真剣でちゃんこに恋しなさい!   作:ニッケン

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次回は2/12に投稿予定です。


61話

 若獅子タッグマッチトーナメント開幕ッッッ!!!

 

 

 

実況『第5試合目の対戦カードはこちらになります。不倒天剣VS仁王兄弟!』

 

 ヨコヅナと由紀恵の一戦目の相手は、

 

「我らは仁王兄弟」

「優勝して気に入った女を嫁にするけんのぉ」

 

 胴着を来たゴツイ男二人だ。

 

実況『川神さんは同じ学園の不倒天剣のお二人をご存じですか?』

 

 川神百代は今回は解説としてマイクを持っていた。

 

百代『はい、黛由紀恵とは友達ですし、井ノ中ヨコヅナも一学期目立ってた一年。ただこの二人の本気の実力は未知数ですね』

実況『なるほど、不倒天剣とはなかなか豪胆なチーム名ですが、相応しい実力なのか見せて頂きましょう』

 

 

「相手は男二人、まゆっちは下がっててだべ」

「…ヨコヅナ君が女性を殴らないのは知ってますが、私は男性を攻撃出来ますよ」

「女性二人の場合はまゆっちに任せるかもだべから、ここはオラだけで戦うだよ」

「……分かりました。危なくなったら加勢します」

 

実況『それでは試合開始ーっ!』

 

 

「兄貴、相手の女なかなか良い体じゃけぇの」

「ワハハ、嫁候補の一人に入れとくか」

 

 ゲスな視線を由紀恵に向ける仁王兄弟に、

 

「どこ見てるだ。あんたら二人はオラ一人で相手するだよ」

 

 かかって来いと、手招きするヨコヅナ。

 

「ああん?、図体だけじゃなく態度までデカいガキだな」

「こいつ、女の前だからってカッコつけてるけぇのう」

「思い知らせてやるぞ弟よ!」

「そうじゃけの、兄貴!」

 

 仁王兄弟は一斉にヨコヅナに殴りかかる。

 兄の拳は顔面に、弟の拳は腹に叩き込まれる。

 

実況『おおっ!いきなり仁王兄弟の攻撃が井ノ中選手をとらえた!!まともに喰らったがこれは…』

百代『いや、まともに喰らったようにも見えますが、井ノ中はあえて額と腹で受け止めた。よほど耐久力に自信があるのでしょう』

 

 

「さすが武神、よく見てるだな」

 

 百代の解説を正しいと証明するようにヨコヅナは間髪入れず、両手で仁王兄弟の顔面を鷲掴みにする。

 そして

 

「なん!?」

「だと!?」

 

 片腕ずつで仁王兄弟を持ち上げる。

 

「クソっ、こいつ!」

「ある得ないけぇの!」

 

 顔を掴む手を剥がそうと仁王兄弟が抵抗するもヨコヅナは意に介さない。

 

「ふんっ!!」

 

 ドゴンッ!!とヨコヅナは持ち上げた仁王兄弟を後頭部から床に叩きつける。

 

 

実況『井ノ中選手、持ち上げた仁王兄弟を床に叩きつけたぁ!!!』

百代『あれはもう立てないな』

 

 仁王兄弟はピクピク痙攣して立ち上がる気配はない。

 

実況『第5試合目は不倒天剣チームの勝利!!パワー自慢の仁王兄弟を圧倒的パワーで粉砕しました!!!』

 

 

 

 

 

実況『第15試合目の対戦カードはこちらになります。不倒天剣VSニャニャ&チャリス!』

 

「ニャニャがんばるよ!」

「優勝して、私強さ、示します!」

 

 ヨコヅナ達の二戦目の相手は、外国人女性二人のチームだ。

 

実況『ニャニャ&チャリスは祖国では名の知れた武術家女性らしいですね』

百代『外国人さんの参加が多いと、世界規模って感じがして嬉しいですね』

実況『まさに国際武術試合と言った対決、どちらが勝利するのか!』

 

 

