真剣でちゃんこに恋しなさい!   作:ニッケン

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33話①

「と言う訳で、ヨコは我の仮専属従者になる方向で話が進んでいるぞ、フハハハハ」

「……どう言う訳なのか、オラには全く分からないんだべが…?」

 

 紋白はヨコヅナに、

 家族での食事中の会話で、父親に「ヨコヅナを従者にしていい?」と聞いたら、「良いよ」と言われたと簡単に説明した。

 簡単すぎてヨコヅナには理解できない。

 

「安心しろ。ちゃんと将来店主になる為の経験値となる仕事もさせてやるぞ。給料も大幅アップだ」

「それは嬉しいだが…でもオラ、従者の仕事がどんなものかも知らないだよ」

「フォローはヒュームがする。もしヒュームに他の仕事がある場合でも、誰かがフォローにつく。ヨコは細かい事を気にせず、始めのうちは我の指示に従っておればよい」

「……でもだべな~」

「まさか、断ったりなどしないだろうな赤子」

 

 いつも怖いヒュームがいつも以上に怖い雰囲気を漂わせている。

 

「貴様のせいで、俺は減給になったのだぞ」

「何でだべ!?絶対オラのせいじゃないだよそれ!?」

「フハハハハ、確かにヨコのせいにするのはお門違いだな、……だが無関係とも言えぬ」

 

 研修でヒュームが少~し厳しくなったのには、ヨコヅナが関係していた。 

 少しだけ九鬼家研修の時の話に戻すと、

 

_______________________

 

 二日目、ヨコヅナは山の斜面を丸太を担いで登る時、先頭集団にいた。

 ヨコヅナの走るペースが上がったのではなく、一日目の疲れで他の参加者のペースが落ちたのだ。

 そこに坂の上からヒュームの衝撃波、ただ始めは叩き落とすほどの威力ではなかった、その場に膝をつけば耐えれる威力。

 だが、ヨコヅナは膝をつくような事はせず、衝撃波喰らいながらも登り続けた。

 それを見たヒュームは、

 

「ほう、赤子にしては、良い足腰をしている。ではもう少し威力をあげるか。フンっ!」

「……ちょっと強くなっただな」

 

 少し威力をあげた衝撃波を喰らってもヨコヅナは膝をつかない。

 

「ふむ。ヨコヅナと言う名だけに、膝をつかぬことに意地になっているようだな。さらに威力をあげるか。フンっ!!」

「っと……また強くなっただな」

 

 わりと威力をあげた衝撃波を喰らってもヨコヅナは膝をつかない。

 

「ハハハっ。面白い赤子だ。ならばこれならどうだ。フンっ!!!」

「ぐっ……これは辛い…だな」

 

 かなり威力をあげた衝撃波を喰らっても、ヨコヅナは膝をつかず、

 

「……でも、何とか倒れず登れだ」

 

 結局そのまま斜面を登り切った。

 ここでヒュームは、

 

「……学生だけ特別扱いするわけにはいかないな」

 

 と考え、他の参加者にもかなり威力をあげた衝撃波を喰らわす。

 

「うげぁっ!」

「ぐはぁっ!」

「ごぶぁっ!」

 

 しかし、ヨコヅナ以外は膝をつくどころか、斜面を転がり落ちていったのである。

 その他のメニューに関しても似たような感じで、厳しさを増していった。

 

_______________________

 

 

「その結果、鬼畜の所業となり研修を滅茶苦茶したとして減給されたのだ。フハハハハ」

「赤子がさっさと膝をついていれば、ああはならなかった。どう考えても赤子のせいだろう」

「どう考えてもオラのせいじゃないだよ!」

 

 細かく説明されても、ヨコヅナのせいではないという結論は変わらない。

 

 




 小説投稿サイト『カクヨム』にて、

 ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、

『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022

 こちらも読んで頂ければ幸いです。
 
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