「ヨンパチすまない、何とか一分間逃げ回ってくれ」
「お、おう、逃げ足には自信があるぜ」
「…頑張れよ」
実況百代『さ~て、戦うのは福本VSマルギッテ、この試合は大体予想出来てしまうが』
解説ルー『決めつけは良くないヨ、…ワタシも否定はしないけどネ』
ヨンパチとマルギッテが対面して立ち、
「両者構えて……はじめっ!!」
鉄心の試合開始の合図が出される。
合図と同時にヨンパチは、
「うおらぁぁ!!…」
威勢のいい声を上げながら走り出す。
マルギッテが居るのと逆方向に…
実況百代『やはり、2-F福本逃げの一手だ』
奇異な行動ではあるが、大方の予想通りの行動だった。
ヨンパチが負けない為にはそれしか方法はない。
しかし、
「ドイツの猟犬から、逃げれるわけねぇだろ」
あずみの言う通り、
「残念ですが、私は逃げる獲物を狩るのが得意なのです」
逃げるヨンパチにあっさり追いつき、足を引っかけ転ばす。
「ぐえっ」
倒れたヨンパチを足で踏みつけ、動けなくするマルギッテ。
「福本育郎、あなたには聞きたいことがあります」
マルギッテにとってヨンパチは勝負するに値しない相手だ、しかし、カードは『7』を出していた。つまりマルギッテはヨンパチとの勝負を望んだと言う事だ。
それにはちゃんと理由がある。
「最近、学園で一部の男子生徒が秘密裏に集まり、盗撮写真などを競売しているという情報を入手しました」
「!?……」
マルギッテの言葉に、大量の汗が出てくるヨンパチ。
「あろうことか、競りにかけられている品の中にはクリスお嬢様の写真も」
「いやそれは…」
「黙りなさい!」
「ぐぁ…」
ヨンパチを踏む力を強めるマルギッテ。
「YESかNOで答えなさい。もし虚偽を答え、後でそれが判明した場合は命はないと思いなさい」
マルギッテは
「クリスお嬢様を盗撮し、その写真を競売に出しているのは、福本育郎、あなたですね」
「い、YES…」
クリスを盗撮し魍魎の宴で売っているのは真実であり、正直に答えるしかないヨンパチ。
「で、でも、クリスの品で卑猥なモノなんてないんだ、本当に!」
これもあながち嘘ではない、武士娘達は隙が少ない為、盗撮と言っても基本日常風景だ。
クリスで言えば、体育のブルマ姿の時や、美味しそうにお稲荷さんを頬張っている時の写真とかだ。
「分かりました…立ちなさい」
踏む足をどけ、ヨンパチに立つように指示するマルギッテ。
「正直に答えたから…許して…」
「ええ、正直に答えた事に免じて……9/10殺しで許してあげましょう」
マルギッテが眼帯を取る。
「Hasen Jagd]
「ぎゅぇあああぁぁぁぁぁぁー!!」
「勝者2-S、マルギッテ」
小説投稿サイト『カクヨム』にて、
ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、
『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022
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