一年の戦いはモニターを通して他の学年も見ていた。
2-Fの源忠勝はモニターで、
「あれは井ノ中ヨコヅナ…」
ヨコヅナの戦いを見ていた。
「井ノ中ヨコヅナって…、この間まゆっちがゲンさんのおかげで友達になれたって言ってた同級生か?」
そう声を掛けたのは、同じ寮で同じ2-Fの風間翔一。
「別に俺のおかげじゃねぇがな、…だが、やはり井ノ中はそうとう強いみたいだな…」
仕事で怪力を見ているだけにヨコヅナの戦いぶりに納得する忠勝。
「ヨコヅナって名前だけに、戦い方も相撲なんだな。ははははっ!」
翔一がいることで他の風間ファミリーと呼ばれるグループも集まってくる。
「あっ!朝のお相撲さんだ」
モニターに映るヨコヅナを見て、そう言ったのは川神一子、通称ワン子。
「知ってるの?ワン子」
尋ねたのは椎名京。
「朝ジョギングの時に、すれ違う事があって挨拶するの。浴衣着てお相撲さんみたいだなと思ってたんだけど……」
「戦い方も相撲だね」
「たっちゃんも知り合いなの?」
「黛の紹介でウチでバイトしてもらってる」
「そうなんだ!?」
由紀恵の紹介ってところにも驚いている一子。
「ゲンさんは、井ノ中がガクト以上の力があるって言ってたものな」
「何だと?ゲン、俺様が一年に力で負けるわけねぇだろ」
更に直江大和と島津ガクトも現れる。
「……ガクトにあんな真似が出来るか?」
忠勝が指さすモニターには、天神館の生徒の頭を鷲掴みにして持ち上げているヨコヅナが映っている。
他の天神館の10人の先方隊は既に地に沈んでいた。
「へ、へへ、あれぐらい余裕だぜ」
言い方的に強がってる感が否めない。決してガクトは弱くはない、普通から考えれば強い。
しかし、
「井ノ中はほぼ無傷だな、良かったぜ……勘違いするなよ、あいつにはこれかも仕事を頼むつもりだったから、怪我されたら困るって意味だからな」
武器を持った者もいる10人を、一人で相手して無傷とはいかないだろう。
「ちょっと待て、更に天神館の生徒が…」
ヨコヅナの映るモニターに更に天神館の生徒がぞろぞろと、その数は…
「オイオイ、50人ぐらいいるぞ」
「主力部隊の一つみたいだな」
「あれを一人で相手するつもりか?」
その疑問に対する答えのように、天神館の主力部隊に、自軍の本陣に行かれないように立ちふさがるヨコヅナ。
そして、
ズガンっ、ドゴォっ、バダァっと天神館の生徒を吹き飛ばしていく。
「「「「…………」」」」
その光景は川神学園の生徒には見覚えがある、特に風間ファミリーのメンバーには……
「本当に姉さん並みに強いくないか?」
小説投稿サイト『カクヨム』にて、
ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、
『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022
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