たまには脳筋プレイも悪くない 作:カマンベールチーズ
────ホワンホワンホワンイズイズ〜
「──まあ、こんな感じかしらね。クロム?」
「あー、そうだったかもな。つーか俺はなんでこんな辱めに遭ってるんだ?」
「あら?私と初めて会った時の話がどうして辱めなんて表現になるのか、よくわからないわね」
「そ、それは比喩表現って奴でだな。本気で言ったわけじゃ………!」
「しかも………ふふふっ、まさか言うに事欠いて『なんで』と言ったわね?もう一度お話した方がいいかしら?」
「ひぃぃっ!?す、すまんっ、全面的に俺が悪かった!性懲りも無くまた装備を壊したのは申し訳なく思ってるし、誓って言うが態とじゃないんだっ!!」
────コソコソ、ヒソヒソ
「う、うわぁ〜、イズさんって怒ると怖いんだねぇ。キーくんは装備壊さないように気を付けないとダメだよ!」
「俺は小まめにメンテしてもらってるから大丈夫ってか、『普通』は装備なんて簡単に壊れるもんじゃないからな?クロムがちょっとアレなんだよ」
「そうだよ、メイプル。プレイヤーにとって装備は大事な生命線だし、『普通』は耐久値にもっと気を配るものだからさ」
「へぇ〜、そうなんだ!要するに、クロムさんはしっかりした大人ってイメージだったけど、本当は結構おっちょこちょいな人だって認識でいいんだね!」
────パチパチパチ
「よっ、流石メイプル、最適な表現だな!」
「うんうん!でも、ちょっと抜けてる方が親しみ易くていいんじゃない?」
「それは確かに言えてるかも!実際にクロムさんって年の差とか気にしないで話し易いもんね!」
「因みに、俺がクロムと初めて会った時はイズの作ってくれたオーダーメイドの大盾を壊して叱られてるところだったぞ」
「キースぅぅ!?メイプルちゃんたちに俺の恥部を晒すのは止めてくれぇ!」
『スキル【固定砲台】を取得しました』
「なんだ? スキル?」
最後に残った一人を雷槍で跡形もなく消し飛ばしたのと同じタイミングで眼前に通知音と共に青色のパネルが展開された。
どうやら新たにスキルを取得したらしい。イベント中でも関係ないようだ。
あれから数回プレイヤーの襲撃はあったが最初にやり過ぎたのか頻度は少なくなり、作業のような戦闘に飽きたキースもそろそろ動き出すつもりだったので、ある意味では最適のタイミングで取得したと言えるかもしれない。
───────────────────────
【固定砲台】
一定時間、三メートル以上の距離を動かずにいる間は魔法威力上昇と消費MP減少、かつ発動中に使用した魔法系スキルの再使用までに掛かる時間を短縮する。
また上記の効果は動かずにいる時間が長くなるに従って効果を増す。
取得条件
一定の範囲から一時間以上動かずに戦闘を行うこと。またその間ノーダメージであること。
───────────────────────
このスキルは状況を限定されてしまうのは難点だが、それでも条件を満たせば効果を自動で反映するというのは面倒がなくていい。
曖昧な発動条件と魔法威力上昇の限界など色々と検証の必要はあるが、それ次第では面白いことになりそうだとキースは脳内でイメージした光景に黒い笑みが止まらなくなった。
「というか、本当に固定砲台になるとは」
NWOでの理想の戦闘スタイルとして超火力固定砲台と言い続けた結果、遂に名実共にキースは固定砲台となった。
しかし、実際には移動砲台的な戦い方を好んでいたのは疑いようもない。
ここは初心に帰って【AGI】の補正も無くして完全に魔法のみに重点を置き、結局は考えてしまっていた効率も全て投げ捨てた真・浪漫砲の完成を目標としたスタイルを確立すべきだろう。
「いや。今までが間違いだったんだ。極振りにしておきながらやることが中途半端だった。イベントが終わったらイズに相談…………っ!? 【アイスウォール】!」
ぶつぶつと呟きながら考えを纏めていたキースの元に突如飛来してきた多数の炎弾を咄嗟に繰り出した氷壁が阻む。
氷壁では範囲が足りずにカバーしきれなかった部分は、まだ召喚したままだった『ゴーレム』が身を呈して庇うことで予想外の奇襲は完全に防ぎきった。
「あちゃー。もしかして隙だらけに見えたのはフリだったのかなー? …………やばいどうしよう」
