頭の中にAI住んでる系輪廻転生TS病弱少女のガールズ&パンツァー 作:文月フツカ
1
西暦1945 ラインラント
『私は臆病者です。あぁこっちは裏切り者です、か』
団結は力で、その団結を僅かでも疑った者は臆病者のレッテルを張られる。そしてあんなプラカードを首から掛けられ絞首刑か。
見てみろハイエ、あの裏切り者を処理したと自慢している敬礼を。そしてそれを褒め称えるように敬礼を返すこの通信手。
戦車の燃料も真面に補給できる当ても無く、砲弾の残りも少ない。極めつけはさっき飛んで行った敵の爆撃機。アレどう見ても今合流を目指してる本隊を潰す為の機体じゃないか。
……こっちを見ないでくれよ。俺だって逃げ出せるなら逃げてるさ。
西暦1941年 ソ連
あーもうコレ何回目の独ソ戦?
『13万4946回目 よく心壊れないよね』
無心で銃撃って弾丸無くなったらシャベル持って走ってればすぐ終わる。
で、期待して無いけど、上申した重砲はどうなった?
『あぁ、いつも通りさ。
俺は間違いなく、前線は敵戦車や敵兵で溢れ返っており、兵の進軍の為にも可及的速やかに重砲の配備を求むって言ったんだがなぁ。
『あーその言葉は、進軍は少し厳しいが重砲があれば何とかなるって言葉になった』
はいもうここで可笑しい。俺の言葉が何一つ反映されてない。
『その次に、余裕を持って前進出来るが、重砲があれば尚良いという言葉に化けた』
余裕なんて言葉使ってないし。尚良いじゃなくて、無いとダメなんだよ。
『最終的には全く以て好調であり、速やかに作戦が完了するってさ』
シベリアに送っちまえそんな事しか言えない奴ら。
1915年 ガリポリ
「司令部の奴ら居ねーんだけど」
『そこの柱、メモ刺さってる』
「えーっと……敵の防御は厚く突破は困難なため、部隊を転進させるべく司令部も後退する。諸君らは艦砲射撃が始まる前に退避せよ、か……は???????」
『前線司令部には伝令兵は来てないね。来てないし送ってないけど、送ってる最中に戦死した事にしたみたいだ』
「で、もう少しでここら一体全部がカノーパス級からの砲撃で耕されると?」
俺は急いで最前線に戻り、事の次第を伝えた後、一目散に後方へダッシュした。必死に走り続けて、ようやっと上陸地点、所謂橋頭保に辿り着くと、見知った将校がやってきた。
「おぉ、無事に撤退できたようだな。我等からも危険を冒してまで伝令兵を送った甲斐があった! 貴様ら精鋭なら生きて戻ると信じていたぞ!」
ぶん殴りてぇ。
2
正直戦争やってるとどこの国も嫌いになってくる。ドイツは団結が力と言いながら少し弱音を吐くと吊るし上げ、ソ連はそもそも真面に伝言も出来ない。
イギリスに至ってはどこまでもブリカスムーブが止まらない。
俺はガリポリでの事忘れてねーぞ。あいつら前線で味方が必死に戦ってる最中、どうせあいつ等死ぬだろってどんぶり勘定で後方司令部の撤収キメやがったからな。しかも艦砲射撃まで要請して実行するというおまけ付き。ヒィヒィ言いながら必死に走って帰還したら、生きてると信じていたとか平然と言ってくる。面の皮どれだけ厚いんだ。
あ゛あ゛ブリカスゥー!!死ねぇー!!とは当時の俺の言葉である。
さて腹立つ話は一旦置いておくとして、そろそろ現実を見るべきだな。
「この寒さ、何枚着込めば、いいのかな」
「そんな句作れるならまだ余裕ありそうですね!」
一年の大野さんが市販の使い捨てカイロを投げ渡してくれた。俺はそれを片手で受け止めようとして……。
「うぁっぶ」
雪に足を取られて転んだ。
「ええええ……」
流石にこれには一年生たちもドン引きのようで。畜生、寒いのは嫌いだ。暑いのも嫌いだけどな!
