【完結】Re:Connect ―揺れ動く、彼女の想い―   作:双子烏丸

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 投稿が遅くなりましたが、三作目。
 今回は数話に分けて……かな。一話完結は厳しくて、申し訳ない。


番外編その三 イベントでもやっぱり――ドキドキ その1

 

「――あのさ、面白いイベントをやっているらしいぜ!」

 

 ビルドダイバーズのみんなでGBNのロビーにいる時、カザミさんがそんな一言を言ったのが、始まりだったんだ。

 

「イベント、ですか?」

 

「そうだぜ! 何だか、期間限定であるエリアが開放されてるって話でさ。

 もう多くのダイバーがそこに行って楽しんでいるみたいだから、俺達も行きないなーってさ。イベントもそこであるんだ。聞いた話では割と面白い内容だって聞いたから……どうかって」

 

「ふむ、成程な。……確かに今の所予定はない。詳しい内容はまだ聞いていないものの、せっかくだ、私はカザミの提案は良いと思う。

 パル、ヒロト、それにヒナタはどう思う?」

 

 メイさんは二人にも聞くんだ。パルくんと、ヒロトの答えは。

 

「僕も良いと思います。カザミさんがそう言うほど、きっと楽しいって分かりますから」

 

「カザミの案、賛成だ。せっかくの機会だからみんなで参加出来れば。――ヒナタ」

 

「うん?」

 

 ヒロトは私に声をかけてくれた。

 

「ヒナタはどうかな。カザミ、パル、メイは勿論だけれど、俺は君と……一緒がいい」

 

 そう言ってくれる彼の言葉と、向けてくれる微笑み。私の答えは、もちろん。

 

「勿論だよ! みんなでそのイベント、楽しもう!」

 

 

 

「よしっ! みんなサンキューな!

 そうと決まれば、ビルドダイバーズのみんなで行こうぜ!」

 

 カザミさんに促されて、私たちはみんなでイベントの開催されているエリアに行こうって。

 私の心は――ワクワクで一杯なんだ。

 

 

 

 

 ――――

 

 私たちビルドダイバーズはイベントが開催されているエリアに、みんなで向かったんだ。

 カザミさんに案内されて、森が広がるエリアへと。それだけなら普通だけど、森の中には…… 

 

「わぁ、凄いです! こんな物が、いつの間にか出来ていたなんて」

 

 目を見開いて、パルくんは驚いた。私たちも目の前の光景にびっくりしているんだ。だって――

 

 

 目の前にはきらきらとしたランプが飾られて、沢山の主背の屋台。まるでお祭りみたいな……そんな賑やかで楽しい雰囲気な場所だったの。

 

 ――とても楽しいお祭り会場だね。それにこれって、もしかして――

 

 これはただのお祭りとは、ちょっと違う感じだったんだ。

 会場のランプや、飾りつけや屋台に売られているものはどれも、ワンちゃんや猫ちゃん、クマさんだとかの色々な動物をイメージしたものばかりなの。そして、会場にいるダイバーさん達も。

 

「どこもかしこも動物だらけ! アニマルフェスティバルってな!

 楽しんでいるダイバーだってみんな……動物のコスプレをしてるんだぜ」

 

 そう、みんな思い思いの動物の恰好をしているんだ。耳や尻尾を飾り付けたり、服装や……それに着ぐるみだって。 いつものGBNにも色んな恰好やコスプレをしている人はいうけれど、ここでは動物に関係した恰好で統一しているんだ。

 例えば、羊をイメージした白くてモフモフな服装を身に纏っている子だったり、キツネの耳と尻尾のアクセサリーをつけてたり……向こうにはプードルやキリンだとかの動物のバルーンを道行く人に配っているゾウの着ぐるみの人だとか。どこもかしこもアニマルコスプレって感じかな。

 

「何だか、楽しそうな感じだな」

 

「……そうだな。こう言う感じも悪くない」

 

「だろヒロト、メイも! 割とGBNではかなり珍しいイベントだと思わないか? 

 もちろんガンダムにからめて、こんな物だってあるんだぜ! みんなもあそこを見てみなよ」

 

 カザミさんは右向こう側の離れた場所に見える屋台を指差したんだ。そこには、ガンダムSEEDのバクゥだったかな、ワンちゃんのような機体やあとはベアッガイ、クマさんみたいなのだとか……動物にちなんだガンプラのぬいぐるみが売られていたんだ。これはこれで、可愛い感じだな。

 

「な! やっぱりGBNらしくもあるよな。……じゃあ早速、楽しんで行こうぜ!」

 

 カザミさんに促されてみんなでこのお祭り――GBNのアニマルフェスティバルに入るんだ。

 

 

 

 ――――

 

 私たちビルドダイバーズの五人で、賑やかな会場を散策したんだ。

 あちこち見てまわって、いくらか寄り道して買い物したり……まだ来たばかりだけどとても楽しく過ごしていたの。

 

「こう言うのも良いものだ。ふむ、この『アニマル焼き』と言うのも……なかなか旨い」

 

 メイさんは口元に、動物の形をしたたい焼きみたいな食べ物を口にしていたんだ。

 

「だな! 後、動物によって中身も違うらしいぜ。俺のライオンのアニマル焼きは肉まんっぽいな、うまいじゃないか。

 みんなの食っているのはどんな味なんだ?」

 

「えっと、僕のヤギさんのアニマル焼きはミルク味っぽいです。

 甘くて美味しいですよ」

 

