エロいことしようとしてたら最強の魔導師になっていた 作:100000
一応大人になってる設定です。
アンケートを出す前に書いていたのでご要望に添えず申し訳ありません。
剣崎暁斗の戦い方
あー、どっかの犯罪者グループの頭領が美女でその情報を引き出すために拷問してくんねぇかな〜。拷問官俺になんねぇかな〜。
『まもなく作戦地域上空に到達します。出撃の準備をお願いします』
「はいよ」
機械的なアナウンスが聞こえたのでブックカバーを付けた文学小説──に見せたエロ本(単行本)──を閉じ、転移魔法で自宅に転送する。あ、しおり付けるの忘れてた。まぁいいや、ちょうど催眠かけられたところだったし後で見直すか。
「セットアップ」
身体が管理局員の制服から上から下まで真っ黒なコートに覆われたバリアジャケットが現れる。コートの下のシャツやズボン、靴に至るまで黒に統一している。
「スコル」
『なんでしょう、
「おい、今変な呼び方しなかったか?」
『はて?なんのことか分かりかねます。それでご要件はなんでしょうか』
「最初はカタナとライフルでやるから
『了解です、マスター』
すると俺の腰の位置に黒い鞘に黒い柄、そして真っ赤な鍔がついた刀が出現し、同様に漆黒の、銃身からトリガーに至るまで真っ黒なライフルが背中に背負われるように出現する。
『今回の任務の確認はしますか?』
「賊─デバイスハンター─の討伐だろ?取り敢えず作戦目標だけ教えてくれればいいよ。民間人の反応があったらその都度教えてくれ」
『それくらい自分でやってください』
「…そこまでやり始めたらお前の役割無くなるだろ」
『術式の補助とデバイス転送という立派な役割があります』
「………感知は俺の方でもやるが、戦闘中はお前に任せるぞ」
『了解です、マスター』
「できるじゃねえか!」
『それでは作戦を開始します』
俺の抗議をかき消すようにシップの床が開き、俺の身体は重力に従って落下していった。
─────────────────
『既に陸戦魔導師の人が応戦していますね』
「少し圧されてるな」
落下地点付近では戦闘が既に発生しており、管理局員と見られる部隊とデバイスハンターと思われる部隊が交戦している。
『人質をとっています。攻めあぐねていたのはそういうことですか』
「後手に回ったんだ、こうなるのはしょうがない」
『どうします?』
「先手必勝!」
『時間停止』
ピタッと落下する俺を除いて全ての物質が動きを止めた。
背中に担いだライフルを片手で持ち、スコープを覗く。
「まずは人質救出」
ズドンと魔力弾を放つ。しかしそれは人質の目の前にいる男に当たる直前で運動を止める。
そして着陸したら、刀で周囲の賊に切りかかる。
賊一人につき二回ずつ切りつけたら人質の前に移動する。
「スコル、人質に異常はないか?」
『特にこれといったものは。しかし、そこの黒い髪の男にはデバイスと魔力の反応があります。推定ランクBです』
いざという時の隠し球か何も出来ずに捕まったかのどっちかか…
「了解、警戒はしておく」
『時間停止、解除』
──そして時は動き出す
といった感じで全ての物質が再び活動を再開する。
例外があるとすれば俺が攻撃した賊だけは全員地に伏し動かなくなっていた。
「おぉ、『ファントム』だ!」
誰かがその二つ名を口にする。やめて、その呼び方結構恥ずかしいから。
「…せめて剣崎空尉と呼べ。状況は?」
「はい!現在、このB地区同様、A地区、E地区も襲撃を受けております!被害はいずれも大手デバイス店のみのようです!」
ふむ。デバイスハンターというのは魔導師を罠に嵌めてデバイスを強奪すると聞いていたが市販のものか。あれはペット用か生活用にしか使えないはずだが。
『おそらく魔法発展途上国に売り飛ばすつもりなのでしょう。ここら一帯のデバイスと比べると向こうのはかなり前の世代のものを使ってますし。さらに言うならペット用も生活用も改造を施せば、そこらの魔導師が使うデバイスと遜色ないものを作れます。大量に安価で仕入れて大量に高価で売る。商売の基本ですね』
