真剣でちゃんこに恋しなさい!   作:ニッケン

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次回は1/7に投稿する予定です。


55話

 揚羽に腹を一発殴られる事になったヨコヅナ。

 

「ではいくぞ」

 

 揚羽は一撃を入れる為に構えを取る。その瞬間まるで揚羽の周りの空間が歪んだかのように見えた。

 

「っ!」

 

 ヨコヅナはそこで気づく、揚羽の武の実力が紋白とは次元が違う事を、

 慌てて足を踏ん張り、腹に力を入れるヨコヅナ。

 

「ハァっ!!」

 

 

 ボゴンっ!!!!!

 

 

 揚羽の強烈な正拳突きがヨコヅナの腹に突き刺さる。

 

「がはっ…」

 

 表情が苦悶にゆがみ、衝撃で後ろに一歩分程下がるヨコヅナ。

 しかし、

 

「…今のはほんとに痛かっただ」

「フハハハ、さすがは紋が選んだ従者だけのことはある」

「オイオイ、マジかよ!?」

「あれを受けて倒れないのですか!?」

 

 ヨコヅナは腹を摩ってはいるし、痛みに顔を歪めているが、膝をつくほどではない。

 

「殴った詫びと、我の一撃を耐えた褒美に金平糖をやろう」

「…ありがとうございますだ」

 

 何故金平糖?と思いながらも、お礼を言って金平糖を貰うヨコヅナ。

 

「我はこれから出かけなければならぬ。時間があるときにでも、手合わせしようではないかヨコヅナ」

「お断りしますだ」

 

 英雄と同じようなことを言っているが、揚羽の誘いはしっかり断るヨコヅナ。

 

「我の誘いを断るとは、生意気な新入りだな、まぁよい」

 

 ヨコヅナの返答を軽く流し、

 

「では、紋を頼むぞ。フハハハ」

 

 最後も英雄と同じ事を言って揚羽は去っていった。

 

「まさに紋様の兄姉って感じだべな」

 

 英雄と揚羽を見て誰もが思う感想を口に出すヨコヅナ。

 

「ヨコヅナ、お腹は大丈夫ですか?先に医務室に行きますか?」

「いえ、ちょっと痛みますが、大丈夫ですだ」

「揚羽様の突きを喰らって、ちょっと痛むだけとかロックに頑丈だな」

 

 ヨコヅナが大丈夫と言うので、用意されてるヨコヅナの部屋へと向かう三人。

 

 

「…ほんとにこんないい部屋使って良いんですだか?」

 

 案内された部屋を見て、驚くヨコヅナ。

 

「はじめは共同生活と相場が決まっているのですが」

「紋様の仮専属ってことだからいきなり個室だ。それもキッチン付き」

 

 ヨコヅナの部屋は広いだけでなく、豪華なキッチン付きが設置されていた。

 

「紋様が料理の練習ができるようにと設置してくださったのですよ」

「とても有難いですだ」

 

 夏休み泊まり込みの話が出た時から、

 

「料理の練習は出来る環境にしてやるから心配するな。フハハハ」

 

 と言われていたので、共同用のキッチンがあるのだと思っていたが、

 紋白はヨコヅナの為にキッチン付きの個室を用意してくれたのだ。

 




 小説投稿サイト『カクヨム』にて、

 ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、

『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022

 こちらも読んで頂ければ幸いです。
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