非常に見覚えのある多数の炎弾とキースの生み出した氷壁が衝突したことで生まれた蒸気が消える直前のこと。
キースは微かにだが、そんな間延びした声を聞き取っていた。まだ記憶に新しい声である。
僅かな皹も入らず依然として聳える氷壁の向こう側にいたのは、キースの予想通り金髪をサイドテールにした少女だった。
余裕のありそうな声とは裏腹に表情にはわかりやすく焦燥が浮かんでいる。
彼女の正体は一週間前にキースと一緒にパーティーを組んでレベル上げを行ったフレデリカというプレイヤーだ。序でに言えば、キースの数少ないフレンドの一人である。
【多重詠唱】というレアスキルの使い手であり、指定した魔法の本来使用する三倍の【MP】を消費することで同時多数の魔法を発動できる。
このスキルによる制圧力は非常に高く、威力の減衰などもないので消費MPが増える以外のデメリットはない。
当人のフレデリカはソロプレイよりもパーティープレイを得意とするプレイヤーなので以前のレベル上げの時は、かつてない程に順調な行程だったほどである。
今回のイベントはソロプレイでなければいけないわけではないが、他のプレイヤーは潜在的に敵ということになるのでソロが最も気楽だろう。
実際にフレデリカも同伴者はなく、けれど彼女の腕前を疑う余地はない。
先程にしても油断していたのは確かだが、かなりギリギリの対応だった。反応できたのは対人戦を得意とするキースの直感が働いたからで、そうでなければ死に戻っていただろう。
「奇襲とはやってくれるな、フレデリカ。全く接近に気づかなかった……今のは流石に焦ったぞ」
「そんな風には見えないけどー!? 完全に勝ったと思ったのにぃー!」
「気づいてから間に合う程度の攻撃速度なら問題なく防げる」
「なにそれー!? そんなのどうすればいいの? うーん、光線にしとけば良かったのかなー。まあ、もう遅いんだけどねー」
気安い掛け合いをしているが、二人が出会ったのは正式サービス開始から数日後のことなので当然だろう。
要するに、キースからしてみればフレデリカはNWOの中で知り合った相手として考えれば最も付き合いの長い相手になるのだ。
パーティーに誘われたのも一度や二度ではないので自然と仲良くなるには充分だった。
とはいえ、今回のイベントは他のプレイヤーは全員敵の仁義なきバトルロイヤルである。
フレデリカから奇襲を受けても怒る理由には全くなり得ないし、逆の立場であればキースも同じことをしたはずだ。
それ故に、挨拶代わりの会話を交わした後、どちらからともなく魔法が放たれたのは必然だった。
「【多重風刃】!」
「【グラベルブラスト】」
先手を取ったのはフレデリカだった。
杖の周囲に複数の魔法陣が発生して、そこから無数の風刃が放たれる。
後手に回ったキースも冷静に対処する。
目に見えない攻撃に対して、足元に展開した魔法陣を起点として激しく隆起した地面が弾け飛んで散弾と化して風刃を迎撃する。
あっという間に土塊は風刃を蹴散らしてフレデリカに迫るが、彼女も突破されることは予想していたのか既に回避行動に移っていたので不発に終わる。
「【ファイアストーム】!」
「【フラッシュフラッド】【パルスレーザーバースト】」
「【多重障壁】…………うっそー!? きゃあああああ──っ!?」
あくまでもフレデリカは攻めの姿勢を崩さない。
正確には守勢に入れば反撃もできずに押し切られると理解しているのだ。
キースの足元に赤色の魔法陣が展開され、得意の【多重詠唱】ではなく広範囲を焼き払う火災旋風にて一気に決着を狙う。
だが、対するキースの表情に焦りはない。
まるでフレデリカの選択する魔法を知っていたかのように、一足飛びに魔法陣から抜け出すと同時に対抗する魔法を発動していた。
地面から吹き上がろうとする火災旋風は重なるように出現した魔法陣から膨大な量の水が溢れ出して渦巻くことによって即座に鎮火する。
今度はフレデリカの攻撃を待たず、キースが立て続けに反撃を行う。
杖の先端に白色の魔法陣が浮かび上がり、通常よりも遥かに太い光線が放たれる。
フレデリカも油断なく反応して、最も使い慣れていて信頼のある魔法によって、瞬間的に多数の障壁が展開された。
