真剣でちゃんこに恋しなさい!   作:ニッケン

71 / 95
明日は投稿出来ないと思います。


46話

 キャップが棒立ちのヨコヅナに次々と攻撃を叩き込む。

 その姿を見て、

 

「いけー!風間くん!」

「生意気な一年なんかやっちまえ!」

「風間君、頑張ってー!」

 

 と、生徒達も声援を送り、盛り上がっている。

 だが、それは分かっていない生徒達だけだ。

 分かる生徒は、一発目で気づいていた。

 

「にょほほ、あんな攻撃では1分どころか1時間続けても、井ノ中を倒すことは出来んの」

「アイツの頑丈さは、準壁超えクラスだな」

「機会があれば戦ってみたいですね」

「…負けねぇのは分かったが、あれじゃ勝てねぇだろ」

「問題ないぜ。奴はああ見えて抜け目ないからな、機を狙ってるだけだ」

 

 

「はぁ、はぁ、こいつ、マジでビクともしねぇ…」

「……はぁ~ぁ、眠くなってきただな」

 

 ずっと連続攻撃を続けた為、息が切れているキャップに対して、全ての攻撃をまともに喰らっていたのに呑気に欠伸(あくび)をするヨコヅナ。

 

実況百代『井ノ中、攻撃が効いてないアピールか!?欠伸をしてさらにキャップを挑発する!」

解説ルー『頑丈な生徒だネ』

 

 

「キャップ、そいつを倒すのは無理だ!時間切れで引き分けを狙え!」

 

 大和もヨコヅナの強さが想像以上だと気づき、キャップに指示をだす。

 しかし、これは失言だった。

 

「一年相手に、そんなカッコ悪い事出来るかよ!!」

 

 キャップは少し下がって距離を取ってから、走って勢いをつけ、

 

「喰らいやがれ!」

 

 ヨコヅナの顔面に向けて全力の飛び蹴りを繰り出す。

 

「そういうのを待ってただよ」

 

 ヨコヅナの表情が変わる。

 最初の攻防でヨコヅナは自分の動きが鈍いことに気づいた、パワハラに抵抗して疲弊しているのが原因だ。

 このままだと、一分間避けられ続ける可能性を危惧したヨコヅナ。

 だから、棒立ちや欠伸など、挑発行為で確実に一撃で倒せる大振りを誘ったのである。

 

 ヨコヅナは飛び蹴りを半歩斜め前に出てかわしつつ、空中で回避できないキャップの顔面に張り手を叩き込む。

 

「ぐへぁ!」

 

 ヨコヅナの張り手をもろに喰らい、キャップは受け身も取れず地面に落ちる。

 

「「「「「………」」」」」

 

 キャップが優勢だと思って騒いでいた生徒達も言葉を失う。

 そして、倒れたまま動かないキャップ。

 

「それまで!!勝者2-S助人井ノ中」

 

 確認するまでもなく、鉄心は勝ち名乗りを上げた。

 

 

実況百代『挑発に乗って大技に出たキャップを、井ノ中がカウンターで一撃KOだ!!』

解説ルー『狙い通りの完璧な一撃だったネ』

実況百代『これで1-1で並んだぞ。勢いは2-Sに来ているのか!?』

解説ルー『残ってるカードもFが少し不利だからネ、後の二回は重要だヨ』

 




 小説投稿サイト『カクヨム』にて、

 ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、

『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022

 こちらも読んで頂ければ幸いです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。