「あー、雪ぃ。独ソ戦、冬将軍、畑で採れた兵士……クソがよぉ」
「なんかぶつぶつ言ってるけど大丈夫ですか? 手をどうぞ」
ドイツに生まれようがソ連に生まれようがそれ以外に生まれようが、寒い物は寒いんだ。ウォッカで温まればいいだと? そのウォッカさえ持ってるだけで不正を疑われる末期だぞい。
「ありがとうござ……あぁ敵の隊長さんが向かってきてますね」
カチューシャさんだっけ。私より身長大きいんだよなあの人。いいやもう寒いから戦車の中入ってよ。
俺はさっさと38tの中にすっこんだ。北国特有の打ち付ける冷たい風は無くなったが、車内は冷蔵庫に入ってるかの如く肌に纏わり付く冷気がうざい。そうやってカタカタ震えていると、急にハッチが開けられ、河嶋さんが顔を覗かせた。
「おい茂野。プラウダの隊長がお前を呼んでいるぞ」
「茂野なんて人居ません。私は寒さに耐えている糖分ジャンキー」
「いいから出ろ!」
ああ冷風うっぜえええ!
俺は巻いていたマフラーで口元を抑えながら戦車を降りる。試合前の挨拶までまだ時間あるだろうに、何を呼び出す必要があるというのか。
「貴女が噂、の!? ノンナ!」
何を驚いているのか分からず、俺は怪訝な視線を向ける。すると後ろに控えていた黒髪の人が、必殺仕事人のようなモーションで採寸用のメジャーを展開させながら近づいてきた。一歩近づく度に一歩下がる動作を繰り返していたら、背中に戦車が当たった。
「ご心配は無く。すぐ終わります」
そういって本当に一瞬で体の採寸を終えた黒髪の人、ノンナさんは去っていった。カチューシャさんと比べるのだろうか。ノンナさんが採寸結果をカチューシャさんに耳打ちしていたが、終わる頃にはそれはもうカチューシャさんはいい笑顔だった。
「体重25.1kg 身長125cm」
「へぇぇぇ! まぁちょっとは加減してあげようかしら」
ハイエだ。人力ハイエが目の前にいらっしゃる……。うーわ私がハイエ使って正確に事を言い当てた人ってこういう感覚だったんだな。うん確かに不気味でキモイわ。止めないけど。
「どんな食生活送ればその体重になるんですか!?」
つい最近似たような事あったな。
「身長が大きな原因ですが、私は元々胃がとても小さいのですよ。食パン1枚も頑張らないと入りませんよ」
その場に居た全員がすんごい角度で首を捻ってる。
「そ、れは……私も痩せるならそれぐらいしないとダメかなぁ」
大野さんが恐る恐る聞いてくるが、根本から間違ってるな。
「違いますよ。私は食パン一枚も入りきらないので、代替品で最低限のカロリーを賄って、やっとこれ以上体重が減るのを阻止しているんですよ。トラックに轢かれる前も貧弱でしたが、轢かれた後はより拍車がかかりましたね」
まぁハイエへのエサも兼ねているが、今言った理由も本当だ。練乳だけでは体を動かすエネルギーには成りえないのだが。
『そこは私の出番だよね。感謝したまえよ』
この弱い体は、はっきり言えば立って歩いてるだけで奇跡に近い。俺の意識は元気でも体は弱っているのだ。今も脳からの信号が致命的なまでに遅延がある状態だが、ハイエがサポートしてくれるから不自由なく動かせている……ように見せてるだけだ。
『実際私が居なかったら起き上がるのも無理だね』
だからこいつは自分へのエサと、俺のエネルギーを兼ねてしょっちゅう脳内で囀る訳だ。で……俺はそんな気楽に構えているわけだが、聞いていた皆はそうはいかないらしい。カチューシャさんも想像以上の理由で凄い目が泳いでいるし、ノンナさんも一見無表情だが震えている。
『ダイエットの方法を聞いたら、そんな重い話が返って来たんだから当たり前だろ』
「ご、ごめんなさい! そんな辛い思いをしてたのに、私は―――」
えー重いかなと思いつつ人差し指で大野さんの口を塞ぐ。いや首から下動くなら十分だよな?