しかし、予想以上に強力だった魔法の威力に障壁は耐えることができなかったようで、あっという間に破壊されて光線がフレデリカを襲った。
「────うっ、くっ…………この馬鹿火力めーっ!」
無残にも吹き飛ばされてゴロゴロと地面の上を転がるが、結果としてフレデリカは生きていた。
キースの攻撃を防ぎきれるという想定こそ甘かったが、確かに多数の障壁は威力を減衰させていたらしく一撃死はしないで済んだのだ。
ボロボロになって愚痴を溢しながらも、フレデリカは即座に立ち上がって構える。
因みに、ここまで動きがない召喚獣はどうしているのかと言うと、なんと主人のキースによって待機を命じられていた。
獲物が吹き飛んだ拍子にトドメを刺そうと動きかけたが、そこを制止させられたのだ。
現在は大人しく主人の戦闘する様子を見守っており、一見すると可愛らしい構図なので一部の掲示板では話題になっていた。
「PSは向こうの方が上なら、一撃に賭けるしかないよねー? 【メンタルブースト・ダーク】【マジックブースト】!!」
それはさておき、PSの差は戦闘が長引く程に浮き彫りになると判断したフレデリカは一か八かの勝負に出ることに決めた。
現状で使用可能なブースト系のスキルを重ね掛けした上にアイテムも惜しみなく使用していく。
フレデリカを闇色のエフェクトが何度も包んでは積み重なって濃度を増して、一時的に魔法の威力が大幅に底上げされているのは傍目にもわかった。
「一発勝負か…………受けて立つ! 【メンタルブースト・ダーク】【マジックブースト】!!」
無言の挑戦状を叩きつけられたキースも不敵に笑って勝負に応じる。
ここで逃げれば男が廃るし、純粋に力勝負で負ける気がしないというのもあるだろう。なにより戦いの中に華がないのは良くない。
イベントという舞台で互いに全力を賭した大魔法をぶつけ合う。絶対に格好いいし、盛り上がるのは目に見えている。これを受けないゲーマーはいないはずだ。
とはいえ、流石にデメリットの大きすぎる【乾坤一擲】はキースも封印している。
この戦闘の最中にもどこで誰が虎視眈々と隙を窺っているかわかったものではないのだ。安易な行動は慎まなければならない。
それはそれとして、キースも現状で可能な限りのスキルとアイテムによってバフを施す。
これで準備は整った。
あとは全力を尽くしてぶつかり合うのみ。
今にも爆発しそうに、重苦しく空気が張り詰めていく。
そして、二人の視線が交錯し────同時に杖の先に極大の魔法陣が展開された。
「【多重光爆】ッッ────!!!!」
「【ダークマター】ッッ────!!!!」
フレデリカの白色の魔法陣からは無数に瞬く閃光が爆裂して、キースの闇色の魔法陣からは見るも悍ましき暗黒物質が解き放たれる。
破壊的なまでに暴力的な苛烈さを以って、二つの対極的な魔法が中間地点にて激しく衝突した。
瞬間────爆発、轟音、拮抗。余波だけでも死に戻りし兼ねない威力を伴った破壊の嵐が衝撃波となり、草原エリアの一帯に荒れ狂う。
何故圧倒的な【INT】のステータスを持つキースの魔法が押し切れないのか。
一撃の威力はキースに軍配が上がるが、フレデリカの場合は【多重詠唱】によって数で補うことで優劣の差を埋めているのだ。
だからこそ両者の放った魔法が拮抗しているのは一時的なものでしかない。
「ははははっ! 火力の差が出たな、フレデリカ! このまま捻じ伏せてやるっ!」
「うーっ、こ、これはダメかもー!? くっそー、次は絶対に負けないからねー!」
魔法の衝突から数秒と経たず、当初の拮抗した状況に致命的な綻びの兆しが生まれてきていた。
強大な一塊の個ではなく、無数の個が連なる群体であるが故に光の勢力は徐々に…………しかし、加速度的に闇の力の前に崩壊していく。
元より質と量で拮抗していた時点で勝敗は決していたのだ。
一旦趨勢が傾くと、あとは一瞬の出来事だった。
正体不明の暗黒物質は次々と光を呑み尽くして、そのままの勢いでフレデリカに殺到する。
最後の抵抗に【マジックフォートレス】や【多重障壁】を使用したのは見えたが、僅かな抵抗も許さずに砕けて闇の奔流に呑まれて消えた。
