エロいことしようとしてたら最強の魔導師になっていた 作:100000
…催眠時間停止ファントムおじさんってなんやねん(猛省)
魔法の練習に明け暮れて人生(2回目)初の徹夜をしてしまった。魔法楽しい。
『まさか色んな過程すっ飛ばして飛行魔法と強化魔法を習得するとは思いませんでした』
とはスコルの言葉。ふふ、才能……
それにしても眠い…眠過ぎる…魔法の練習しすぎた。小学生だからか一徹しても疲れ自体は感じないけどやっぱり眠いものは眠い。
「ふあ〜」
「あきと君、眠いの?」
隣のすずかちゃんが話しかけてくる。やめろ話しかけてくんな。お前の声安心感あって余計に眠くなるんだよ(リスペクト)
「うん、ちょっと夜更かししてしまってね」
「大丈夫?宿題はちゃんとやってる?」
「やってるよ」
早朝5時に爆速で仕上げたからな。
『宿題にしてはかなりの多さだったような気がします』
ほんとそれ。私立ってやっぱ一定の学力水準があるからこういうのを普通にやれるんだろうな。すごいな。
…てかおま、スコル、急に出てくんなよ
『問題ありません、念話です』
こ、コイツ直接脳内に!?
『その言葉聞き飽きました』
スコルは学校に持っていくか悩んだが、何かあったら困るのでランドセルの中で待機してもらってる。ネックレス型だから別に付けても問題ないだろうけど、流石に小学生がアクセサリー付けるってマセすぎ?…マセすぎじゃない?
「ふーん、あの程度の宿題で夜更かししたの?私なんて習い事の合間にパパッと仕上げたのに。そんなんじゃ今日のテストが心配ね」
前の席からアリサちゃんが身を乗り出して自慢してくる。お前一々突っかかってくんなよ?わからせるぞ?いいのかわからせだぞ?メスガキが…泣き喚きながら土下座謝罪させてやろうか?
『そんなことすれば少年院送りされますよ』
本当にするわけないだろ。俺がガキ程度に激昂するように見えるか?
「別に終わらせたからいいだろ?それとテストは関係ないだろ?」
「ふぅーん、もう言い訳しちゃうんだ?」
フゥー!フゥー!フゥー!
『落ち着いてください、相手はガキですよ。自分の発言にはしっかり責任を持ってください』
思ってるだけだから。言ってないから。だからコイツを…!
『思っただけでもその意見が誰かにバレてる時点で言ったも同然ですよ』
フゥー!フゥー!フゥー!
『猫か』
「まあまあ。そういえばあきと君って凄い身体能力だよね。何かスポーツでもやってるの?」
ん?昨日の体育か。てか聞きたいのはこっちなんだよな。やたら運動神経いいなと思ったけどまさか並走されるとは思ってなかった。
「特に何もやってないよ。でもすずかちゃんの方が凄いよ。まさか並ばれるとは思ってなかった」
「あ、あはは。たまたまだよたまたま」
なんか歯切れが悪い。何かあるな…もしかしてすずかちゃん人間じゃない?
なーんてな!そんなことあるわけないか!てかこんな大人しそうな子が人外な世界とかもはや誰も信じられなくなるわ!
『………あながち間違いとは言い切れないかと』
…え?どういうことですかスコルさん。
『…いえ言ってみただけです』
…………お前やっぱり性格悪いだろ。この世界で一番信用してないのお前にするわ。
『何言ってるんですか、デバイスとマスターの信頼関係は何よりも大切にするものです。それを放棄するとは言語道断です』
いやいやそれはこっちのセリフだよ。どう見ても信頼関係を空の彼方に飛ばそうとしてるのお前やん。
『マスター、後ろの子が朝なのに寝てますよ。昨日夜更かしでもしたんですかね?』
人の話を聞けぇぇえええええ!!
『………』
────────────────────
『マスター少々お時間よろしいでしょうか?』
なんだ?今テスト中だぞ、後に出来ないか?
『全問正解なので問題ないかと。集中して聞いてもらいたいのでこの時間に声をかけさせてもらいました』
…あ、結構大事な案件?
『はい』
どうぞー
『マスターの後ろになのはという子がいるじゃないですか』
おま、この方は魔法少女リリカルなのはの主人公の高町なのは様だぞ。知らないのか?
