【完結】Re:Connect ―揺れ動く、彼女の想い―   作:双子烏丸

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平和になった村

 

 ――――

  

 あれから食事も終わって……私は村を一人で歩いていた。

 前に来たときはヒロトと一緒に村や他の場所を巡ってみたけど、今は落ち着きたい感じだから。

  

 ――自分の感情を受け入れて……か――

 

 村の青々とした大きな畑の横道を歩きながら私は、さっきマイヤさんの言っていた言葉を、心の中で反芻する。

 私は一体どうしたいんだろう。

 そう言えば……。

 

 ――あの事を、ヒロトに聞きたいんだ。今ならもしかすると言えるかも――

 

 今までどうしても聞けなかった事が、一つあった。

 ずっと聞く勇気が持てなくて、それでも……ずっと気になっていたそんな事。

 

 

 すると――ちょうど私の目の前には。

 二つ並ぶ、ウォドムポッドとコアガンダム。そしてそのコアガンダムを見上げている、ヒロトの姿が。

 

 ――ヒロト。あの事を、今聞かなくちゃ――

 

 どきどきしながら私は、ヒロトの所へと歩みを進める。

 段々と近づいて行く互いの距離。

 

「……ん?」

 

 するとヒロトは私に気づいて、顔を向けた。

 

「あっ――」

 

 顔を向けられてつい私はどきっとした。

 

「どうしたんだ? せっかくだから、こっちに来るといい」

 

 私にそう言うヒロト。

 これにちょっと、やっぱり戸惑ってしまう。けど私は……。

 

「うん。ちょっと待っててね」

 

 呼ばれて、少し駆け足でヒロトのもとに向かう。

 

 

 

 

「来てくれてありがとう、ヒナタ」

 

 彼の傍に来た私は、その横に隣り合って並んだ。

 

「ヒナタは一人で村の外を歩いてたんだな。……どうだった?」

 

 そうしたヒロトの問いかけに、私は答える。

 

「とても良かったよ。ゆっくりと村を、見て回れたから」

 

 あとこんな事も、つい話してしまう。

 

「前と比べてまた少し、村が大きくなった感じだね。畑も前より広くもなってたから」

 

 ヒロトは私に微笑みを向ける。

 

「うん。ヒトツメを操っていた月の防衛システム――アルスはもういないから。

 だからもうヒトツメは現れなくなって、みんなも平和な暮らしが、出来るようになった。

 きっと、これからもっと発展していくんだろうな」

 

 

 

 ヒロトたちがエルドラで戦っていた相手……。その名前は、アルス。

 ずっと昔エルドラに住んでいた人たち、古の民がこの星の月に残した防衛システムみたいなの。

 アルスはこの星を守ると言う使命を、古の民たちがいなくなった後もずっと果たしていた。

 

 

 ……だけど、そのせいでアルスはその後にエルドラに暮らすようになった新しい住民に対して、敵意を向けて襲うようになったの。

 そう、それがフレディさんたち。

 エルドラとGBNがつながっていると知ったアルスは、そのガンプラのデータをもとに一つ目のロボット、名前はそのまま『ヒトツメ』を生み出して地上を襲わせていたんだ。

 

 

 そんな相手にヒロトたちビルドダイバーズは一生懸命戦って、勝利したの。

 エルドラの人たちも救ってアルスも……。長い間の使命から解放されて、GBNで新しく生まれ変わったんだって。

 

「そうね。みんなならきっと、これから上手くやっていくよね」

 

 ヒロトはこくりと、うなづく。

 

 

「……ああ」

 

 何だかその横顔はとても、希望に満ちていた。

 そんな顔をしたヒロト。すると彼がした、こんな呟きがふと耳に入る

 

「GBNを守りたいと思ったイヴの気持ち。

 君の想い、俺は受け継げた……よな」

 

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