「ふぅ…………なんとか勝てたな。フレデリカって全力だとあんな火力出せるのか。ぶっちゃけやばかった」
最終的に力勝負で競り勝ったのはキースだったが、瞬間的には完全にフレデリカと拮抗していたのは事実である。
仮に先の勝負の際にキースが出し惜しみをして【マジックブースト】を使用していなかった場合は勝敗が入れ替わっていたかもしれないのだ。
フレデリカは自棄になって勝負を挑んだのではなく、ちゃんと勝算があっての賭けだったということになる。
「まあ、なにはともあれ…………今度は山の方にでも行ってみるかな」
それからキースは、当初の予定通りに草原エリアを後にして適当に目的地を決めて走り出した。
召喚から一時間が経過したことで召喚獣はいなくなったので【マジックファーニィス】も使用して、道中で【MP】を回復するのも忘れない。
因みに、自作のMP回復ポーションも用意しているが【錬金術】で作れるアイテムは基本的に割合回復であり、普通に【調合】で作った物よりも使い勝手が悪いのは密かな悩みの種だった。
◆□◆□◆□◆□◆
その一方で記念すべき第一回イベントとはいえ、全てのプレイヤーが参加しているわけではない。
例えば、生産職としてプレイしているので戦闘に向かないステータスであったり、単純に戦闘が苦手だったり、まだゲームを開始して間もない所為でレベルが低かったりなど理由は様々である。
そんなプレイヤーたちはこのイベントの期間中になにをしているのかと言うと、広場の空中に浮かぶ巨大なスクリーンを通してイベントを観戦していた。
参加者以外でも楽しめるような運営側の配慮にして、純粋に面白そうなプレイヤーの映像を自分たちも録画ではなく生で見て楽しみたいという目的を両立させる為の催しなのは秘密である。
そして、複数のスクリーンには有名なプレイヤーは大抵一度は映っており、最初から派手な戦闘をしていたキースは常に注目の的だった。
先程のフレデリカとの決闘も一部始終を観戦されていて、既に多くの話題を呼んでいた。
というか、次々とレアスキルを使いまくっていたので現地だけでなく、掲示板の中でも大騒ぎになっている。
「は? …………なにあれどうなってるの? 同じ魔法ってあんなに連発できたっけ?」
「そんなわけないだろっ!? ほら、落ち着いてよく見ろ。あの手に持ってる御札みたいなアイテムの効果じゃないか?」
「ああ、いつだったかキースの専用掲示板で話題になっていたような。確か魔法使いから陰陽師になってたとか書いてあった気がする」
現状ではキースが公には隠していたので、検証に協力してくれたイズ以外はほぼ初見となる呪符を使用した時の反応は、概ねこんな感じだった。
即席で防壁を一瞬にして複数用意できたり、咄嗟に牽制の魔法を使用できたりと見ている分には非常に便利なアイテムに見えるし、実際に便利だがコストは結構高かったりする。
呪符を作成するのに必要なアイテムは集めるのは難しくないが、お金に糸目をつけなければ大金が飛び、浪費を嫌って節約すれば手間の掛かる素材が必要なのだ。
特にキースは魔法系のスキルを多数取得しているので、今回のイベントに合わせて自分の分を用意するだけで精一杯だったのも秘匿していた理由である。
執念で現状キースが作れる全ての種類の呪符を所持限界数まで用意し終わったのはイベントの三日前であり、余分に作った物はイズと取引して売ってしまったので既に手元にはない。
それに折角なのでイベントの際に呪符の性能を実際に使ってみせてプレゼンしてからの方が販売する時の価値を上げられるという魂胆もあった。
「うぉぉおおおおおっっ!? な、なんだ? いや、なんだ今の魔法っ!?」
「あれが【スーパーローテーション】!? …………嘘でしょ? 私の知ってる魔法と全然違くない? 範囲広すぎだし、威力も高すぎぃぃいいいっ!!」
「あははははっ! そのカメラ視点やめてっ!? 人がゴミみたいに暴風に巻き上げられてるのはズルい面白すぎる! 俯瞰するような映し方はダメだって! うはははははっ…………えっ? キースやばくね?」
この反応はキースが【スーパーローテーション】によって草原を荒らした時のものだ。
