「と言う訳で、ヨコは我の仮専属従者になる方向で話が進んでいるぞ、フハハハハ」
「……どう言う訳なのか、オラには全く分からないんだべが…?」
紋白はヨコヅナに、
家族での食事中の会話で、父親に「ヨコヅナを従者にしていい?」と聞いたら、「良いよ」と言われたと簡単に説明した。
簡単すぎてヨコヅナには理解できない。
「安心しろ。ちゃんと将来店主になる為の経験値となる仕事もさせてやるぞ。給料も大幅アップだ」
「それは嬉しいだが…でもオラ、従者の仕事がどんなものかも知らないだよ」
「フォローはヒュームがする。もしヒュームに他の仕事がある場合でも、誰かがフォローにつく。ヨコは細かい事を気にせず、始めのうちは我の指示に従っておればよい」
「……でもだべな~」
「まさか、断ったりなどしないだろうな赤子」
いつも怖いヒュームがいつも以上に怖い雰囲気を漂わせている。
「貴様のせいで、俺は減給になったのだぞ」
「何でだべ!?絶対オラのせいじゃないだよそれ!?」
「フハハハハ、確かにヨコのせいにするのはお門違いだな、……だが無関係とも言えぬ」
研修でヒュームが少~し厳しくなったのには、ヨコヅナが関係していた。
少しだけ九鬼家研修の時の話に戻すと、
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二日目、ヨコヅナは山の斜面を丸太を担いで登る時、先頭集団にいた。
ヨコヅナの走るペースが上がったのではなく、一日目の疲れで他の参加者のペースが落ちたのだ。
そこに坂の上からヒュームの衝撃波、ただ始めは叩き落とすほどの威力ではなかった、その場に膝をつけば耐えれる威力。
だが、ヨコヅナは膝をつくような事はせず、衝撃波喰らいながらも登り続けた。
それを見たヒュームは、
「ほう、赤子にしては、良い足腰をしている。ではもう少し威力をあげるか。フンっ!」
「……ちょっと強くなっただな」
少し威力をあげた衝撃波を喰らってもヨコヅナは膝をつかない。
「ふむ。ヨコヅナと言う名だけに、膝をつかぬことに意地になっているようだな。さらに威力をあげるか。フンっ!!」
「っと……また強くなっただな」
わりと威力をあげた衝撃波を喰らってもヨコヅナは膝をつかない。
「ハハハっ。面白い赤子だ。ならばこれならどうだ。フンっ!!!」
「ぐっ……これは辛い…だな」
かなり威力をあげた衝撃波を喰らっても、ヨコヅナは膝をつかず、
「……でも、何とか倒れず登れだ」
結局そのまま斜面を登り切った。
ここでヒュームは、
「……学生だけ特別扱いするわけにはいかないな」
と考え、他の参加者にもかなり威力をあげた衝撃波を喰らわす。
「うげぁっ!」
「ぐはぁっ!」
「ごぶぁっ!」
しかし、ヨコヅナ以外は膝をつくどころか、斜面を転がり落ちていったのである。
その他のメニューに関しても似たような感じで、厳しさを増していった。
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「その結果、鬼畜の所業となり研修を滅茶苦茶したとして減給されたのだ。フハハハハ」
「赤子がさっさと膝をついていれば、ああはならなかった。どう考えても赤子のせいだろう」
「どう考えてもオラのせいじゃないだよ!」
細かく説明されても、ヨコヅナのせいではないという結論は変わらない。
小説投稿サイト『カクヨム』にて、
ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、
『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022
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