真剣でちゃんこに恋しなさい!   作:ニッケン

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47話

「ふぅ~、やっと解放されただよ」

 

 助人として勝負に勝ったので、約束通りあずみは英雄に話を通してくれ、英雄によって紋白とヒュームのパワハラは止めれらた。

 

「お疲れ様ですヨコヅナ君」

「ヨコヅナ君お疲れ。大変だったね」

 

 1-Cの観戦場所に戻って来たヨコヅナに、由紀恵と伊予が労いの言葉をかける。

 

「風間先輩に中盤殴られっぱなしだったけど、大丈夫なの?」

「あれぐらい、全然平気だべ」

「本当に頑丈だね、ヨコヅナ君」

「頑丈じゃないと相撲はとれないだよ……どうしただ?まゆっち」

 

 由紀恵が落ち着かない様子なことに気づくヨコヅナ。

 

「…すみません、私保健室にキャップさんの容態を見に行ってきます」

「そっか、まゆっちと同じ寮で暮らしてる仲の良い先輩なんだよね」

「あぁ~、悪いだな、友達怪我させて…」

「いえ、勝負の結果ですから、ヨコヅナ君が気にする事は何もありません。ではちょっと行ってきます」

 

 そう言って由紀恵は保健室へと向かって行った。

 

「寧ろ悪いのはこんな勝負させる学校だよね」

 

 ヨコヅナに気をつかってか、悪いのは学校だと言う伊予。

 

「……でも、なんかオラ、女子生徒からすごい睨まれてる気がするだべな…」

「ははは、風間先輩はエレガント・テクワットロの一人でだからね。顔面潰したら睨んでくる女子もいるよ」

「あの程度顔面潰した内に入らないだよ、顎の骨が折れた程度だと思うだ」

「十分潰した内に入ると思うけど…」

 

 ヨコヅナにとって顔面を潰すとは、何度も地面に叩きつけて原型が分からなくなることを指す。

 

 

 

 

「では六投目ゆくぞ…ホイっとな」

 

 鉄心の振ったダイスの出目は、

 

 【福本】 【マルギッテ】

 

実況百代『あ~っと!ここでFにとって最悪の組み合わせが出た!』

解説ルー『Sはまだ『7』のカードを持ってるからネ』

 

 カードを受け取るマルギッテ。

 残っているカードはFが『3』『6』、Sは『5』『7』

 2-Fはダイスの運に見放され、かなり追い込まれた状況だ。

 

「双方、カードは決まったか?」

「私は決まってます」

 

 大和は少し考えた後、

 

「…決まりました」

「では、カードオープン」

 

 2-F『6』 2-S『7』

 

「…てっきり『3』を出してくると思ったのですがね」

「少しでもクラスメイトが怪我しない可能性を選んだまでだ」

 

 ここで大和が『3』を出していれば次の回、自動的に勝負の行否権は得たのだが、マルギッテがそれを読んで『5』を出す可能者も十分ある。

 ならばと、ヨンパチが怪我しないで済む可能性が少しでもある『6』を選んだのである。

 

「数字の大きい2-S、どうする」

「もちろん勝負します」

 

 

 




 小説投稿サイト『カクヨム』にて、

 ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、

『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022

 こちらも読んで頂ければ幸いです。
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