「…了解した。ではお前たちはそのままA地区の増援に行け。俺はE地区の勢力の制圧に向かう」
「「「は!」」」
「きゃあ!」
「うご──」
『時間停止』
後ろを振り返る。するとさっきまで人質だった黒髪の男が銃型の懐に入るサイズの小型デバイスを別の人質に突きつけていた。
『当たりでしたね』
「逆転の芽にするつもりだったんだろうが周りみんな気絶してるし意味ないだろこれ」
とりあえず人質に当たらないように男の頭をライフルで撃ち抜く。
『時間停止、解除』
「ぎゃっ!」
男が吹っ飛んでいき、建物の壁に当たって倒れる。口から泡吹いてるし死んではないようだ。
『非殺傷設定でも二次的要素で死んでしまう可能性あるの笑えますね』
「…何人かはコイツらの連行と人質の保護だ。終わり次第、A地区に合流。既に敵は撤退を始めている可能性もある。早急に取り掛かれ」
「「「…は!」」」
陸戦部隊の返事と共にE地区に向けて飛び立つ。
『素直に従いますね。さすが空尉』
規則だからしょうがないが基本的に空戦と陸戦は階級が同じでも空戦の意見が優先されるからな。それが組織内の摩擦を産んでるんだがな。
『それもありますがマスターが陸戦からの叩き上げだからじゃないですか?』
ホント…なんで空戦にヘッドハンティングされたんだろうな。いや飛行能力詐称して陸戦志願した俺も悪いけどさ。
E地区へ飛んでいく途中、機械の大群が目の前に立ちはだかる。
「ガジェット…敵さんも本気だな」
『おかしいですね。今回予想される敵勢力は基本はぐれ魔導師編成でこんなに無人機械を使うことはないはずですが』
予想だから外れることもあるだろう。だがガジェットが横流しされたといった情報も回ってきてはない。何か知らない組織の後ろ盾があると考えた方が良いのだろうか。
「今考えていてもしょうがない。杖×刀でいく!再転送!」
『了解しました』
背中に背負ったライフルの感触、重量感が消え、代わりに左手に杖型のデバイスが出現する。
「シュートバインド!」
杖から黒い魔力球が直線型に放たれる。その魔力球はガジェットに当たると帯状の魔法陣に変化し瞬時に巻き付き拘束する。
どんどん魔力球を発射し、目の前に立ちはだかったガジェットらはあっという間に動きを止める。
そして腰に差したままの黒刀を抜き放つ。
「居合・
一振りの斬撃、正確には
それらは一つとして外れることなくガジェットの大群を一瞬で鉄塊に変えた。
『全機消滅、反応無し。さすがです』
「褒めるのは任務が終わった後だ。取り逃したらここでの戦いも全部パーだ」
すぐにE地区へ向かう。
E地区の方は人質は取ってなかったが、市街地を舞台に敵味方入り交じって乱戦状態になっていた。
「めんどくさいな」
『そうですね。既に被害も出てるようですし、かといって敵を黙らせようにもこんなにバラバラだと…いっそ無差別いっちゃいます?』
しょうもないこと言うな。そんなことしたら俺が築き上げてきた地位や名誉、財産が無くなってしまうだろ。モブ並びに犯罪者の命と俺の人生では釣り合いが取れない。
『民衆は何故あなたを英雄視してるんですかね』
知らん。勝手に思ってるだけだろ。おかげでこっちは思うように動けなくていい迷惑だ。
『凄いじゃないですか。犯罪者予備軍を抑えてるんですから』
黙れ。
『認識改変』
敵の認識を入れ替える。具体的にはデバイスハンターがデバイスハンター同士を敵と思うようにした。
『面白いようにまとまっていきますね。陸戦の方々目を丸くしてます』
まぁ敵がいきなり自分じゃなくて味方同士で戦い始めたら驚くだろ。俺だって当事者じゃなかったら新手を想定するわ。
目の前の奇怪な光景を俺が引き起こしたことに気づいた職員はすぐに周囲にこの場から退くように呼びかける。これから俺がやること察するって君有能?良ければ専属マネージャーなんてどうです?