『知りません。そもそも昨日の夜起動した私が知るわけないじゃないですか』
たしかに。それで?
『実は朝言いそびれてましたがその女の子、魔力が…正確に言うとリンカーコアが覚醒してます。さらに言うと昨日感知した魔力とかなり酷似しています』
おいおいしっかりしてくれよ…うん?そりゃあこの子魔法少女なんだから魔力はあって当然でしょ?
あれ?なのはちゃんっていつ魔法少女になったんだ?昨日?もしかして俺主人公が魔法少女になる決定的瞬間に立ち会えなかった感じ?
………なんか残念だな
『何言ってるんですか。付け加えて、その女の子が身に付けてる赤い宝石はほぼ間違いなくデバイスかと』
そりゃあ魔法少女なんだからデバイスくらい持ってるでしょ?
『………マスターはアホですか?』
はいアホって言った!主人に向かって!自分のご主人様に向かって侮辱の言葉を吐くとはお前はそれでもデバイスかー!
『冷静に考えてください。マスターの話ではその子はまだ魔導師ではなかったはずです。では昨日までは普通だった少女が特に何も無く魔法少女になりますか?』
………たしかに。
『おそらく何かあったんです。そしてその何かは昨日あったことだと思われます』
そして魔法関連なら少なからず俺にも関係することかもしれないと?
『その通りですマスター』
うーん、構えすぎな気がするけどな。
『…人って簡単に死ぬんですよ?』
怖っ!
『ともかくこのテストが終わったらなのはさんには事情を聞くべきかと。何も知らずに巻き込まれるほど理不尽なことはありません』
ぐうの音も出ないとはこのことか。
ちょうどチャイムが鳴る。スコル採点では満点とのことだったので問題ないと思うがそれよりもなのはちゃんだ。おそらく原作…だろうが果たして俺はそれに横槍をいれてもいいのだろうか?
テストの答案が後ろから回される。後ろのなのはちゃんと目が合う。
そうだついでに聞いておこう。
「なのはちゃん、放課後屋上に来てくんない?」
「……………え?」
あ、ちょっ、答案落とすなよ!
───────────────────
ともかく放課後、なのはちゃんに屋上に来てもらうことにした。さすがに放課後屋上で時間を潰すほど私立小学生も暇じゃないらしい。ここには俺一人しかいない。屋上でなのはちゃんが来るのを待っている状態だ。
うーん。聞くにしてもなんて聞けばいいんだ?あんまり直球過ぎるのも…いや、だけどなのはちゃんはもう魔法少女になってるんだよな?ならもう直球で構わないのか…よし!
しばらくするとなのはちゃんがやってきた。その動きはとてもぎこちなく緊張しているように見て取れる。
スコル、なのはちゃん緊張してるけど何かあったっけ?
『そうですね、何かあったんでしょうね。少なくとも私が知ってたとしてもそれはマスターが自分で気づくべきことだと思います』
え、なに俺が原因?
『はい』
……まぁいきなり屋上に来いと言われたら緊張…するかもな。人の感じ方はそれぞれだし。
『…そっすね』
「ごめんね、いきなり呼び出して」
「ううん!全然気にしてないよ!…そ、それで何か用かな?」
「うん。最初に、わざわざ屋上に来てもらったのも誰にも聞かれたくない話をするからなんだよね」
「だ、誰にも聞かれたくない…!」
なのはちゃんの顔がさらに緊張の色を示す。こころなしか顔も赤くなっているように見える。実はもう何を聞かれるのか察してたりするのか?
「なのはちゃん」
「はい…!」
「最近魔法少女になった?」
「はい!…………………………え?」
うおマジか。なのはちゃん、魔法少女デビューおめでとう。
───────────────────
そしてその後すぐなのはちゃんと俺は帰路につく。色々となのはちゃんは教えてくれた。ジュエルシードと呼ばれる古代の遺物を集めてること。それは生物の願いに反応して暴走してしまうこと。だからそれを封印するために魔法少女になったこと。
普通に思ったんだけどそんな厄介事をみんなのためにってやれるのってホント凄いことだよな。俺だったら逃げてる。
『ジュエルシードですか…』
結構ヤバめ?
