「ふぅ~、やっと解放されただよ」
助人として勝負に勝ったので、約束通りあずみは英雄に話を通してくれ、英雄によって紋白とヒュームのパワハラは止めれらた。
「お疲れ様ですヨコヅナ君」
「ヨコヅナ君お疲れ。大変だったね」
1-Cの観戦場所に戻って来たヨコヅナに、由紀恵と伊予が労いの言葉をかける。
「風間先輩に中盤殴られっぱなしだったけど、大丈夫なの?」
「あれぐらい、全然平気だべ」
「本当に頑丈だね、ヨコヅナ君」
「頑丈じゃないと相撲はとれないだよ……どうしただ?まゆっち」
由紀恵が落ち着かない様子なことに気づくヨコヅナ。
「…すみません、私保健室にキャップさんの容態を見に行ってきます」
「そっか、まゆっちと同じ寮で暮らしてる仲の良い先輩なんだよね」
「あぁ~、悪いだな、友達怪我させて…」
「いえ、勝負の結果ですから、ヨコヅナ君が気にする事は何もありません。ではちょっと行ってきます」
そう言って由紀恵は保健室へと向かって行った。
「寧ろ悪いのはこんな勝負させる学校だよね」
ヨコヅナに気をつかってか、悪いのは学校だと言う伊予。
「……でも、なんかオラ、女子生徒からすごい睨まれてる気がするだべな…」
「ははは、風間先輩はエレガント・テクワットロの一人でだからね。顔面潰したら睨んでくる女子もいるよ」
「あの程度顔面潰した内に入らないだよ、顎の骨が折れた程度だと思うだ」
「十分潰した内に入ると思うけど…」
ヨコヅナにとって顔面を潰すとは、何度も地面に叩きつけて原型が分からなくなることを指す。
「では六投目ゆくぞ…ホイっとな」
鉄心の振ったダイスの出目は、
【福本】 【マルギッテ】
実況百代『あ~っと!ここでFにとって最悪の組み合わせが出た!』
解説ルー『Sはまだ『7』のカードを持ってるからネ』
カードを受け取るマルギッテ。
残っているカードはFが『3』『6』、Sは『5』『7』
2-Fはダイスの運に見放され、かなり追い込まれた状況だ。
「双方、カードは決まったか?」
「私は決まってます」
大和は少し考えた後、
「…決まりました」
「では、カードオープン」
2-F『6』 2-S『7』
「…てっきり『3』を出してくると思ったのですがね」
「少しでもクラスメイトが怪我しない可能性を選んだまでだ」
ここで大和が『3』を出していれば次の回、自動的に勝負の行否権は得たのだが、マルギッテがそれを読んで『5』を出す可能者も十分ある。
ならばと、ヨンパチが怪我しないで済む可能性が少しでもある『6』を選んだのである。
「数字の大きい2-S、どうする」
「もちろん勝負します」
小説投稿サイト『カクヨム』にて、
ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、
『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022
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