言葉を言う。
「ちゃんこ、どうぞだべ」
義経にちゃんこを渡すヨコヅナ。
「ありがとう、ヨコヅナ君」
「オラの名前知ってるだか…」
「あ!すまない、馴れ馴れしかったな」
「いや、いいだよ、代わりにオラも義経先輩と呼んで良いだか?」
「もちろん、構わないぞ」
源先輩だと忠勝と被ると思っていたのでヨコヅナとしても助かる。
「二人もどうぞだべ」
弁慶と与一にもちゃんこを渡す。
「ごっつぁんです」
「そういや、力士が作る料理は全部ちゃんこと呼ぶらしい」
雑学を披露してから受け取る与一、
源氏トリオがちゃんこ鍋を口にする。
「……おぉ~、美味しいよヨコヅナ君」
「……これはこれは、美味しさのあまり川神水を飲む手が止まりそうだ」
「……確かに美味いな、ちゃんこ鍋屋を将来の夢に持つだけのことはある」
「口に合ったようで嬉しいだよ………でも何でオラの事知ってるだ?」
初対面なはずなのに、下の名で呼ばれたことや将来の夢を知ってる事を疑問に思うヨコヅナ。
「2-Sでヨコヅナ君のことが少し噂になったからな」
「2-Sで……?」
2-Sで噂になる理由が分からないヨコヅナ。
「私達は井上準と同じクラスなのだよ」
「井上準……?」
上食券100枚を貰ったハゲでロリコンの先輩は本名を名乗っていないので、井上準と言われてもヨコヅナには分からない。
「それと紋白からも話を聞いたからな」
「……あぁ、九鬼の…」
そこでようやく合点がいったヨコヅナ。
と、その時、
「フハハハハ!我、顕現である!」
噂をすれば何とやら、九鬼紋白が現れた。
「あ、呼びに行こうと思ってたべが、来てくれて良かっただ」
「思ってより早く機会が訪れたな」
前に会った時、ちゃんこを御馳走する約束をした事をお互いに覚えていた。
「いい匂いをさせてるな、さっそく一杯頂こうか」
「分かっただ」
「俺にも一杯頼むぞ」
紋白の傍には当然護衛であるヒュームも一緒にいる。
「よしと、どうぞだべ」
ちゃんこを二人に渡すヨコヅナ。
「うむ……出し汁は鶏がらか?」
「基本はそうだべ」
「野菜もしっかり入っていて彩もよいな」
紋白は目でも楽しんだ後、まずスープを、それから具材を口に入れる。
皆が注目している中、
「……ううっ!」
小説投稿サイト『カクヨム』にて、
ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、
『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022
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