真剣でちゃんこに恋しなさい!   作:ニッケン

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41話

「死ねや!」

「お前が死ね!」

 

 お互いの顔面を怒りのままに殴り合う京とあずみ。

 

「怖ぇ~」

 

 口に出したのは一人の生徒だが、多くの生徒がそう思っているだろう。

 

「一分経過、それまでじゃ」

 

 試合時間が過ぎ鉄心が声をかけるが、

 

「オラァ!」

「ハァッ!」

 

 聞こえていないのか、殴り合うのを止めない二人。

 それを見て、

 

「止めよ!あずみ」

 

 英雄が制止の声をあずみにかける。

 

「はい!英雄様!」

 

 英雄の声には反応して大きく飛び離れるあずみ。

 

「京もやめろ」

 

 大和は京に近づき腕を掴んで止める。

 

「大和、でもあいつが…」

「一旦落ち着け、な」

 

 大和は腕を引っ張り京を自陣へと連れ戻す、駆け寄ってきた風間ファミリー達が怪我の具合を見つつ、京を落ち着かせる。

 

実況百代『椎名VS忍足は引き分け!予想とは違がってたけど、激しい試合でしたねルー師範代』

解説ルー『そうだネ。途中から力任せの殴り合いになってたヨ』

実況百代『途中何か話してましたからそれが原因でしょうね』

解説ルー『二人とも普段は冷静な生徒なのニ…、よほど気に障る事を言われたんだろうネ』

 

 

 

 京とあずみは打撃による腫れは酷いものの、保健室へは行かず続行することになった。

 

「では三投目じゃ」

 

 鉄心がふったダイスの出た名は、

 

【助人】 【忍足】

 

 

実況百代『何と!2-Sは連続で忍足!』

解説ルー『2-Fは助人だヨ、これは僥倖だネ』

 

「チっ、連続かよ」

 

 ダメージが回復していないのに、出番がきた事に悪態をつきながら、カードを受け取るあずみ。

 

「2-Fは誰を選ぶ。助人は同じ生徒を複数回選ぶことは出来んぞ。例え相手が選んだ生徒であっても、次に助人が出た時に選ぶことは出来ん」

「つまり今選んだ生徒は以降2-Sに助人が出ても選べないわけか…」

 

 大和は少し考えてから、

 

「3-F、松永燕先輩にお願いします」

「うむ、3-F松永、前へ出るのじゃ」

 

 

「私を選ぶんだ、大和君」

「すみません。燕先輩を2-Sに選ばせるわけにはいかないので、それに勝てる可能性も高いですし」

 

 松永は転入初日に、本気でないとはいえ百代と互角に手合わせをしており、実力は2-Sの誰が相手でも劣らないだろう。

 

「松永納豆の販促を手伝いますので、お願いします」

「……それじゃ、もし戦いになって私が勝ったら、更に大和君に貸し一つってことで、どうかな?」

「…はい、分かりました」

 

「二人ともカードは選んだか」

 

 戦力が低い2-Fとしては助人で勝ち星を上げたいところだ。ただ、大和が7を出したとしても、相手も7を持っているうえ、ダメージも残っているので流れる可能性の方が高い。

 そう考えていたが、

 

「では、オープン!」

 

 大和『7』 忍足『3』

 

 大和の考えとは違い、あずみは持っているカードの中で最低のカードを出した。

 

「数字が大きい2-F、どうする?」

「…戦います」

 

 

 




 小説投稿サイト『カクヨム』にて、

 ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、

『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022

 こちらも読んで頂ければ幸いです。
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