真剣でちゃんこに恋しなさい!   作:ニッケン

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約一年ぶりの投稿になります。


67話

 大会は順調に進み(ミステリータッグが九鬼揚羽とヒュームだったというサプライズもあったが)、二回戦第二試合。

 

 

実況百代『さぁ、注目の試合が始まるぞ!優勝候補の一つ『デス・ミッショネル』VS英雄那須与一を破った『不倒天剣』だ!』

実況石田『井ノ中はこれまで女性とは戦わないようにしてたみたいだがこの試合はどうするのか』

実況百代『さすがにまゆっち一人に戦わせたりはしないだろう。それに弁慶はヨコヅナとやる気のようだしな』

 

 

『デス・ミッショネル対不倒天剣! 両チーム前へ』

 

 武舞台で向かい合う両チーム。

 

 

「やぁ、ヨコヅナ君。負けないよ~」

「辰さん、珍しくやる気出してるだな」

 

 試合前でもお互いニコニコ笑顔で話すヨコヅナと辰子。

 

「それに弁慶先輩も」

 

 普段の弁慶はものぐさなイメージが強いのだが今日は、いや、今は特にやる気が感じられる。

 

「一つ提案してもいいかな」

 

 弁慶はそう言ってガズンッと錫杖を武舞台の中央に突き刺す。

 

「ここを中心に左右に分かれて一対一で戦わないかい?」

「…どっちがどっちと戦うだ?」

「私対ヨコヅナ、辰子対黛でどうかな」

 

 弁慶の提案はヨコヅナ達としても悪いものではない。元々どちらかをヨコヅナが足止めしている間に、もう一人をまゆっちに倒してもらうつもりでいた。

 そして辰子が本気にならなければ、弁慶よりも倒せる可能性は高いと考え、

 

「いいだよ。まゆっち、辰さんは任せるだ」

「はい、ヨコヅナ君も気を付けて」

「辰子、相手の女の子強いけど少しの間お願いね」

「うん、わかった~」

 

 話が纏まったところで、お互いが左右に分かれる。

 

 

解説百代『どうやら両チームで話し合って一対一を二つ行うようだぞ』

解説石田『タッグマッチの意味がなくなるが、まぁどう戦うかは本人達の自由だからな』

 

 

「オラとの一対一を望んだのは、与一先輩の敵討ちだべか?」

「それも含まれてるかな、何より体育祭で義経が泣かされちゃってるからね」

「オラはマントマンじゃないべ」

「それを素直に信じるのは義経ぐらいだよ」

 

 体育祭の障害物リレーで敗北感を味わった義経は、九鬼ビルに住むようになったヨコヅナに手合わせを申し込んだ事があった。だがヨコヅナが「オラはマントマンじゃないべ」と言ったら「そうなのか!?みんながヨコヅナ君だと言っていたからてっきり。誤解してすまない」と簡単に信じたのだ。

 

「ヨコヅナが悪いわけじゃないけど、折角の機会だから主の屈辱を晴らさせてもらうよ」

 

 

『では二回戦第二試合も張り切って、レディゴーッッ!!』

 

 




 小説投稿サイト『カクヨム』にて、

 ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、

『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022

 こちらも読んで頂ければ幸いです。
 
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