【完結】Re:Connect ―揺れ動く、彼女の想い―   作:双子烏丸

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待っている、時間の間に……

 

 ――――

 

 今からでもドキドキするな。

 

  

 部屋のカレンダーを眺めて私はドキドキ、ワクワクなんだ。

 

 ――遊園地のパレードは……あと一週間! ふふふっ!――

 

 前に私はヒロトと、遊園地に行く約束をしたの。

 あそこで夜にパレードのイベントがあるから、一緒に見に行こうって。もちろんどんなパレードが楽しみだよ。

 だけど一番待ち遠しいのは、やっぱり……。

 

 ――ちゃんとヒロトに、私の想いを伝えられるかな――

 

 

 

 私はヒロトの事が大好きなの。

 幼馴染としてももちろん好きだよ。小さい頃から過ごして来たから、その絆だってあるし。

 それに――今はそれとは少し違う、別の好きって想いが私にはあるって分かったの。

 

 

 あれから私も色々考えたけど、その『好き』って感情は、まだ全部分かっていないんだ。だけどそれもあともう少しで分かるような、そんな感じ。

 

 ――弱気なのはダメだよね。一週間もあるんだから、自分でももっと覚悟を決めなきゃ!――

 

 ぐっと小さくガッツを決めて、一人頷く。

 ――あっ、そうだ!

 

 ――せっかくだからヒロトの家に遊びに行こうかな。今日は家にいるはずだから、顔も……見たいし――

 

 私は何だかそんな気分。

 家だってすぐ隣だしそれに、よく遊びに行っててヒロトのお父さんとお母さんとも仲がいいから、家が留守じゃなければいつ来たって歓迎してくれるんだ。

 それにヒロトと会った方が、考えだって整理出来そうだから。

 

 ――じゃあ早速行ってみようかな。……ヒロト、出かけてないといいけれど――

 

 

 

 

 

 ――――

 

「ごめんねヒナタちゃん。ヒロトは今、出かけているの」

 

 ヒロトのお母さんはそう私に伝えた。

 

「そっか。ヒロト……いないんだ」

 

 ほんのちょっとだけ、寂しい気分。だけど出かけているなら、その場所に行けばきっと。

 私はヒロトに居場所を聞こうとした。けど、れよりも先に……。

 

「ヒロトに会いたいなら、ガンダムベースに行けばいいかもしれないわね。

 たしか、あそこでGBNをしに行くって話してたから」

 

 そうヒロトのお母さんは私に教えてくれた。

 GBN、ヒロトが大好きな場所だから。だから彼はそこによく行く感じなんだ。

 でも居場所がはっきり分かったんだから、やることは決まったね。

 

「ありがとうございます! ――じゃあ今から私も行ってきますね」

 

「うふふ。ヒロトに会ったら、よろしく伝えてね」

 

 私はそれに笑ってこたえて、今度はガンダムベース――GBNに向かうことにする。

 

 

 

 

 

 ――――

 

 ガンダムベースに着いた私は、そのままGBNにログインした。

 ロビーに到着すると早速辺りを見回してみた.

 

 ――どこにいるのかな、ヒロト――

 

 ヒロトもログインしているはずなんだ。でもGBNは広いから、どこを探せばいいかな。

 

 ――そうだ、こう言うときは――

 

 私はメニューを開いて彼に連絡しようとした。……けど。

 

 ――あれ? 出ないな。……ミッション中だったりするのかな――

 

 メッセージを送っても反応がない

 GBNに来たはいいけど、これじゃ会うのは難しいかも。でも仕方ないな。

 ヒロトと連絡がつくようになるまでしばらく待ってみよう。そう私が思っていると。

 

 

 

「よう! ヒナタ!」

 

「ヒナタさんもGBNに来ていたのですね! こうして、嬉しいです」

 

 後ろから聞こえた二人の声。

 振り向くとそこには、見覚えのある姿が。

 

「あっ、カザミさんに、それにパルくんも!」

 

 私が出会ったのは、ヒロトと同じビルドダイバーズのカザミさんとパルくん。……と言うことは。

 

「二人がいるって事は、ヒロトももしかして一緒なのかな」

 

「成程な。もしかしてヒロトに会いに来たってわけか」

 

 カザミさんの言葉に私は頷く。

 

「そっか、ヒナタの事はよーく分かった! 確かについさっきまで一緒だったさ。けどな……」

 

 すると何だか申し訳ないような、そんな表情をカザミさんは浮かべて言葉を詰まらせていた。

 けど代わりにパルくんが続きを教えてくれる。

 

「ヒロトさん、今はメイさんと一緒に用事があるって出かけたばかりなんです。

 えっと、オーガさんたちフォース『百鬼』の人たちとガンプラバトルをするみたいな感じでしたけど……その後にも何か、用事があるみたいでして」

 

 

 

 ヒロトは今、メイさんと一緒。

 

「そっか。ヒロトは用事が、あるんだね」

 

 二人で一緒に……何の用事だろう。だってメイさんとも仲が良いから。それに私とばかり時間を使わせちゃったし、きっと――特別な用事なんだろうな。

 

「あの、ヒナタさん?」

 

 パルくんの声。私はそれではっとした。

 

「どうかしましたか? 何だか少し変な感じでしたけど」

 

 心配するような彼に、私は微笑んで胡麻化そうと。

 

「ううん、大丈夫。ちょっと考え事をしていただけだから」

 

「そうですか。なら良いですけれど……」

 

 

 

 そんな時カザミさんは、いつもの明るい感じで私たちに声をかける。

 

「おいおい! ヒナタにパルも、二人で何話しているんだよ。

 それよりもさ!」

 

 彼はまるでいい事を思いついたって、そんな風な顔を見せて言葉を続けた。

 

「あっちはあっちで用事があるみたいだしさ、その間俺たちも一緒に楽しく時間を過ごそうぜ! 

 その間に、向こうの用事も終わっているかもだ」

 

「えっと、それはいいですけど何をしたらいいか……」 

 

 カザミさんのそんな提案。気になる感じのパルくんに、彼は自信たっぷりに続ける。

 

「ちゃんとそこも考えてるとも。

 どうやら月に一度開かれるイベントがあるらしくてな、三人でそれをやろうかって考えているんだ」

 

 これには私も気になっちゃうかな。それに、ヒロトを待ってる間する事もないから丁度いいかも。

 

「どう言ったのか分からないけど、カザミさんがそこまで言うなら私は賛成かな」

 

「そう来なくっちゃな、ヒナタ」

 

 彼は上機嫌で私にウィンクする。

 

 

 

「まぁ、ちょっと大変かもだけど、面白そうだしきっとヒナタちゃんも楽しめるぜ。――ミラーミッションはな!」

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