「私のはチョコ味だな。これは何だ? 多分シマウマの形をしているのか」

 

「俺はカスタードが入っていたな。……クマの形も結構本物そっくりだな」

 

 パルくん、メイさん、ヒロトもそれぞれの動物の形をしているアニマル焼きの話を。カザミさんは私の方に覗き込むと。

 

「んでさ、ヒナタのそれは……えっと、ネコかな」

 

 カザミさんの言葉に私はこくって、頷くんだ。

 

「はい! 中には美味しいあんこが入っていて、ホクホクなの」

 

「本当に来て良かったですね、皆さん。美味しいものも食べれましたし、それに僕はこんなのも買えましたから!」

 

 そう言うパルくんはニコニコして左腕に抱いていたバクゥの大きなぬいぐるみを抱きしめていたの。メイさんは微笑ましい表情を投げかけている。

 

「ふふっ、そうしているのもかなり似合うな」

 

「有難うです、メイさん。――あっ、今度はあれも気になります!」

 

 パルくんはある場所を指差すんだ。そしてカザミさんの手を握って、引っ張る感じ。

 

「カザミさんはあれ……得意そうですから。良ければ一緒にやってみませんか?」

 

「パルがしたいのは、へぇ! 金魚すくいか!

 こんな物まであるんだな、懐かしいぜ」 

 

 そこにあったのは金魚すくいの屋台だったんだ。人気があるみたいで長い行列を作っている金魚すくい、パルくんはそれに興味津々みたい。

 

「金魚すくい……ですか、面白そうです!」

 

 多分、本当に初めてだったのかな。キラキラした表情をしているパルくん。カザミさんはニッと笑うと、頷いた。

 

「成程な、分かった。じゃあ一緒に金魚すくいをやろう! 俺の自慢の腕を披露するからさ。

 ヒロト達は……一体どうする?」

 

 私はお祭り騒ぎな周りを見回して、考えてしまう。

 

「あちこちで楽しそうで迷っちゃうな。えっと、どうしようかな」

 

 そんな風に笑っている私に、ヒロトは傍でぽんと、肩に手をのせてくれた。

 

「こんなに楽しそうな場所がたくさんあると、迷ってしまうのも無理ないよな。

 でも、俺もヒナタと考えるよ。……どんな風に過ごそうかってさ」

 

「――ありがとう、ヒロト」

 

 彼の優しさに私は顔をほころばせる。

 

「と言う事だから、カザミとパルは俺達の事はきにしないで行って来てほしい。それとメイは――どうする?」

 

 ヒロトはメイさんにも聞いたんだ。

 

「実は私も、どうしようかまだ決めていないんだ。カザミ達に同行するのも悪くないとは思うが、私ももう少しどうするか考えさせてくれないか」

 

「了解だ! ……でも、結構並んでいるな。こりゃ待つだけでも時間かかりそうだな。パルは平気か?」

 

「全然平気です。確かにいくらかかかりそうですけど、僕は。

 ――それじゃあ、ヒロトさんにヒナタさん、メイさんも、行って来ますね!」

 

 

 

 そう言ってカザミさんとパルくんは金魚すくいに行ったんだ。

 

「さてと、私たちはどうしたものか。――やはり迷ってしまうな」

 

 考えるような仕草をするメイさん。私も、やっぱり同じように悩んでしまうんだ。

 

「みんなで目についた場所はあちこち行ってみたけど、まだまだ行きたい場所は沢山だもん。

 それにカザミさんが率先して決めてくれたから、私たちで決めるってなると……難しいよ」

 

「……」

 

 ヒロトも私たちのそんな所を見て考えていたみたい。でも、私たちとはまたちょっと違う感じの悩みかたみたいで。

 

「うん? ヒロトってば難しい顔しているけど、どうしたの?

 せっかくだから、楽しくいこうよ――ねっ!」

 

「……っと、ああ。それはもちろん。

 けれど、俺は」

 

 彼は何か決めたような表情で私を見たんだ。

 

「カザミの代わりに、ここからは俺がヒナタとメイが楽しめるよう頑張るから。

 だから――俺に任せてほしいんだ」

 

 ふっと、ヒロトの態度にメイさんは微笑んだんだ。

 

「ヒロトはずいぶんと張り切るものだな。前よりも、そうした所は。

 やっぱり……な、ヒナタ」

 

 メイさんは優しく表情を緩めたまま、私の肩にぽんと手を置く。

 

「せっかくヒロトがそう言ってくれたんだ。ここは彼に、任せるとしようか」 

 

 ――だよね。ヒロトは私たちの事を想ってだから、私も――

 

「うん、そうだねメイさん。

 ……ヒロト、ならお願いしてもいいかな。楽しみにしているよ」

 

 私を見て、彼はもちろんと答えたの。

 

「分かった! 良い思い出が出来るように、俺も頑張る。まずは――さ、あそこに行ってみようか」

 

 

 

 ヒロトが差し示した所、そこには動物をモデルにした耳飾りや服装、着ぐるみが売っているお店だったんだ。

 

「これってみんなが着ているコスプレの、かな」

 

 そう言えば周りの殆どは動物のコスプレをして楽しんでいるんだ。

 私たちはいつもの恰好のままだから――せっかくだからコスプレもしてみたいなって。

 

「俺たちもせっかくだから、一緒にああした恰好をしてみたいな、なんて。

 ……どうだろうか」

 

 ヒロトからの提案。私はもちろんと――微笑んで。

 

「いいね、ヒロト! ――どんな格好をしてみようかな」

 

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