『場合によりけりですね。生物程度の願いなら対処とかはできますがそれを知性ある生き物が手に入れてしまった場合は果てしなく厄介です。なんせ人の願いなんてそれこそ無限にありますからね』
なんとかなりそう?
『少なくともマスターを生還させることに関してはこの機体の全てにかけて遵守するのでご心配なく』
え、スコルそんなかっこいいキャラだったか?
『デバイスは皆こうです。それよりも今はなのはさんに構った方が良いかと』
む、なのはちゃんのやけに残念そうな顔をしている一体どうしたのだろうか。
「はぁ〜」
「どうかしたなのはちゃん?」
「え?ううん!なんでもないよ!でもまさかあきと君も魔法少女…じゃなくて、ええと」
『魔導師です。なのはさん』
「そうそれ!ありがとうスコルさん!」
『どういたしまして』
おいこらスコル、そういえばお前アレだけなのはちゃん警戒していたのにめちゃくちゃ打ち解けてるやんけ。今後お前がどんな強硬姿勢に出るのか気が気じゃなかった俺の時間返せや。
『何を言ってるんですか、こんなにいい子を警戒する理由がどこにあるんですか?』
君の手の平よくドリルみたいって言われない?
『手の平ないです』
そうだったな!
「あ、そうだ!あきと君、念話ってできる?」
「ん?念話って」
──これのことか?──
「!!凄い!あきと君ってやっぱりなんでも出来るんだね!」
……ふはははははははははは!!!まぁやっぱり才能が違いますからね!いやーなのはちゃんはいい子だな〜どこぞのデバイスはこんな風に人を素直に褒められないのかね〜!
『え?できて当たり前のことを褒めて欲しいなんてマスターはかまちょですね』
フゥー!フゥー!フゥー!
『だから猫か』
「あ、あのねあきと君」
「うん?どうしたんだいなのはちゃん」
「その…たまにでいいんだけど念話で一緒にお話できたらなって……あ、いや宿題のこととか!魔法で困ったことがあったなら教えて欲しいなって思って!」
「うん。俺で力になれるかは分からないけどいつでも相談してくれていいよ」
「うん!」
ねえねえこの子可愛くない?スコルさんや、この子可愛くない?こんなに笑顔でお願いされたらなんでもオーケーしてしまうんだけど!あとこの子絶対俺のこと好きだよね!
『そうですね。私は今すぐレイジングハートさんとマスターを交換して欲しいと思いました』
ふざけんな!お前がいなくなったら誰が俺を守るんだよ!
『清々しいですね、さすが私のマスターです』
皮肉?
『皮肉』
さて、なのはちゃんが現在巻き込まれてる面倒事の状況は把握出来た。うん、俺はもうどうするか決めてる。
「なのはちゃん、ジュエルシード集め、俺も手伝っていいかな?」
『は?』
「え!?いやいや危ないから大丈夫だよ!」
『いやほんと危ないからオススメしません。やるならせめてある程度実力をつけてからにしてください』
「それはこっちのセリフだよ。女の子一人そんな危ない目に遭わせるわけにはいかないからね」
「あぅ…」
『すいません、マスターってたしか実戦経験まだゼロでしたよね?』
いやいや恭也さんからご指導ご鞭撻してもらってるから。
『魔法戦は?対大型戦闘は?』
スコルがいるじゃん。
『過去最高にキレそうです』
過去(二日目)
『…一応自爆術式もあるので』
サイバイ〇ンじゃないですかヤダー!
『はぁ…出過ぎたマネはさせませんからね』
おう!
「じゃあよろしくね、そういえばいつやってるの?宿題とか終わった後?」
「ええと…だいたい12時とか1時とかかな…」
………………深夜じゃないですか。あ、だから朝眠そうだったんですね(納得)
『自分が言ったことには責任、取ってくださいね』
……スコル、短時間で快適な睡眠とる魔法とかない?
『専用の設備がいるので無理です』
ですよねー!
念話はスコルの時だけ『』で後は───で済ませようかなと思ってます。見づらかったら教えてください。
なんだか話の進行遅い希ガス。書きたいこと書いているからなのか…!
次回番外編登場キャラ
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いつもの3人
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大天使ヴィータちゃん
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戦闘狂シグナム
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スバルとかティアナとか(その他)
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(できる限り)突っ込めって言ってんだよ!