イベント参加者で当時草原にいたプレイヤーは勿論、その一部始終を眺めていたプレイヤーたちも大騒ぎになっていた。
因みに、暴風の所為で一時的に映像が見えなくなった際に運営が余計な気を利かせて空から俯瞰するようなカメラ視点を用意した時には、あまりにも規格外すぎる魔法の威力と規模を垣間見てキースに注目していたプレイヤーたちが揃って発狂することになったとか。
「んんっ? なにあの…………ええっ? NWOって召喚魔法的なスキルあったの!? 私もそのスキル欲しいってか、あの狼モフモフしたいっ!!」
「ファッ!? 今なにが起きた!? …………レアスキルか? またレアスキルなのか!? 絶対にアレって範囲指定の回避不能とかそういう類のスキルだろ!? あんなのどうすればいいんですかねぇ!」
「うわぁ…………うわぁ…………これぞ正に地獄絵図、って感じの光景だなぁー。どうしてキースだけ無双ゲームやってるんだろうなぁー? 一人だけMMORPGを逸脱した殲滅能力を持つのはやめて欲しいんだけどなぁー!?」
「いや待て幾らなんでもおかしいだろっ! 催眠術か? はたまた超スピードか!? 召喚獣の動きとか速すぎて見えないんですけどぉぉおおお!?」
レアスキルの欲張りコンボを決めてありとあらゆる方法で草原エリアを地獄に作り変える所業に広場は阿鼻叫喚に包まれた。
また一部のケモナー勢は無双ゲームも裸足で逃げ出す勢いの殲滅劇ではなく、プレイヤーを仕留める一瞬だけ動きが止まって姿が見える『ウルフ』に興奮するという、イベントとは関係のない部分で盛り上がって密かに運営を泣かせた。
「フレデリカ来たぁああっ──! まだキース気づいてないよぉ──!! チャンスチャンスっ! いけいけっ、奇襲で沈めろぉ──っ!! …………どうして背後からの奇襲を防げるんですかねぇ?」
「うおぉおおおっ! どっちも凄ぇえええっ!! 戦闘が激しすぎて画面がもうわけわからんことになってるけど、いいぞもっとやれっ!!」
「んんんっ、ああぁあぁぁっっ…………!? くそっ、惜しかった。フレデリカでもダメだったかぁー! 最後いけると思ったんだけどなぁー! やっぱキース強いわ!」
「はぁぁぁ〜…………なんか見てただけなのに疲れた。いやでも、滅茶苦茶いい勝負だったわ。トッププレイヤー同士が戦うとあんな派手な戦闘になるのか。むしろ見てる側の方が手に汗握る展開になるとか二人共やばすぎだろ」
フレデリカとの決闘では観戦広場は今日一番の盛り上がりを見せた。
現時点では名の知れたプレイヤー同士がぶつかり合った場面は未だになく、この戦闘にプレイヤーたちの注目が集まったのも必然だろう。
特に最後の勝負の時には歓声・悲鳴・怒号・感嘆で溢れ返る事態に陥った。
キース以外にも無双ゲームばりに大立ち回りするプレイヤーは何人かおり、イベントが終了するまで広場の熱狂は冷めそうになかった。
しかも、その熱を更に煽るように事態が加速度的に動き出す瞬間が来る。
それはイベントが開始されてから二時間が経過した頃であり、突然全てのプレイヤーに対して運営からのアナウンスが届いたのだ。
作者のイメージ
フレデリカの口調ってこんな感じでいいんでしたっけ?
というか、今更だけど原作キャラの性格に違和感とかあったら教えてください。
もし修正可能ならしたいですし、無理そうならキャラ崩壊のタグとか入れる必要があると思うのでよろしくお願いします。
あと「フレデリカ強くすぎね?」と思う方も読者の中にはいるかもしれませんが、ぶっちゃけ【多重詠唱】のデメリットとか消費MP増えるだけだし、このくらい強くてもおかしくないと思う………………異論は認める!
次の更新は今週末の深夜零時になりますが、あと三話分しかストックが残ってないので以降はタグの通り不定期更新となる予定です。
粗筋にも書いてありますように元から息抜き兼リハビリ目的で書いている作品ですが、気が付けば『お気に入り100人越え』ということで評価はまだ付いていませんけど少しずつ更新しようと思います。
評価・お気に入り登録・感想を頂ければやる気増加効果が見込めるほか、誤字報告・批評などありましたら遠慮せずに教えてください。
報告を頂き、一部修正しました。
フレデリカの髪型:ツインテール→サイドテール