【完結】Re:Connect ―揺れ動く、彼女の想い―   作:双子烏丸

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第二話 心に生まれた、戸惑いと動揺
店長との会話


 ――――

 

「ヒナタちゃん! 注文を頼むよ」

 

「はい!」

 

 私は今、アルバイト先であるガンダムカフェで働いていた。

 このお店はガンダム作品にまつわる料理や、サービスが受けられるんだ。

 例えばガンダムのキャラクターの名台詞を言ってみたり、それに……。

 

「すみません。アッガイカレーを一つお願いします」

 

 お客さんは早速料理の注文をした。

 

「アッガイカレーですね、かしこまりました!」

 

 料理の方も、ガンダム作品に登場するロボット……モビルスーツを参考にした料理がたくさんあるの。

 例えばこのアッガイカレーは、水陸両用のモビルスーツ、アッガイを模したライスと、カレールー。それで海から現れたアッガイを表現した料理なんだ。

 

 

 ……あっ。あっちのテーブルではガンダム作品の小惑星をモチーフにした料理、ルナツーコロッケを食べているね。

 あの料理実は前に私が考案した料理なんだ、えへん!

 

 

 私の仕事はこのカフェでのウェイトレス。

 店長さんや店のみんなは優しいし、雰囲気だってとても楽しい。

 ちょっと大変だけど、でも大好きな仕事なんだ。

 

 

 

 ――――

 

 あれからしばらく働いて、ようやく休憩。

 私はお店の休憩室でゆっくりしていた。

 

 ――ふぅ、今日はお客さん多かったな――

 

「やぁ、お疲れ様!」

 

 するとそんな私の所に、店長さんがやって来た

 恰幅が大きくて朗らかな人柄の店長さん。カフェでアルバイトを始めたときから、色々と面倒をやいてくれているんだ。

 

「お疲れ様です、店長さんも」

 

「ヒナタちゃん、いつも頑張っているからこっちも大助かりだよ。

 ……はい! 店のまかないだけど、食べるかい?」

 

 店長さんが持ってきたのは美味しそうなチョコレートケーキだった。

 

「せっかくだから、ヒナタちゃんのために取っておいたんだ。……ほかのみんなには内緒だよ」

 

「ありがとうございます! じゃあ、お言葉に甘えて」

 

 

 

 お店のまかないのチョコレートケーキ。

 一緒に持ってきてくれたフォークで、私はケーキの一切れを口にした。

 

「……うん! とっても甘くておいしいです!」

 

 美味しいチョコレートケーキ。私、気に入っちゃった。

 

「うんうん! ヒナタちゃんが喜んでくれて、良かった」

 

 店長さんも何だか嬉しそうに、私のことを見ている。

 

「それにしても良かったよ。前まではヒナタちゃん、まるで何か心配事を抱えているみたいで気にしていたんだ。

 けどようやくその心配や悩みがなくなったと言うか……ふっきれたと言うか。

 私も安心したよ」

 

 私は店長さんの言葉に微笑んだ。

 たしかにヒロトの事やエルドラの事、どちらもひと段落して安心していたから。

 

「あれから色々と心配が、なくなったんです。だから今はとても元気! ここの仕事だってこれからもっと頑張りますよ!」

 

 ぐっと、私はファイトポーズをとってみせた。

 

「おお、心強いな! 何だか私の知らないうちに色々と解決したみたいだな。

 だったら……」

 

 店長さんはいきなり顔を近づけて、こんなことを聞いた。

 

「ヒロトくんとは上手く行っているのかい? もしかしたらそっちもと、思ってな」

 

 私はちょっと、どう答えた方がいいか考えてから答えた。

 

「ヒロトとは変わらず仲良しですよ。学校でも普段だって、それに最近ではGBNでも。

 ……今日も仕事が終わったら、またヒロトとGBNに行く予定なんです」

 

 今日のアルバイトは早めに終わる予定なんだ。

 だからヒロトと約束してこの後、GBNで遊ぼうと約束していたんだ。

 

「へぇ、ヒナタちゃんもGBNデビューとは! 確かこの前までやっていなかったのに……それはめでたい!

 これでGBNでも、二人一緒だな」

 

「あはは……私だけじゃなくて、ヒロトの仲間と一緒だったりもするの。みんな、いい人ばかりなんです」

 

「なるほどな。ただ、さっき言いたかったのは――」

 

 

 

 すると店長は、こんな事を話した。

 

「その、ヒロトくんと上手く行っているかと言うのはな……あれだ。

 ヒナタちゃんと彼との関係……進展したのかな、と言うことだ」

 

 ヒロトとの関係――。

 何だかそう言われて、私はドキッとした。

 

「それはまぁ、幼馴染として二人が仲良いのは分かっているよ。

 でも……そこからどうしたいって言うのは、ヒナタちゃんにはあるのかい?」

 

「……私がどうしたい、ですか」

 

 幼馴染として、私とヒロトは仲良し。

 今のままでも全然私は幸せなの。……どうしたいかって言われても、もやもやしてはっきりと分からない。

 

「この先もずっと幼馴染として仲良くしたいのか、それとも……もっと仲を深めたいのか、気がかりなんだ。

 ――ただ、どうするにしても私は二人の事を応援しているけどな」

 

 店長は軽くウィンクしてそう言ってくれた。

 

「私は……」

 

 やっぱり、まだ私にはよく分からなかったけれど。

 

 ――たしかにはっきりと分からない。けど、もし叶うことならヒロトと――

 

 ある願い事が私の頭をよぎった。ほんの少しだけだけど、そうあって欲しいと言う願い。

 けれどそれは……。

 

 

 ――ただ、ヒロトの方は、どう思っているのかな。

 

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