場所は一年の戦いの場に戻り、時間も少し戻る、
「もう30人はやられてる!」
「こいつ化け物か!?」
ヨコヅナが天神館の主力部隊に相手に獅子奮迅の戦いを繰り広げている最中。
「後、半分ぐらいだべな」
すでに30人も倒していながら、まだまだ余裕のあるヨコヅナ。
由紀恵に敵大将を討つように指示したことも含め、武蔵小杉の適当な指示は理にかなっていた。
ヨコヅナは守備に向きの戦力だ。
体型的にヨコヅナは逃げる相手を追いかけるよりも、攻めてくる相手を迎え撃つ方が合っている。
それに争いごとはあまり好きではないヨコヅナでも襲い掛かてくる敵には、躊躇いなく攻撃できるというのも大きい。
ただし、襲ってくるからと言って、誰にでも攻撃できるわけではないが…
「なめるなぁ!」
天神館の生徒が竹刀を上段から振り下ろす。ヨコヅナは竹刀をかわし張り手を…
「きゃっ!」
相手の顔前で止める。
「危ないだよ」
そう言って竹刀を持った生徒を押し退ける。
「……!」
押し退けられた天神館の
「他はこいつ無視して、敵本陣に攻め込んで!」
「しかし…」
天神館の主力部隊のリーダーは悩む、ヨコヅナを無視して先に進むことは出来るが、それはヨコヅナ一人に勝てず、逃げ出すに近い行動とも言える。
天神館の生徒として受け入れがたい事実だ。
「こいつはウチ達が食い止めるから!」
「学校の勝利が最優先どす」
だが、学校の勝利よりも優先されることではない。
「……わかった、必ず大将の打つ取ってみせる。行くぞお前ら!!」
オオォォっ!!!
天神館の生徒は5人で逆にヨコヅナをここに足止めし、残りは本陣に攻め込む作戦にでる。
「行かせないだよ」
ヨコヅナは取り囲む生徒を押しのけ、本陣へと行く天神館の生徒を追おうとするが、
「きゃぁっ!」
ヨコヅナが押した女子生徒が派手に転ぶ。
「あ、大丈夫だが?」
思わず足を止めてそう聞くヨコヅナ。
「隙あり!」
倒れた女子生徒はそんなヨコヅナの腹に拳を叩き込む。
その攻撃に顔を歪めるヨコヅナ、別に痛かったわけではない。
「演技だべか…」
派手に転んだのが演技だと分かったからだ。
「あとは追わせないよ」
「勝負がつくまでここにいてくださいね」
ヨコヅナを取り囲む天神館の生徒。
「……どいて欲しいだよ」
「あら、こんなに女子が引き留めてるのに、放って行こうとするなんて酷やないの?」
そう、ヨコヅナを足止めする為に残った天神館の5人は全員女子生徒であった。
小説投稿サイト『カクヨム』にて、
ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、
『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022
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