エロいことしようとしてたら最強の魔導師になっていた   作:100000

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感想が沢山来ててびっくり。頑張ります。


エロいことをする(決意)

さて、先日は原作主人公に完膚なきまでに負かされてしまい、リピーターと化してしまった。

しかし問題ない。なぜなら俺には

 

『時間停止』『催眠』『認識改変』

 

この(ある意味)最強の能力がある。いざという時はこれで分からせをしてやればいいのさ!生意気なメスガキを分からせる!いいですねぇ!まあ俺もクソガキなんだけど!

 

しかしそれを実行する前に色々と確認しなければならないことがある。

 

それは能力の使い方だ。

 

魔法の世界なんだから、魔力を使えばどうにかできるだろとタカをくくってはいるが、そもそもその魔力の使い方を知らない。何を持って発動するのかの条件も何一つそういえば教えて貰っていない。今後の転生人生を左右する故にこれだけは早めに把握しておきたい。

 

「時間停止は発動したのは分かるけど、催眠と認識改変ってどの程度の範囲なんだ?てか勢いで言っちゃったけど催眠と認識改変って同じじゃね?」

 

冷静に考えてみると、同人誌の催眠おじさんは女の子に「おじさんとセッ…!するのは挨拶と同じだよ」といったふうに催眠によって認識を変えていた。催眠で認識改変と同等のことが出来るなら完全に無駄だ。だがそもそも個別として用意してくれたというのならある程度差別化されているのではないだろうか?

 

 

 

 

「…まずは時間停止からやってみるか」

 

考えていても仕方がない。行動あるのみ。とりあえず一番変化が実感出来るであろう時間停止からやってみよう。

 

紙を落として何がトリガーなのか調べることにした。予測としては念じれば止まるだろうと思っている。詠唱だったら詰み。「ザ・ワールド!!!」しか知らない。

 

(止まれ!)

 

ピタッ

 

「おっ!?」

 

紙を落とし念じた瞬間、紙が空中で静止した。時計を見る、秒針はおろか時計の進む音すら聞こえない。

 

「す、すげぇな本当に時間を止めてるのか」

 

目の前で起こっている超常現象にこれを起こしているのが自分だという実感が湧かない。漫画の世界だったことが今こうして現実で出来ている、使用用途はおおよそ人に言えるものではないが感動した。

 

静止した紙に触ってみると普通の紙と変わらない感触に加え、しっかりと俺が動かした分は動いてくれる。よしよし、これでエロいことできるな(確信)

 

「あれ?待ってこれどうやって動かすの」

 

ここで気づく。止める方法はすんなりできたが動かす方法を考えてなかった。まずい、このままでは止まった時の中で過ごす羽目になる。それではエロどころの話ではなくなる。でも時間停止おじさんの中にはそういう末路を辿ったおじさんがいた事を思い出し心の中で焦りが大きくなる。

 

(動け!)

 

パサッ

 

「…………よかった〜」

 

どうにか最悪の事態は避けられたことに胸を撫で下ろす。

 

「…ん?」

 

ふと感じる体の違和感、脱力感?

僅かにだけど体の中のエネルギーが消えていったような感覚を感じる。これが魔力を使った時の感覚かな?

 

ともかく時間の止め方は分かった。デメリットととして魔力的なのが失われるというのも分かった…ここら辺はまだまだ要検証だけど。

 

「よし、時間停止がわかったから次は催眠試してみるか」

 

時計を見る。早起きしたかいもあってかまだ朝9時前だ。そろそろ朝ごはんも食べたいし買い出しついでに催眠を試してみるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンビニは思いのほか遠くにあり、歩いて20分ないくらいだった。神様、お金は口座にあるって言ってたけど小学三年生がATM引き出すの凄いシュールだよな。コンビニ店員さん訝しげに見てたし。

 

コンビニで買ったおにぎりや唐揚げを頬張りながら原作主人公にして現在最大の敵である高町なのはと出会った公園へ向かう。今は時間にして午前10時前、子供たちが遊んでるだろうし実験台には持ってこいだろう。

 

「そじゃ適当に女児引っ掛けて催眠かけましょうね〜(ゲス顔)」

 

さてさて誰にしようかな〜………んん?

