【完結】Re:Connect ―揺れ動く、彼女の想い― 作:双子烏丸
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今日はガンダムカフェでのアルバイト。
「……あっ、いらっしゃいませ! ご注文は何にしますか?」
いつものようにお客さんの注文をとって、接客のお仕事。
普通なら一生懸命仕事をしている、私なんだけど。
「はぁ……」
仕事にどうしても集中が出来ない。頭の中がモヤモヤで上の空みたいな感じで、おかしいんだ。
店長さんや他のみんなも、心配そうに見ている気がする。
……大丈夫。仕事はちゃんとしないといけないから。
そう思ってはいるんだけど……上手く行かない。
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「皆さん、お疲れ様でした」
ようやく仕事が終わって、店のみんなに挨拶をする私。
「今日もお疲れ、ヒナタちゃん。……ところで」
店長さんは私の事を気にかけるように続けた。
「本当に大丈夫かい? そのさ、様子を見ていたら気になってな」
やっぱり心配させてたんだ。
私はニコッと笑って、安心させようと。
「私は全然平気ですよ! 今日はその、お腹が痛くて」
無理やりな誤魔化しと言うか言い訳だけど、それでも何も説明しないよりはましだから。
でも彼はそれを受け入れてくれた。
「そうか。……しかしもし何かあったらいつでも相談してくれよ。
迷惑なんて、全然思わないからさ」
相変わらず店長さんは優しいな。
でも……まだ、話せる勇気はないんだ。
「はい。もし相談事が出来た時には、よろしくお願いしますね。
――それじゃあ失礼します」
私はみんなにそう言って、店を後にした。
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仕事が終わったらそのまま家に帰って、自分の部屋に。そしてそのままベッドに倒れ込む。
――私って、どうしたんだろ――
部屋のベッドで仰向けになって天井を眺めながら私は、色々と思い悩んでいた。
悶々とするこの感情。どうすればいいんだろう。
この頃ヒロトとの距離感が分からない。
ただ、やたら近すぎているんじゃないかって。そう思ってはいるのに。
でも何だか不安に感じて、どうしてもそうしないでは……いられないんだ。
――ヒロト、私は――
ベッドの枕をぎゅっと抱いて、一人私はうずくまった。
……うう。あれからずっと変。
メイさんの事やそれにイヴさんの事も、一人でいると余計に考えてしまう。
どっちもヒロトにとってとっても大事な人。……なら、私は?
それが分からなくて不安だから、こうヒロトに構って欲しくて。同じくらい大事に思ってもらいたくて。
もちろん今だって、私のことを思ってくれているのは分かっているんだ。
これまでだって、ガンダムカフェでアルバイトする時にはガンダムの事を知る手伝いだってしてくれたし、エルドラでの戦いで大変な時なのに、私が弓神事で緊張していたことも気にかけて励ましてくれた。
そして――何よりも、これまで一緒にいてずっと仲が良いもん。
私もヒロトも小さいころから二人で沢山過ごして来て……互いの事なら、誰よりも知っていていると思っていた。
けど、私の知らなかったヒロトの事。
二年前、イヴさんとどれだけ大切な時間を過ごして来たのかも、ずっと知らなかったし話もなかった。でもきっとそれは、ヒロトにとってとても大事な思い出なんだ。
――だってあの二人の写真はすごく幸せそうだった。
ヒロトの部屋で何回かその写真を見て、ずっとそう思ってたんだ。……今まで私に見せたことがないような、そんな幸せな表情。
イヴさんを失って、辛くてずっと彼女の事を想って、探し続けていた事も。
そして、カザミさん、パルくん、それに……メイさん新しい仲間を作ってエルドラと言う別世界で戦っていたことだって。
戦いは大変だったって思うけど、きっとその中で絆や仲を深めていったんだ。メイさんとも……とっても仲良かったから。
イヴさんの事も、エルドラの事も。
私はその事については何も聞かなかった。……けど、ヒロトもどっちとも、ほとんど教えてくれなかった。
きっと私に心配させたくなかったからなんだよね。
私も聞かなかったのは、それでヒロトを傷つけたくなかったから。
それにヒロトも言いたくなかった、言えなかった事かもしれないとも、分かっているの。
けど……。
――少しだけ、辛いよ――
エルドラの事は、教えてくれたのはずっと後になってから。それにイヴについては、私が聞くまではずっと知らないまま。
本当はヒロトの事なんて分かってなんていなかったんだ。
二年間ずっと知ることが出来なかったのは、聞くことが出来なかった私のせいだけど……
ヒロトだって……。私がヒロトの事をずっと想っている間、ヒロトはずっとメイさん達やそれに一番――イヴさんの事を、想っていた。
私は二人とは違う。ただ幼馴染としてヒロトに気にかけられていただけなのかな。
だからメイさんや、イヴさんのような関係に比べたら……。
そう思っているから、私もヒロトにとって特別な存在になりたいって。
二人と――同じくらいにヒロトに想ってもらいたくて。だから。
――私はヒロトが元気で幸せなら、それでいいんだって思ってた。
けど他に願いがあるのなら――
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……そう考えているとある音が耳に入る。
それは、家のインターホンの音だった。
――誰か来たのかな。……もしかして――
今家には一人だけ。
私はベッドから起き上がって家の玄関へと、来た誰かを迎えに行く。