術式を起動する。俺の周囲に黒い魔力球がいくつも生成されていく。さっきと違うのは内包する魔力は比にならないほど圧縮されてることだ。
「ブラックレーザー」
魔力球から直線上に光線が放たれる。それは現在交戦中(笑)の敵に向かって伸び、爆発する。
『…反応無し。制圧完了です』
よし。
『………残念ですが、A地区の方は敵勢力を取り逃したようです』
は?使えなさすぎだろ。
敵の座標は?
『標高10000メートル通過まもなくです。中規模空間転移で離脱すると思われます』
反応は拾えるんだな?
『はい。いつものアレですか?』
ライフル転送
『さて、距離は…おっと13000メートル。記録更新ですね』
「魔法陣展開…遠視開始…目標補足。チャージ開始」
『演算開始。弾道予測。命中率80%…修正開始』
今度はスコープを覗かない。目を閉じ、魔法によって敵を探知し、補足する。弾道の修正はデバイスに任せて魔力をライフルにありったけチャージする。
『90……93……弾着地点、敵輸送機エンジン部分』
「チャージ完了」
いつでも撃てる。修正完了まだですか?
『95………これ以上の修正は困難です』
了解。95%も当たるならいけるな。
『まぁ最悪時間停止してトドメさせばいいですからね』
そこまで行くのは魔力消費量的にダルい。却下。
『言ってみただけです。どうぞ』
「スナイプブラスター!」
ライフルから砲撃魔法が放たれる。それはやや放物線を描きながら彼方へと飛んでいく。
発射から少し経つと爆音が遠くから聞こえる。あぁ、また人間やめたって言われる。
『…着弾を確認しました。任務完了ですお疲れ様でした』
はぁ、帰るか。
『おや帰るのですか?』
当たり前だろ、敵目標は沈黙したが盗まれたデバイスの一部は俺が破壊したようなものだし。報告書書かないと。
『おや?取り逃した陸戦に責任押し付けないんですか?』
押し付けるに決まってるだろ。てか事実だろ。そのための報告書だろ。こういうのは早さが肝心なんだよ。
『じゃあその前に向こうで手を振ってるボーイッシュな子に挨拶していきましょうね』
ん?なんでアイツが、あ、陸士かアイツ。おい待て来るなお前が来ると俺の時間なくなるから。徹夜報告書になるから。頼んでもねえのにお食事に連行されるから。しかも俺が年上だから会計俺持ちなんだろどうせ。
あーーーーーー!!(魂の叫び)
二つ名『ファントム』
本人が一番嫌がっている。敵もまた理由は違うが来ないでほしいと思っている。何をやっても効かず、どこへ逃げてもやられる、まさに亡霊のようだとファントムと二つ名が付いた(命名:はやて)
戦闘方法
ライフル(遠距離用)
カタナ(近接用)
ロッド(殲滅用)
また状況に応じてどれも遠近使い分けるようにしている。具体例:ライフルを叩きつけるなど
デバイスを変形させて使い分けるという考えもあったが、武器をそれぞれ使い分けた方がかっこいい(本人談)のでこのスタイルをとっている。
居合・
設定:身体能力を瞬間的に限界まで強化し、抜刀術を用いていくつもの斬撃を放つ、または飛ばす。
実際:時間を止めて「あいやああぁ!」との掛け声と共にたくさん剣を振る。抜刀術なんて存在しなかった。
次回番外編登場キャラ
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いつもの3人
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大天使ヴィータちゃん
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戦闘狂シグナム
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スバルとかティアナとか(その他)
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(できる限り)突っ込めって言ってんだよ!