真剣でちゃんこに恋しなさい!   作:ニッケン

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24話

 

 火曜日の昼休み、1-Cの教室

 ヨコヅナは由紀恵と伊予と昼食を食べながら、

 

「という話が合って九鬼財閥に雇われることになった」

 

 話題は昨日の放課後の紋白との話し合いだ。

 

「認めてもらえたら、将来のちゃんこ鍋屋の資金援助してもらえるんですか、良かったですね」

「話し合いの内容が学生の域を逸脱してるけど……相手は九鬼だし、気にすることじゃないか」

 

 料理店を出す為の資産援助の話し合いとか、確かに学生のする話し合いではないが、相手が九鬼である時点でそんなことは些細な事だ。

 

「でもヨコヅナ君、源先輩の代行業のバイトはどうするんですか?、辞めるんですか?」

「いや、いきなり辞めたりしたら迷惑かかるだよ。源先輩とは昨日の晩に電話で話して、元々シフト制だから、入れる日数は減らしていくだがしばらくは続けるべ、紋様にも許可貰ってるだ」

 

 お金がない時に助けて貰った恩もあるので、辞めるにしても直ぐにというのは道理が通らない。それについてはヨコヅナと紋白、双方の考えは一致している。

 

「源兄貴だったら「てめぇ一人いなくなったところで何も問題ねぇよ。さっさと辞めて、将来の夢の為に尽力しやがれ!」とか言いそうだな」

「ははは…」

 

 空笑いをするヨコヅナ。電話でまんま同じセリフを忠勝に言われたからだ。馬のストラップにすら見抜かれるほどのツンデレ。

 

「ところで、ヨコヅナ君今日のお昼、サンドイッチなんだね」

「珍しいですね」

 

 お昼にサンドイッチという定番のメニューが、相撲とちゃんこ鍋のイメージが強すぎて、ヨコヅナが持ってくると違和感がある。

 

「昨日「得意な事以外も学修しておけ」と、怖い老執事に言われたから挑戦してみただ」

 

 ヒュームが言ったのは、得意料理以外という意味ではない。

 

「今日も交換しませんか。私はピーマンの肉詰めとチーかまを出します」

「良いだよ」

「私はコンビニのおにぎり、何だけど…」

「良いだよ。カツサンドとBLTEサンドどっちが良いだ?」

「E?…卵焼きが入ってるんだ」

「彩も奇麗ですね。私はBLTEサンドを」

「私は…カツサンドにしよっかな」

 

 因みにヨコヅナのサンドイッチの一個は、具材を食パン二枚で挟んで、四分割したモノだ。

 

「あ、ミルフィーユカツだ。美味しい!」

「BLTEサンドも美味しいです。ただ…」

「感想は遠慮なく言ってくれて良いだよ、まゆっち」

「はい。食材そのものの話になりますが、気になるのはトマトですね」

「オラもそう思うだ。トマトは少し高いやつを買う必要があるだな……あとマヨネーズは次の時は自分で作ってみるだべかな」

「マヨネーズまで自分で作ろうとか思うんだ!?」

「作るだけなら簡単ですよ、でも市販のモノより美味しいとなると難しいですが…」

「どっかに美味しいマヨネーズを作れる料理人いないだかな…」

 

 

 残念ながら特別なマヨネーズを作れる、ちゃんこ鍋屋に勤める元宮廷料理人はこの世界にはいない。

 




 小説投稿サイト『カクヨム』にて、

 ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、

『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022

 こちらも読んで頂ければ幸いです。
 
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