【完結】Re:Connect ―揺れ動く、彼女の想い―   作:双子烏丸

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第七章の表紙になります。イラストは本作表紙同様Ai kisaragiさんからの依頼絵に。


【挿絵表示】



第七章 すれ違いと断絶、砕かれた願い。
【第七章 表紙付き】 情報の海にて (Side Other)


 

 ――ふふ……ふふっ――

 

 

 ワタシの生まれ故郷、ミラーミッション。

 洞窟を模された仮想空間よりも更に深い、エリアとシステムすべての元となる情報により構築されたサイバースペース――電脳空間の中にワタシはいた。

 

 

 さながら宇宙空間のように広大な情報の海。ここはGBN全体のほんの一エリアにすぎないものの、構成されるデータの規模はまさに、天文学的とでも言うべきかしら?

 

 

 辺り一面を埋め尽くす光の煌きと、それらを繋ぐ輝く軌跡。高速で飛び交う記号や0と1の数列……。

 情報の海の深層に潜り、ワタシはその全てを感じ取りそして。

 

 ――これで78%と言った所かしらね。ミラーミッションのシステムは次第にワタシの手の内に収まりつつあるのが、分かるわ――

 

 まるで自分の手足、身体の一部になっていくかのように、ミラーミッションの全てが着々とワタシと一体化していくのを感じ取れる。

 

 ――元々ワタシはここで生まれた、言うなればミラーミッションの一部。それに、出来損ないでも『彼女たち』の同類でもあるわ。認めたくは…………ないけれど。

 GBNのシステムに介入が可能とする、その能力。だからこそ『ワタシ』としての自我が芽生えてすぐに――

 

 

 

 ワタシが『ワタシ』になった時から、ある程度ミラーミッションに介入出来る事が出来た。

 だからあの時、『私』と二人でいる間に邪魔されないよう、それにその能力を試すために一緒にいた彼ら……カザミとパルウィーズのガンプラのコピーを操って、時間稼ぎをしてみせた。

 ――もちろん上手く行ったわ。

 

 ――けど、まだ十分じゃないわ。私の目的を叶えるにはミラーミッションの全てのリソース……演算処理能力が必要なのだから。

 『あれ』を完成させるには、もっと力が必要なのよ――

 

 今は残りのシステム領域の支配を進めている。それと同時に既に掌握したシステムを動員して、同時にあるプログラム――パッチを生成も行っていた。

 これこそ私の願いを叶える、要。

 ただ……今の演算能力では完全に完成させる事は出来ないでいた。やはりミラーミッションの全てを手中にしなければ。

 

 ――極力目立たないようにはしているものの、この異常はやがて運営にも察知されるかもしれないわ。

 何か手を打たれる前に私は――

  

 

 

 でも、そうね。

 

 せっかくですから……『私』に会いに行こうかしら。

 ワタシの計画を実行に移すその前に、一度また会って話もしたいわ。

 

 ――だってまた会いましょうって、言っちゃったんですもの。『私』の事だから気にもなるし……ね――

 

 以前ならともかく、今のムカイ・ヒナタと言うダイバーとしての面を持つワタシなら、ミラーミッションの外へと出る事だって。

 

 

 ふふっ……外の世界か。

 それもまた、ワタシにとってはとても楽しみでもあったわ。

 

 

 

 ――ずっとワタシは、このミラーミッションの中に囚われ続けていたのだから。

 ……誕生してから二年間、ずっと――

 

 

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