「大丈夫ですよ。私は辛いと思った事ありませんし、慣れると便利なんです。食費が掛からないってのは凄くありがたいですよね」
いや健康なら美味い物食い漁りたいけどなって、ああああ待って大野さん泣かないで!?
「か、カチューシャさん! そろそろ試合が始まりますよね!? 早くお戻りになった方がいいですよね!?」
「っ!? えぇそうね! 行くわよノンナ! まぁ精々頑張ってみれば!?」
よーしまずはお客様がお帰りになられた。続いては凄い暗い顔のメンバーを何とかしないと!
「泣いてはいけませんよ。そもそも皆さん痩せていてとてもお可愛いですよ!」
「そうじゃないですよぉ……私が咄嗟にあんな事聞いたからあぁ……」
そう言ってあたふたしていると、西住さんが手を鳴らし、当初の作戦を説明し始めた。ここまで混乱が広がると、一旦無理矢理別の事で気を逸らすしかない訳だ。やっぱりこの人は覚悟決まると凄いな。
『あー見えてないのかい。西住さんこっちを見て目を伏せているよ』
場の雰囲気も回復した頃。
先ほどの一連のやりとりや、これまで勝ってきた自信も相まって、他のチームは速攻を提案してきた。士気が高いうちに潰せる車両は潰すのはいい考えだ。
『敵はそれも作戦のうちにしてるだろうけどね』
どこかに押し込まれて力の差を見せつけるとか? プライドも高そうだからあり得るかな。勝手に多めに食料とか持ってきて正解だったかな。さて試合開始だ。
3
はい囲まれた。
こうも簡単にこの状況に持っていける辺り、やはり地の利は敵にあるねホント。
唐突にクズな発言をするが、西住さんが隊長だと、何も考えなくていいから楽だ。最低限乗ってる車両の安全さえ確保しておけば、あとは大抵作戦を立ててくれる。俺が出来るのは、焦って一瞬固まった時に代理で指揮をとる程度だな。
『敵の数と位置を予想したとか言って教えていたのにその言葉かい』
まぁ想定よりは被害は少なかった。砲弾は直撃してなくても、至近弾などは容赦なく装甲や部品を壊してくる。ましてや俺の乗ってる38tはIS-2やKV-2の至近弾だけでも危ない。謎カーボンが守ってくれるが、その衝撃たるや乗ってる人にとっては洗濯機の中。
だから何時方向からの砲弾が直撃しそうなので、合図でこの方向に切り返えしてとか、俺にはそういうのしか出来ない。
『私が予想してるとはいえ、皆からすればどれだけ頭の中フル回転させたらそんな事出来るんだって話だぜ。傍からすればもうそれは天才による未来予知と変わりないよ』
本当に天才なら敵の作戦全部分かってもいいだろ。お前が戦いで分かるのは、敵の位置と砲弾やミサイルの弾道+直撃コースかどうかで、俺が出来るのはゲームでいう緊急回避みたいな稚拙な戦術もどきだけだ。
『超凄いだろ』
はいはい凄いね。お前予知だとか予想だとか演算だとかコロコロ理由変わるけど、もうそろそろハッキリした方がいいよ。
そうやって建物の中でどうしようかと皆で唸っていると、プラウダの生徒がやってきた。
曰く、降伏して俺以外は土下座せよと。俺は頭を地面に擦り付ける勢いでお辞儀すればいいそうだ。遠慮しなくても土下座ぐらいするよ?
