「ありがとうだべ、黛さん。おかげで継続的に仕事を貰えることになっただ」
月曜日、1-Cの教室で改めて、仕事の仲介をしてくた由紀恵にお礼をいうヨコヅナ。
「いえいえ、私は寮の夕食の時に井ノ中君の話をしただけですから……、井ノ中君は凄いと源先輩が褒めていましたよ」
「……あの人、一見怖そうに見えるけど、良い人だべな」
「はい!源先輩はとても良い人です」
「ツンデレだけどな、源兄貴は」
「エレガンテ・クワットロの源先輩ってツンデレなんだ!?」
話を聞いてた大和田伊予が有名な先輩の意外な事実に驚く。
「あの、そ、それでですね…」
「何だべ?」
いよいよ、目的を遂行しようと由紀恵。
「仕事を紹介した、代わり、という訳では、な、ないのですが…わわわ、私と、ととと」
緊張でいつも通り顔が引きつって怖い顔になる由紀恵。
「な、何だべ?」
その表情に引き気味になるヨコヅナ。
「頑張って!まゆっち」
「いけぇまゆっち」
伊予と松風も応援する。
「わ、私と友達になってください!」
決死の思いで言葉をいえた由紀恵、それを聞いてヨコヅナは、
「え?あぁ、……はははっ、いいだよもちろん」
拍子抜けした感じではあるが、そう言って笑顔を浮かべる。
「本当ですか!?」
「本当だべ。オラの事はヨコヅナって呼んでくれたら良いだ」
「あ、ありがとうございますヨコヅナ君。では私の事もまゆっちと呼んでください」
「分かっただ、宜しくだべ、まゆっち」
「宜しくお願い致します。……やりましたよ松風!」
「やったぜ!まゆっち」
新しく友達が出来た事に喜んではしゃぐ由紀恵、それを見ながらヨコヅナは伊代に話しかける。
「怖い顔するから、仲介料よこせとか言うかと思っただよ」
「あははっ、まゆっちは刀持ってたり緊張で怖い顔になったりするけど良い子だよ」
「そうみたいだべな」
「あ!忘れてました」
急に一人祝いを止めて、松風をヨコヅナへと見せる由紀恵。
「この子は松風と言いまして、その、昔からの私の友達なんです!」
折角友達になれたのに、馬のストラップが友達とか言ったら嫌われるかもと恐る恐るの由紀恵。
でも由紀恵にとって、松風を認めてもらえるかどうかは、とても大事なことだった。
「……そうだべか、宜しくだべ松風」
「ウェーイ!よろしくヨコッち!」
「はははっ、その呼ばれ方は初めてだべな」
「良かったです、松風も認めてもらえました!!」
「祝いの胴上げだ~!」
と松風をポーイ、ポーイと上に投げて一人胴上げをする由紀恵。
「……変わった女の子ではあるだな」
「あはは、そうだね。あ、私の事も伊予ちゃんで良いよ、ヨコヅナ君」
「分かっただ伊予ちゃん、宜しくだべ」
「うん、よろしく~」
小説投稿サイト『カクヨム』にて、
ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、
『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022
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