 

公園を見回すと案の定元気に遊ぶ少年少女たち。しかしその中でとりわけ目を引いたのはやたら見覚えのある栗色のツインテールの女の子。キョロキョロとするのに合わせてツインテールが右に左に揺れる、かわいい。

 

「…何してるのなのはちゃん?」

 

怨敵であるが流石に声をかけないのは良好な関係を築くのに支障をきたす。こちらが声をかけるとクルッと振り向き、パアーッと笑顔になってこっちに駆けてきたかわいい。

 

「あきとくん!おはよう!」

 

「おはよう、なのはちゃん。ここで友達と待ち合わせ?」

 

「え、えっと……」

 

こちらの質問にもじもじとしながら何かを考えてるなのはちゃん。うーん、どうするべきか。何か目的があるから公園に来たのだろうけどこの様子、待ち合わせじゃないなら誰かを待ってるとかは無さそうだが…

 

だが、実験台が向こうから来たのは好都合ではないか…

 

「なのはちゃん、俺朝ごはんまだ食べてないからそこのベンチで食べていいかな?よければなんだけどこの街のことについて教えてくれない?」

 

「!!いいよ!喜んで!」

 

意訳すれば「俺まだ飯食ってないから飯食うわ、ついでにこの街の情報教えてくんね?」とお前何様やねんという有様だがこの顔が放つオーラによってまるでアイドルがこちらに甘く囁きながらお願いするようになってしまう…やはりイケメンが最強か。

 

ベンチに座り、残りのご飯食べながらこの街について質問する。なのはちゃんはニコニコにしながら嬉しそうにそれに答えていく。かわいい。

 

ご飯を食べ終わって一息ついたら実験を開始する。

 

白昼堂々ヤれるほど壊れてはないのでとりあえず眠くなる程度の催眠をかけてみよう。

 

「なのはちゃん」

 

「なに?」

 

なのはちゃんに目線を合わせて念じる

 

(眠くなれ眠くなれ眠くなれ)

 

さぁコテンと眠ってしまえ!高町なのはァ!

 

「ど、どうしたのあきとくん?恥ずかしいよ…」

 

かわいい

 

違う違う。どういうことだ何故かかってないのだ?念じることがトリガーにならない?催眠………あっ、分かったぞ。

 

『なのはちゃんは眠くなる』

 

「え?あ……き……………」

 

「おっと」

 

意識がなくなるかのようにパタッと倒れるなのはちゃん。怪我しないように受け止め、取り敢えず横にする。

 

ふふ、ふふふふふふふふ…………

 

やったぞ!やったぞ!なのはちゃんを催眠にかけてやったぞ。催眠のトリガーは念じるんじゃなくて言葉なんだな。催眠っぽいな、いや催眠なんだけど。

 

俺の膝の上に頭を乗せてスヤスヤ眠るなのはちゃん。ふっ、バカめ今から自分がナニをされるのか分かってないようだな。

 

作戦変更、白昼堂々ヤる馬鹿ではないと言ったがそもそもその馬鹿に俺はなるのだ。白昼堂々ヤれなくて催眠おじさんが務まるか!

 

お前の人生、ここで終わりだ!高町なのはァ!

 

「…………んぅ、あきとくん…んにゅ」

 

……………………………………かわいい

 

…………………………

 

……まあまあ冷静になれ。まだここでリスクを犯す必要はないじゃないか。この子は原作主人公、魔法少女になるんだからきっと世界の危機とか救っていくはず。それを今ここでやってしまうのは長い目で見れば俺に不利益しかない。今は我慢だ我慢。

 

決して可愛くて罪悪感が…とかそういうことはないから。

 

──────────────────

 

 

 

お昼前

 

「…ん、あれ?私?」

 

「起きたか」

 

「え?」

 

なんであきとくんが?それより私どこで寝て?え?え?え?

 

「え〜〜〜〜〜!!!」

 

「うお、どうした?」

 

あれ!?私寝ちゃってたの?なんで!?なんで!?

