「モモ先輩と一緒で普通の女子はデブが嫌いだよな」
「嫌いとまで言う女子は少ないだろうけど、日本では標準を大きく上回る肥満体型が恋愛対象としてマイナスという意見が多数だろうな。他の条件が全く同じとした場合だが」
ガクトの言い方が大雑把過ぎるので、大和が修正する。
「でもそのヨコヅナって一年はデブなのに、今日めっちゃ女子から人気あったんだ」
「……ヨコヅナ君は太って見えますけど、デブとは言えないと思います」
「ヨコっち、50m7秒切るんだぜ」
「ホント!?僕より全然早い」
「俺なんて、50m6.4秒だぜ!」
「私は…」
50m走の話になりそうなところを、
「話がズレてるぞオイ!」
ガクトが止める。
「すみませんガクトさん…でもヨコヅナ君は私の友達でして…」
「友達を見下すような言い方されちゃぁ、黙っていられねぇぜ」
「あ、それは俺様が悪かったまゆっち、……え~と、でも太って見えるのは否定しないよな」
「そうですね」
「でだ、クマちゃんも太ってるけど意外と女子に人気あるんだ」
「クマちゃんはスゲェ良い奴だからな」
「女子に人気と言うか男女問わずに慕われてるという言い方が正しいかな」
「ヨコヅナ君もクラスでは男女問わず話しかけられることが多いんですよ」
「そんな二人の太ってる以外の共通点は何だ?」
ガクトの言葉にクマちゃんとヨコヅナを思い浮かべたみんなは…
「「「「「「「「ニコニコ笑顔」」」」」」」」
「俺様もそう思うけど…」
ヨコヅナもクマちゃんも基本装備のようにニコニコ笑顔だ。
「もう一つあるだろあの二人の共通点」
今日の歓迎会で思いつたと言えば、
「料理だな」
「二人とも料理部なんだよね」
「クマちゃんなんて食のスペシャリストだし」
「そう!それだ!」
サムズアップするガクト。
「太ってるというマイナス要素のある二人でも料理が出来たら女子に人気なんだ。太ってるどころか、マッチョな俺様が料理出来たらモッテモテになると思わねぇか?」
これがガクトが導き出したんだ、凄ぇ理論である。
それに対する皆の反応は、
「…間違ってはないと思うぞ、モテ香水を買うよりずっと正しい方法と言える」
「うん、ネットでも料理男子は好印象ってあるね」
「料理が出来たら色々役だつと思うぜ」
「出来ないより出来た方が良いのは確かだな」
「チカリンも家事の出来る男の人が良いって言ってたよ」
「男女関係なく美味しい料理を作れるのは凄いと思うぞ」
「私で良ければ料理教えますよ」
「男料理なら激辛でしょ」
上から大和、モロ、キャップ、百代、ワン子、クリス、由紀恵、京の言葉だ。
皆、ガクトが料理を出来ようになることに反対するつもりはない。
「でも、ガクトが料理作ってモッテモテになれると思うか?と聞かれれば」
一周回って大和の質問に、
「「「「「「「「なれないと思う」」」」」」」」
「容赦ねぇなこのファミリー!」
「「「「「「「「ははははっ!」」」」」」」」
見事なはハモリとガクトの泣きツッコミに今日も笑いが絶えない風間ファミリーだった。
小説投稿サイト『カクヨム』にて、
ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、
『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022
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