真剣でちゃんこに恋しなさい!   作:ニッケン

58 / 95
36話⑧

 2-Fの二走、走高跳び屋は早くも遅くもなく、

 

「はへ、ほへまひは!」(飴、取れました)

「うむ、クリアじゃ」

 

 

 二つ目の障害物、飴探しをクリアする。

 そしてタスキを第三走、一子へと渡す。

 

「はのんはよ!」(頼んだよ!)

 

 飴が口に入ってるので、ちゃんと喋れてないが

 

「任せて!」

 

 一子は思いは理解してタスキを受け取る。

 

実況百代『2-Fの第三走、川神一子へとタスキが渡った!』

解説ルー『リードは十分あるけど、この先の障害物次第で分からないネ』

実況百代『三走一つ目の障害物は、ハードル走!』

解説ルー『ハードルは五個しかないけど、一つでも倒したらやり直しネ』

 

 思いっきり普通の障害で、体育の授業で行われることもあり、

 

「これぐらい楽勝よ!」

 

 一子の運動能力であれば、余裕でノーミスクリアできる障害物だ。

 だが、こういう状況の時こそ、

 

「更にリードを広げてやるわ!」 

 

 人は油断をしてしまう。

 

 ガタッ

 

「しまった!?」

 

実況百代『あっと一子、足を引っかけハードルを倒してしまった』

解説ルー『…油断したネ、普通なら余裕でクリア出来るはずだよ』

 

「ハードルを倒したため、やり直し!」

 

 やり直しになりハードルを起こして戻る一子。

 

 2-Fから「焦るなワン子」「一個一個確実にな」と声援がとぶ。

 

「今度こそ!」

 

 二回目はハードルを倒さずノーミスでクリアする一子。

 

実況百代『一子、一つ目の障害物クリア…』

解説ルー『2-Sはまだ飴探しだネ』

 

 リードはまだ十分ある状態で、一子は二つ目の障害物へ、

 

実況百代『三走、二つ目の障害物は、パン食い!』

解説ルー『吊るしてあるパンを手を使わず取る障害物ネ』

実況百代『パンを食べきったら障害物クリアだ』

解説ルー『急いで喉を詰まらせないようにネ、コース横に水を置いてあるヨ』

 

 この障害物を見て、2-Fの生徒は「ラッキーだね!」「ワン子の得意分野だ」「寧ろワン子の為の障害物と言えるぜ」と喜ぶ。

 2-Fの予想通り一子は、

 

「とりゃぁー!、ガブっ」

 

 一跳びで吊るされたパンを咥え取り、

 

「ガブガブ…、モグモグモグっ……ゴクンッ、食べました!。あー」

「うむ、クリアじゃ」

 

 あっ、という間にパンを間食し、二つ目の障害物をクリアした。

 そして、アンカーの忠勝にタスキを渡す。

 

「ごめんタッちゃん。ミスして少し詰められた…」

「十分リードしてる。任せろ」

 

 タスキを受け取った忠勝は、一つ目の障害物へと進む。

 

実況百代『2-Fのアンカーは源忠勝。アンカーの一つ目の障害物は、フリースローだ!』

解説ルー『一個でもゴールリングにボールを入れれたらクリアだヨ』

 

 第四走者の一つ目の障害物はフリースロー。

 

 忠勝は簡易ゴールリングから少し離れた、指定された線の前でボールを構える。

 

「ハ…」

 

 忠勝の第一投は、

 

 ガンッ…

 

実況百代『一投目は惜しくも外れた!』

 

「チっ…」

 

解説ルー『ボールは取りに行かなくても、次のボールを使えばいいよ』

 

 たくさんのボールが入った籠が近くにあるから、すぐに次ぐを投げれる。

 

 2-Fから「落ち着いて~」「ゲン、左手は添えるだけ…だ」とアドバイスがとぶ。

 

 

 そして、忠勝の第二投、

 

 スパッ…

 

実況百代『入った!源、二投目で決めた!』

解説ルー『良い集中力だネ』

 

「よし!」

 

 忠勝は直ぐに、次の障害物の準備へ

 

実況百代『さ~、ラストの障害物は、加重ベストとつけてのトラック一周だ!』

解説ルー『最後は自力勝負だヨ!』

 

 加重ベストを付けた忠勝は、全力で走り出す。

 その忠勝の走りは、重りを付けてる事を感じさせない程速い。

 

 2-F陣営

 

「源くん頑張れー!」

「頑張ってー源ちゃん!」

「源殿、ファイト!」

「気合いだ!ゲン、気合い!」

「もうちょっとだよ、頑張れ!」

「ゲンさん!行けー」

「風になれ!ゲンさん!!」

「……………嘘……なに、あれ?」

 

 

 2-Fの声援に後押しされた、忠勝はラストの直線へ。

 ゴールテープは目前、

 

「よし、勝っ…」

 

 忠勝が勝ちを確信しそうになったその時、

 白い突風が隣を通り過ぎ、

 

「な!?」

 

 先にゴールテープを切った。 

 

「ウェーイ!、ぼっく、1番ー!!」

 

 2-Sのアンカー、榊原小雪。

 彼女の足は、人の壁を越える可能性を持つ。

 




 小説投稿サイト『カクヨム』にて、

 ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、

『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022

 こちらも読んで頂ければ幸いです。
 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。