「今回は女性二人なので私が相手をします」

「確かに女性だべが…一試合目の二人よりも強いと思うだよ大丈夫だか?」

「大丈夫です、任せてください」

「ヨコっちは昼寝でもして待ってな」

「はは、さすがに昼寝はしないだが、まゆっちに任せるだよ」

 

 

実況『それでは試合開始ーっ!』

 

「刀持ってる、侍戦ってみたかった、私が女の方の相手します」

「え~、ニャニャも侍と戦ってみたい」

 

 試合が始まったのに、どちらと戦うかで揉めている二人に、

 

「揉める必要はありませんよ。私一人でお二人の相手をしますので」

 

 ゆっくり歩きながらそう言う由紀恵。

 

「むー、ニャニャの事舐めてるなー」

「後悔は、遅いぞ」

「ニャニャは最強だぞ!」

「私こそ最強!」

 

 

実況『一戦目と逆で不倒天剣は黛選手だけが前に出る。それを挑発ととったニャニャ&チャリスの二人が一斉に襲い掛かる!』

 

 

ニャニャはカポエラ使い、チャリスはエスクリマ使い、どちらもスピード重視の武術家だ。

 

 

「セイセイセイセイ!!」

「せやぁああああ!!!」

 

 

実況『速い速いニャニャ&チャリスの連続コンビネーション攻撃!!』

百代『……確かに速いし武術の腕前もまずまず、だがまゆっちには及ばないな』

 

「当たらない!?」

「全てかわされる!?」

 

 高速コンビネーション攻撃をかわし、

 

「驚いている暇はありませんよ」

 

 由紀恵は刀を抜く、斬撃は一閃だけ、

 

「うぎゃ」

「がはっ」

 

 一閃だけだが、ニャニャとチャリスの二人ともが倒れる。

 

実況『ニャニャ&チャリス倒れた!?よく見えませんでしたが、刀を抜いているところを見るに、斬ったのでしょうか川神さん』

百代『そうですね、峰打ちですが。一振りで二人の顎を的確に打ち抜きました。あれはもう立てません』

 

実況『第15試合目は不倒天剣チームの勝利!!さすがは日本の誇る剣聖の娘、外国の女性武術家を神速の斬撃で完封しました!!!』 

 

 

 

 

 

実況『第25試合目の対戦カードはこちらになります。不倒天剣VSザ・プレミアムズ!』

 

 ヨコヅナ達の三戦目の相手は、同じ川神学園、しかも同じ一年。ザ・プレミアムズは武蔵小杉と骨法部のアンディーで組んだチーム。

 

「武蔵さん…」

「黛さん、私と組まなかった事後悔させてあげるわ」

 

 由紀恵はムサコッスにチームを組まないかと誘われたのだが、既にヨコヅナと組んでいたから断ったのだ。

 

実況『外国人も多く、参加資格は25歳以下ですが、この大会学生の活躍が目立ちますね』

百代『くじ運の関係もありますが、みんな頑張ってますね』

実況『川神学園一年チーム同士の対決!本選に残るのはどちらのチームなのでしょうか!?」

 

「ムサコッスの方は任せるだよ、まゆっち」

「はい。骨法部の人はヨコヅナ君にお任せします」

 

実況『それでは試合開始ーっ!』

 

 開始と同時にヨコヅナと由紀恵はお互いに離れるように左右反対方向に歩く。

 

実況『一戦目からそうですが、不倒天剣は完全に男女で戦う分担をしているようですね。作戦でしょうか?』

百代『…どうでしょうね。深い考えは無いように思いますが』

 

「丁度良いわ、私も黛さんと一騎打ちがしたかったし、アンディー君はあの大きい人お願い」

「分かった」

「相撲の使い手で、見た目通りパワーが凄いから気を付けてね」

「骨法はノロマな相撲に、負けたりなどしない」

 

 ムサコッスとアンディーもヨコヅナ達に合わせて男女に分かれる。

 

 

 




 小説投稿サイト『カクヨム』にて、

 ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、

『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022

 こちらも読んで頂ければ幸いです。
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