真剣でちゃんこに恋しなさい!   作:ニッケン

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44話

実況百代『ダイスを4回振って、現在は1-0でFがリード』

解説ルー『残るカードは三枚だネ』

 

「では、五投目じゃ…ホイっ」

 

 Fでカード決めを任されている大和の心境としては、Sに忍足の名前が出て欲しいところであった。もしくはFに助人。そうすれば、残り三回を凌ぎ、カードを七枚に戻せる。 

 ダイスで出た名前は、

 

【風間】 【助人】

 

 大和の希望とは逆にSに助人が出る。

 

 

 

「助人ですか…、私は学園にきて日が浅いので、思い当たる人物がいませんね」

「それなら、俺もだな」

 

 転入して間がない、マルギッテ、与一はクラス以外に知り合いはほとんど居らず、居てもそれは2-Fだ。

 

「これって、知り合いじゃないと選んじゃいけないんですか?」

 

 準が鉄心に確認する。

 

「選ぶこと自体は構わん。ただ相手にも拒否権はあるぞ」

「……て事は、やっぱ知り合いになるよな」

「試合になって即降参されても困るしの」

「不死川は誰か……いるわけねぇか…」

「決めつけるでないわハゲ!」

 

 他のクラスに知り合いがいないと決めつける準を怒鳴りつける心。

 

「にょほほ、此方だって他のクラスに知り合いは居るのじゃ。それも実力的に確実に勝てる者が二人も」

「本当か?」

「うむ、じゃがその内一人は、勝負相手である風間と仲が良いようじゃから、選べるのは一人じゃな」

「それは誰の事ですか?」

「1-Cの井ノ中ヨコヅナじゃ」

「ああ、あいつか…」

 

 準もヨコヅナの事は知っているが、決闘で負けたり、紋白に気に入られてたりと、準としてはあまり頼りたい相手ではなかった。

 

「アタイもヨコヅナで賛成だ」

「あずみ、もう良いのですか?」

 

 燕との戦いで保健室に運ばれたあずみが戻って来た。

 

「ああ。つっても戦闘は無理だがな。ダイスでアタイの名前が出て勝負になったら負けだ。ここは勝っとけ」

「…助人で勝つのは気乗りしませんがね」

「相手は3年の助人で勝ったのじゃ、気のすることではない。学長決めたぞ、助人は1-C井ノ中ヨコヅナじゃ」

 

 

 2-Sの助人として呼び出されたヨコヅナは、

 

「はぁ、はぁ……オラに、用だべか、先輩?」

「何じゃ、えらく疲れとるの井ノ中」

 

 息も絶え絶えで、見るからに疲弊していた。

 

「はぁ、はぁ…ちょっと上司のパワハラに、抵抗してただ」

「それじゃ今までの試合、見てなかったのか?」

「そんな暇、なかっただよ…はぁ、はぁ、……忍足先輩どうしてそんなに、ボロボロなんだべ?」

「…アタイのことは気にすんな。それよりヨコヅナにやってもらいたいのは」

 

 ヨコヅナに状況とルールを簡単に説明するあずみ。

 

「そうだべか。はぁ…分かりましただ。でも、戦う代わりに、お願いがあるだ」

「何だ?」

「紋様と、ヒュームさんに、パワハラ止めるように、言ってもらえないだか」

「……まぁ、勝ったら英雄様に頼んでやるよ」

 

 あずみは何故ヨコヅナがパワハラを受けているの知らないが、勝つ気で戦わせる為にそう言っておく。

 

「お願いしますだ。はぁ、はぁ、それじゃ言って来るだ」

「カードはこれを出せばよいぞ」

「分かりましただ」

 




 小説投稿サイト『カクヨム』にて、

 ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、

『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022

 こちらも読んで頂ければ幸いです。
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