4
そうやって毛布に包まって暖を取っていると、西住さんがどうするか迷っているのが見えた。俺は静かに立ち上がり傍によると、皆に聞こえない声で話しかけた。
「吹雪の中での作戦は危険を伴います。ましてや乗り始めて少ししか経ってない中、ここまで来れたのは他でもない、西住さんが居たからです……降伏も選択肢ですよ。怪我がないのが一番です」
『と、交通事故で死んだような奴が申してもね』
経験者は語るぞい。冬将軍来て補給も限界なのに、寒さに慣れ親しんだソ連兵はうっきうき。誘き出されてぼっこぼこ。
西住さんが悩んでいると、あんこうチームのメンバーが全員集まってきた。みんな優しい言葉で西住さんの力になろうと頑張っている。他のチームも、もうここまでやれば十分なのでは、来年もまたあると言い、降伏の流れになってきたが。
「ダメだ!」
まぁそう言うよね。廃校の事知ってる人からすれば、ここまで来たのにみすみす諦めるなんて出来ないわなぁ。俺も正直言うと、こんな居心地の良い所を失いたくない。
西住さんは、ここにきて戦車道の楽しさを初めて知ったと語った。勝ち負けが重要ではないと。そうやって河嶋さんを宥めようとしたのだが……。
「負けたら我が校は無くなるんだぞ!」
空気が、死んだ。その衝撃たるや、知らなかった人はより強く感じただろう。
だが廃校の事を聞いて、西住さんの覚悟が本当に決まったようだった。やはり一度の人生、悔いなくやりきりたいよな!
『ここ笑う所かい?』
廃校の話をしてより結束が高まってから数分後、行動を開始した。期限は三時間。
敵戦車の布陣を確認するため、西住さんが目の良い人たちに偵察を要請した。
偵察に出て貰っている間に、俺は建物内にあった机に紙を広げ、周辺の地図を作り上げていく作業を始めた。
「えっと、たしかここに家屋があったから……」
「違います西住さん。こっちに2棟あって、ここに家屋です。この道はこっちに繋がっています」
「凄い……こんな精度の高い地図を即席で作れるなんて」
「まぁ他に役に立てないですからね。後はっと」
「あの、これは?」
俺はマジックペンで、紙の上に点を幾つか付け足した。
「敵の戦車の場所。IS-2がここでKV-2がこっち。T-34がここからここまで。フラッグ車はここ」
「え、あの、今皆さんに偵察に出てもらってるので……」
「逃げてる途中で大方の位置は見て覚えておいたんです」
『さすがの西住さんもこれには困惑。君が覚えたのって3割ぐらいで、残りは私じゃないか』
「只今戻りました!」
そういって偵察の皆さんが戻って来て、報告が始まった。結果は紙に書いていた通りの布陣だった。
「えぇ……」
西住さんが凄い目で見てくる。他の人は首をかしげているが、冷泉さんが紙の上を見てため息を吐いた。
「私たちはダメ押しの確認だったわけだ」
「私だけでは信憑性に欠けますし、配置転換を行っていたら目も当てられません」
動いたら動いたでハイエが伝えてくれるが、他者に分かった理由をどう説明するかが思いつかない。予想したとか、経験則とか勘とか、戦略を立てる上で一番信用ならない。戦術なら経験則とかでもいいんだが戦略はなぁ……俺も散々な目にあったよ。西住さんは一人で戦略を練って、それをメンバーに分かるよう戦術レベルまで嚙み砕いて説明してるから余計凄い。
『予想とか言って教えたくせにこの矛盾。君も面の皮厚いねホント』
この点だけは軍の階級がありがたい。上官の言うことは絶対の体育会系組織だからな。
西住さんが皆に休憩をとるよう指示したので、俺も勝手に積み込んでたカップ麺やお手軽キャンプセットを持ち出して、皆に配った。
「先輩すごーい!」
よせよせ阪口さん。俺はセットできる体力無いからお願いします!