 

「え〜と…あきとくん……」

 

「ん?あぁ、かわいい寝顔だったぞ」

 

「〜〜〜!!!」

 

恥ずかしい!寝顔見られちゃったよ!

 

公園の時計を見る、既に11時半過ぎでどの家もお昼ご飯を食べ始める頃だ。

 

どうしよう…いや大丈夫!この状況を逆手にとれば!

 

「コホン。えっとごめんね、面倒見てもらって」

 

「いや、気にしなくていいよ。俺もかわいい寝顔見させてもらったしお互いさまだよ」

 

もう!なんでそんな恥ずかしいこと簡単に言えるの!

 

「…あのね、迷惑かけたお詫びじゃないんだけど今からお昼だけどあきとくんはお家で食べるの?」

 

「…いや?親今日は家にいないから適当にどこかで済ませようかなって思ってる」

 

「じゃ、じゃあ!私の家でご飯食べない!?」

 

お願い!お願い!お願い!

 

「え、いいの?なのはちゃん家のごはん美味しいからこっちとしても願ったりなんだけど」

 

「いいよいいよ!遠慮しないで!じゃあ行こう!」

 

やった!誘えた!お母さんやったよ!

 

────────────────────

 

 

 

くはははははははははははは!!!

 

やっぱりお前俺に惚れてるだろ!お詫びにご飯食べてくぅ?普通はそんな流れにならないんだよ!ありがとうございますの一言で済むんだよ!

 

でも顔真っ赤なのはちゃんめちゃくちゃかわいかったですありがとうございます。

 

再びなのはちゃんの家でご馳走になることになった。なんでもなのはちゃん曰く新メニューもあるからそれの試食もして欲しいとのこと。

 

おいおいどんだけ俺の気を惹きたいんだよ!これ絶対に堕ちてるだろ。しょうがねぇな〜(孫悟空並感)将来のお嫁さん候補の言う通りにするか〜!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………」

 

「………………」

 

「………………」

 

「あ、あはは」

 

なのはちゃん家─お店の名前は翠屋というらしい─について早々なのはちゃんは台所の方へと消えていった。そしてリビングで待つ俺の前には三人の大人が座っていた。

 

一人は眼鏡をかけたお兄さん、優しそうな目をしている。もう一人は人を殺しそうな目付きをしている何故か道着を着ているお兄さん。そして最後の一人は女の人でこちらを同情の目で見ている。

 

お互い無言で目線を交わす。

 

いえ嘘です。その後ろでせっせとお母さんの手伝いをしてるなのはちゃんを見て目の保養、現実逃避しています。

 

「なのはとは…」

 

「はい!」

 

「うちのなのはとはどういう関係なんだ?」

 

目つきの悪いお兄さんがこちらに問いかける。誤ったことを言えば即座に切り捨てると言わんばかりだ。

 

ふぇぇぇぇこわいよおおぉぉ!助けてなのはちゃぁぁん!

 

落ち着け俺!大丈夫、相手は子どもだ。向こうもヘタはうってこないはず。大丈夫、言葉さえ間違えなければ問題ない!

 

「む、娘さんには大変良くしてもらってます!」

 

「ほう?」

 

ブワッと殺気が膨れる。それは目つきの悪いお兄さんではなくさっきまで優しい目付きをしていた眼鏡のお兄さんの方だった。

 

「と、父さん」

 

「大丈夫、何もしないよ」

 

お姉さんがそれを見兼ねてか声をかける。あ、お父さんだったんですね。

 

………………

 

ふえええぇぇええええなのはちゃああああんんん!!助けてえええええ!

 

そしてなのはちゃんの家族と共に蛇に睨まれたカエルのようにひっそりとご飯を食べていた俺は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気づけば道場で木刀を持って目つきの悪いお兄さんと対峙していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんで?(思考放棄)




原作突入はもう少し後です。

次回番外編登場キャラ

  • いつもの3人
  • 大天使ヴィータちゃん
  • 戦闘狂シグナム
  • スバルとかティアナとか(その他)
  • (できる限り)突っ込めって言ってんだよ!

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