【完結】Re:Connect ―揺れ動く、彼女の想い― 作:双子烏丸
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私たちに暮らす街はとても大きな、そんな街なの。
だから店や名所だとか遊びに行く場所だって沢山だよ。
「ねぇねぇ、この服とか私に似合うかな?」
街のショッピングモール。今私たちがいるのはそのモールの中の洋服店。
新しく服も欲しかったからね。色々試着してみて、気に入りそうなのを探しているの。
今着替えたのは桃色のフリル服。ちょっとひらひらしていて、いつもの私の恰好とも違うかもだけど、たまにはいいかなって。
試着室から出て私は今の恰好をヒロトに見せてみた。
「……うん、その服もヒナタに合っていると思うよ」
「褒めてくれるのは嬉しいよ。でも、ヒロトってばどの服でも、同じことを言うんだもん。
どれが一番良かったか教えてくれたらな」
これにヒロトは困った感じだった。
「うーん、本当にどれも、良かったんだ。
それに俺はこうしたのはどうも苦手でさ。どんな服が一番良いかなんて、なかなか」
正直私も、服のセンスに自信があるかって言われたら少しだけ、ね。
「そうかな? でもきっと、センスあると思うんだけどなー」
「あはは……そうだろうか」
「そうだ! 良かったらヒロトのも買って行かない? せっかくだから一緒に似合う服を見つけたいなって」
こうして洋服店で過ごすの良いよね。でも選ぶのはもう少しかかりそうかも。
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それから私たちは、一緒にショッピングモールを巡ったの。
さっきの所以外にも、別の洋服店も見てみたり、他の店だって。
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「美味しいね、このイチゴクレープ。甘くて中のクリームもフワフワだし」
「……うん。こっちのチョコクレープだって、美味しい」
ちょっと小腹が空いたから、クレープ店によってクレープを食べたり。
甘くてフワフワな美味しい食べ物。私、大好きだな。
「ヒロトのクレープも、本当に美味しそう。……そっちも頼めば良かったかな」
「そうか。なら良かったら俺のも、食べてみるか? 少しだけ食べかけだけど」
「えっ」
ヒロトは自分の食べていたチョコクレープを、私に差し出した。
クレープは少し齧りかけ。これって……。
――間接キス、って言うのかな――
そう思うと何だか、ドキっとするような。
「もしかして、不味かったか。……やっぱりヒナタに食べかけを渡すなんて、良くなかったな。ごめん」
「あっ……! そんな事ないよ! でも、本当に食べてもいいの?」
本当にドキドキして私はもう一度聞いてしまった。
「ああ。せっかくだからさ」
私はヒロトからチョコクレープを受け取った。
「ありがとう、ヒロト。じゃあちょびっとだけ」
やっぱり私、まだ緊張している。そんな感じのまま私は受け取ったクレープに口を……
「どう、ヒナタ? 美味しい?」
「……うん」
ヒロトからのチョコクレープ、私はそれを口にして味わっていた。
「チョコも甘くて、とても美味しい! ふふっ……甘々だよ」
チョコクレープのそんな味。
とても甘くてつい私は表情が緩んじゃった。
「あはは、そんなヒナタの顔が見れるなんてな。その…………可愛いって……言うかさ」
どぎまぎしながら、ふとヒロトが言ってくれた一言。私はちゃんと聞こえてたんだ
――可愛いって言ってくれるなんて――
とっても、そうとても――嬉しかったな。
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後、ヒロトが好きそうなホビーショップにも寄ったっけ。
フィギュアやパズル、カードだとか。面白そうなものが沢山だけど、中でも特に気になったのは、やっぱり。
「ここのホビーショップ、ガンプラの品ぞろえが良いな。
……これはガンダムAGE2か、久しぶりに可変機とか作るのもいいかもな」
私とヒロトが見ているのは、店の一画に陳列されているガンプラのコーナー。やっぱりここでの一番の目的は、ガンプラだよね。
「ここにも沢山だね。それこそガンダムベースと比べるとだけど、それでもガンプラがこんなに。見てるだけでも楽しいの」
「そっか。じゃあ俺もどんなのがあるか、じっくりと見させて貰うよ。
良いのがあったら何か買おうかな」
ヒロトは夢中になってガンプラを見ている。
時々箱を手に取って、じっくり眺めたり。……そうしている彼、やっぱとても楽しそうな感じ。
――ガンダムや、ガンプラが大好きなヒロト。昔からそれは変わっていないんだな――
私はそんな姿を見てやっぱり安心する。それはヒロトが元気になってしばらく経つけど、今でも明るい彼を見ていると、やっぱり安心して自分のことみたいに嬉しいの。
「……ん?」
私の視線に気づいたのかな。ヒロトはふいに私の方に顔を向けた。
「悪い、俺ばかり夢中になって。ヒナタの事をそのままにしてた」
「ううん、平気。ヒロトが楽しそうにしているだけで、私は」
本当の気持ちなんだから。ヒロトが楽しいのなら、私だって楽しいもん。
「でも、一人ばっかりこうしているのも悪いな。
――そうだ」
ヒロトは何か思いついたような感じで、こう続けた。
「ヒナタは何か作ってみたいガンプラとか、あるか? 良かったらヒナタの分も一緒に探せればって」
「いいの、ヒロト? けど……」
「遠慮なんていいよ。ヒナタにはいつも世話になっているから。
えっと、何がいいだろうか。ヒナタが好きそうなのだったら丸っこいカプールだとか、後、このノーベルガンダムだとかどう」
そう言って近くのガンプラを、彼は私に見せた。
女の子っぽい姿のガンダム。こんなに可愛い、ガンダムもあるんだ。それに……。
「ありがとう! ……なら私ももっとガンプラを見てみようかな。
ヒロトと一緒に、ね」
私はあまりガンプラは作れないし、それに知らないけど、ヒロトとならとてもワクワクするから。
こうして色々な場所があるショッピングモールで、二人で。
やっぱり来て良かった。だってとても楽しくて素敵で、そして幸せな時間だから。