実況百代『ダイスを4回振って、現在は1-0でFがリード』
解説ルー『残るカードは三枚だネ』
「では、五投目じゃ…ホイっ」
Fでカード決めを任されている大和の心境としては、Sに忍足の名前が出て欲しいところであった。もしくはFに助人。そうすれば、残り三回を凌ぎ、カードを七枚に戻せる。
ダイスで出た名前は、
【風間】 【助人】
大和の希望とは逆にSに助人が出る。
「助人ですか…、私は学園にきて日が浅いので、思い当たる人物がいませんね」
「それなら、俺もだな」
転入して間がない、マルギッテ、与一はクラス以外に知り合いはほとんど居らず、居てもそれは2-Fだ。
「これって、知り合いじゃないと選んじゃいけないんですか?」
準が鉄心に確認する。
「選ぶこと自体は構わん。ただ相手にも拒否権はあるぞ」
「……て事は、やっぱ知り合いになるよな」
「試合になって即降参されても困るしの」
「不死川は誰か……いるわけねぇか…」
「決めつけるでないわハゲ!」
他のクラスに知り合いがいないと決めつける準を怒鳴りつける心。
「にょほほ、此方だって他のクラスに知り合いは居るのじゃ。それも実力的に確実に勝てる者が二人も」
「本当か?」
「うむ、じゃがその内一人は、勝負相手である風間と仲が良いようじゃから、選べるのは一人じゃな」
「それは誰の事ですか?」
「1-Cの井ノ中ヨコヅナじゃ」
「ああ、あいつか…」
準もヨコヅナの事は知っているが、決闘で負けたり、紋白に気に入られてたりと、準としてはあまり頼りたい相手ではなかった。
「アタイもヨコヅナで賛成だ」
「あずみ、もう良いのですか?」
燕との戦いで保健室に運ばれたあずみが戻って来た。
「ああ。つっても戦闘は無理だがな。ダイスでアタイの名前が出て勝負になったら負けだ。ここは勝っとけ」
「…助人で勝つのは気乗りしませんがね」
「相手は3年の助人で勝ったのじゃ、気のすることではない。学長決めたぞ、助人は1-C井ノ中ヨコヅナじゃ」
2-Sの助人として呼び出されたヨコヅナは、
「はぁ、はぁ……オラに、用だべか、先輩?」
「何じゃ、えらく疲れとるの井ノ中」
息も絶え絶えで、見るからに疲弊していた。
「はぁ、はぁ…ちょっと上司のパワハラに、抵抗してただ」
「それじゃ今までの試合、見てなかったのか?」
「そんな暇、なかっただよ…はぁ、はぁ、……忍足先輩どうしてそんなに、ボロボロなんだべ?」
「…アタイのことは気にすんな。それよりヨコヅナにやってもらいたいのは」
ヨコヅナに状況とルールを簡単に説明するあずみ。
「そうだべか。はぁ…分かりましただ。でも、戦う代わりに、お願いがあるだ」
「何だ?」
「紋様と、ヒュームさんに、パワハラ止めるように、言ってもらえないだか」
「……まぁ、勝ったら英雄様に頼んでやるよ」
あずみは何故ヨコヅナがパワハラを受けているの知らないが、勝つ気で戦わせる為にそう言っておく。
「お願いしますだ。はぁ、はぁ、それじゃ言って来るだ」
「カードはこれを出せばよいぞ」
「分かりましただ」
小説投稿サイト『カクヨム』にて、
ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、
『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022
こちらも読んで頂ければ幸いです。