真剣でちゃんこに恋しなさい!   作:ニッケン

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51話

実況百代『両者渾身の一撃を叩き込み、両者ダウン!!』

解説ルー『お互い凄い一撃だったネ』

実況百代『……これは引き分けになるか?』

解説ルー『まだ、10秒あるヨ。どちらかだけが立ち上がれば勝ちだネ』

実況百代『ではカウントしましょうか、ルー師範代』

解説ルー『そうだネ』

 

 

『『10!』』

 

「く…油断した…」

 

 顎を打ち抜かれ倒れはしたが、クリスは意識を失ってはいなかった。

 しかし、脳が揺れた為か体が思う様に動かない。

 

「立て!クリス!」

「立てば勝ちだよ!」

 

 大和と京が大声でクリスに向かって叫ぶ。

 

 

『『9!』』

 

「がは…」

 

 口から血を吐く準。クリスの必殺技を喰らった準は内臓を痛めていた。

 両者ダウンでも、負った怪我は準の方が圧倒的に重症だ。

 

「さっさと立つのじゃハゲ!」

「立たねえと、タマ切り刻むぞ、コラ!」

「立ってください!クリスお嬢様!」

「いや、どっち応援してんだよ」

 

 

『『8!』』

 

「立ってー、クリスー!!」

「クリスちゃん頑張って!」

「立てー!立つんだークリス!」

「根性見せなさいよクリ!!」

「クリスなら立てるよ!」

「騎士の力を見せてやれ!」

 

 2-Fの生徒達はクリスに声援を送る。

 

 

『『7!』』

 

「準ー頑張れー」

「ファイトですよ準」

「フハハハ、根性の見せ所だぞ準」

「井上君、頑張れー!」

「がんばれー、ウィっ」

 

 2-Sの生徒達も準に声援を送る。

 

 

『『6!』』

 

「みんな…心配、するな」

 

 皆の声援を受け、顎を殴られて頭がクラクラするが、クリスは上体を起こし立ち上がろうとする。

 

 

『『5!』』

 

 

「痛い、が、これ、ぐらい…」

 

 準も痛む体に鞭を打ち、立ち上がろうとする。

 

 

『『4!』』

 

 数秒とは言え時間経つにつれ、クリスの方は頭のクラクラが軽減していく。

 

「これなら…」

 

『『3!』』

 

「ごはっ」

 

 一方準はさらに口から血が吐き出す。

 無理に体に力を入れて立ち上がろうをするほど、鈍い痛みが増していく。

 だが、怪我が悪化すると分かっていても、準は

 

『『2!』』

 

「私の勝ちだ!」

 

 一気に立ち上がろうとするクリス。しかし…

 

「膝が…!?」

 

  

『『1!』』

 

「俺は…絶対に……」

 

 

『0!』

 

 ワァァァアアァァ!!!!

 

 生徒達の歓声が学校中に響き渡る。

 カウントが終わった時、立っていたのは一人。

 

 

「それまで!! 勝者…」

 

 

________________________________________

 

 

 

 体育祭が終わり、土日を挟んでの月曜日の朝。

 

 川神学園、

 

「皆知っていると思うが、一応、前で改めて自己紹介しておくか」

 

 担任の呼ばれて一人の生徒が、教室の前に出る。

 

 

「甘粕真与です、宜しくお願いします」

 

 

 川神戦役に勝利した2-Sの教室に、井上準が指名した甘粕真与の姿があった。

 

 

 

 




 小説投稿サイト『カクヨム』にて、

 ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、

『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022

 こちらも読んで頂ければ幸いです。
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