その代わり、腹を完全に括ったであろう生徒会の為にも、ここからは今まで以上にやっていくから。
『頭使う全力ってほぼ私の仕事じゃないか』
口頭指示も結構考えないといけないんだぞ。
5.kadotani
かーしまの言葉をきっかけに、私はこれ以上黙っているのは良くないと判断した。西住ちゃんに前もって伝えられなかった私に責任があるとはいえ、このタイミングって中々……。
「河嶋の言うとおりだ。負けたら我が校は、廃校だ」
この言葉を機に、色々とぶちまけさせてもらった。役人が突如としてやって来た事から、戦車道の大会で優勝すれば廃校は無しになる事まで。分かってたけど、やっぱり士気が下がったね。
「まだ試合は終わってません」
西住ちゃんのこの言葉……目も。来年もこの学校で戦車道をやりたい、か。
この言葉をきっかけに、皆に元気が戻ってきた。こんな土壇場でとんでもないことを暴露したのに、西住ちゃんや皆には頭が上がらない。諦めかけていた心に、小さく灯りが燈った気がした。
さあて気合も新たに皆は行動を開始したのだが……我が校一番の劇薬である茂野ちゃん。彼女は正直分からないんだよね。
廃校の事を言っても驚いてなかったというか、前の知っている発言からして、最初から察してたんだろうね。別に不気味だとか、怖いだとかの気持ちは無い。
逆に今の茂野ちゃんの言動を見ていると、安心するのだ。だって今までは一歩引いたところで、適度な行動しかしていなかった。生徒会の覚悟や意志がどこか不透明なのに、どうして全力が出せるのかと責められている気分だった。やるなら一丸となってやらないのかと言われている気分だ。
だがそんな茂野ちゃんも、この一連の出来事を機に遂にちゃんと力を貸してくれるようだ。今までは作戦立案や指揮など、西住ちゃんにほぼ投げていたのだが、今や参謀の如き知恵を出している。
今まで手を抜いていた
「敵は一か所だけ包囲を薄めているでしょう。そこを突いて一気に突破すると」
「突破すると!?」
「私たちの負けです」
「ええーー!?」
まぁこんな完璧に包囲できているのに、あえて穴を開けてるのは不気味だね。
「薄い所に突入した瞬間、他の戦車が一斉に挟んできて終わりです。前後左右逃げ場はありません」
「フラッグ車を狙うように突撃するのは?」
「この陣形だと、すぐ後ろにKV-2が控えてるでしょうね。フラッグ車を狙ってノコノコ顔を出せば、あの巨砲を真正面から喰らうことになります」
西住ちゃんも茂野ちゃんも凄いね。凄い速さで凄まじい完成度の作戦が出来上がっていく。そして大まかに作戦が決まった後、最後に茂野ちゃんが歴女のチームへと話しかけた。
「さて、1600年といえば?」
「決まっている、関ヶ原の戦いだ!」
「関ヶ原の戦いと言えば、福島正則の一騎駆けぜよ」
「いやいや家康の小早川銃撃でしょ」
「島津の退き口ですよ」
「「「「それだ!!!……え?」」」」
「はい。プラウダの包囲が一番分厚い所に突っ込みましょうね」
空気が、死んだ。あんないい笑顔の茂野ちゃん初めて見た。
確か西住流って熊本っていうか、九州だったね。西住ちゃんの胆力もアレだけど、それに対して眉一つ動かさずに平然と突っ込めと言う茂野ちゃんもどうなの?
戦車の整備も終わり、後は飛び出すだけだった。皆緊張しているのが分かるが、この子だけどこか平然としている。まるで撃たれるのに慣れているというか、当たらないと確信しているみたいだ。
「すいません会長。今この時だけ、38tの指揮権を頂いてもよろしいですか」
「あれ~? 私は練習試合の時から車長兼通信手として乗って貰ってたんだけどな」
このきょとんとした表情って中々レアじゃないかな。恥ずかしくなったのか、プイっとそっぽを向かれた。
よしよしと頭を撫でてあげよう。
さて、始めようか。
IFとかやる余裕があったら、有機物には片腕か片目辺りは諦めてもらおうかな。