「ぐぐぅ!…」
義経はマントマンの腰に組み付いた状態から全力で押すが、
実況百代『マントマンを円から押し出そうと頑張る義経だが……やはり、マントマン動かない!』
解説ルー『一分の計測はマントマンに触れた時点から始めてるよ』
「くっ……強い!」
義経はマントマンから離れて距離を取る。
実況百代『義経一旦距離をとったぞ』
解説ルー『一分押し続けても円から出せないと判断したみだいだネ』
マントマンは二人いるが、コースは決められている為もう一人を円から押し出してクリアと言う事は出来ない。
「今度こそ!……ヤァー!」
義経は再度全速力で走りだして、体当たりをする…
ダッ
と、見せかけて、瞬時にマントマンの側面に移動し、
「む…」
「ハァっ!!」
相手の脇腹あたりにぶつかる。
実況百代『義経、また正面からの体当たりと見せて、電光石火の速さで回り込み、横からぶつかった!!』
解説ルー『動きに反応できず、押し出されてもおかしくない速さだけどネ』
「いくら速くても、その程度の力じゃオラは動かないだよ」
「ぐぬぬぅ…」
実況百代『ああっと速さで撹乱して横から押しても、マントマン動かない!』
解説ルー『時間はまだ30秒以上はあるネ』
2-F陣営、
「おお!マントマンに義経足止めされてんぞ」
「今のうちよ、羽黒!」
「でも、焦って落ちちゃ駄目ですよ~!」
「確実に渡り切れよ」
「……だが、追いついても同じようにマントマンに足止めされたら差は変わらないぞ」
「マントマンは二人いる、もう一人が弱い事を祈るしかないな」
「ありえるかな、そんなこと?」
「大丈夫だ!俺の勘がそう言っている!」
2-S陣営
「何だあのマントマン?義経が軽いといっても動かなすぎだろ!」
「…川神院の修行僧とかかもね」
「マントマンの二人ともがそうなら、2-Fも一分足止めされることになるのですが…」
「2-Fの障害物のマントマンは違うっぽいよな、あれ…」
「なんで違うと思うのじゃ?」
「分からんのか、マントでも足元は隠れていない。義経の相手をしている方は裸足だが…」
「もう一人のマントマンが履いてるのは、購買で売ってる運動靴ですね」
「うっしゃ、渡り切ったぜ!ここから逆転してやんよぉ!!」
実況百代『おお!マントマンが義経を足止めしているうちに、羽黒が平均台を渡り切った』
解説ルー『二つ目の障害物マントマンを直ぐにクリア出来たら、本当に逆転できるネ』
源義経がクリア出来ない障害物を、羽黒がクリア出来るわけがないとほとんどの観客が思っていた。
しかし、
「一気に突破してやんぜぇ!!」
実況百代『羽黒走る勢いをそのままに、2-Fのコースを塞ぐマントマンへと突っ込む』
解説ルー『走る姿勢が随分低いネ…』
羽黒は低い姿勢で走っている、足元を狙ってると分かるように…
2-Fコースを塞ぐマントマンはそれも見て、足に組み付かれても大丈夫なように自身も体勢を低くする。
しかし、それは羽黒の狙い通り、ぶつかる寸前、羽黒は上体をあげ…
「オラぁっ!!」
「ぐえぁっ!?」
実況百代『羽黒、渾身のラリアットだぁ!!』
解説ルー『これは良い所にきまったネ』
マントマンは羽黒より背が高かったが、体勢を低くしたことで羽黒のラリアットは的確に喉にきまったのだ。
一撃で倒れて円から出るマントマン。
「しゃーオラぁー!!!」
叫びながら高々と腕を上げでガッツポーズをとる羽黒。
うおぉぉぉ!!
多く観客の想像を覆す、羽黒の活躍に会場が沸き、歓声があがった。
小説投稿サイト『カクヨム』にて、
ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、
『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022
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