蛇睨み 【All For 『All For One』】 作:ゼノアplus+
1発でヒンバスは出るのにメタモンがキツすぎるダイパリメイク厳選
まぢむりおうちかえると心が折れて帰国したガラルでヒードランとの楽しいランクマ
今更買ったスマブラでX時代からの相棒だったサムスとお別れしホムヒカしか使ってない
容量足りなくて買った256GBのSDカードで始めたAPEXはそもそも下手
この期間買い続けたバトスピ(最初期から続けてる)とポケカ(14年前のDP時代からの復帰)
バイトしてるとはいえ金がない(自業自得)
20話
「部屋ァ間違えたのは俺だけどよ……先に言っとくがなァ蛇女!!どっかの半分野郎みてェに舐めた真似しやがったらそのふざけたツラァ吹き飛ばすからな!!」
部屋全体に鳴り響くひたすらにうるさい声。爆豪の声だ。現在私がいるのは控室、クラスの連中に見送られながらここまでやってきた私は意外にも待ち時間が長いことに多少苛立ちながらも大人しく待っていた。
そんな平穏をぶち壊したのがコイツ。なんとこの男、もう一つの控室と間違えた上にガンを飛ばしてくるという無礼にも程があるだろうと思わざる負えない状況だ。
「……元気だね爆豪」
「ようやくテメェをサシでぶっ殺せるんだ、当たり前だろカスが」
あー、それは確かに。爆豪の戦闘センスを味わえるのは楽しみ。
「私も」
「アァ?」
「私も貴方と戦うの、楽しみ」
「…………ケッ、そうかよ。部屋間違えて悪かったな」
雄英に来てから誰にも見せたことのないだろう笑みで爆豪に返事をすると、呆気に取られてアホ面を晒してくれた爆豪。そのまま一言謝罪すると部屋を出て行った。
楽しみだよ爆豪。貴方のその力……
「ねぇ相棒」
【なんだよ】
「私、ここに来て良かったかも」
【あァ……そう思うぜェ】
ふふ、爆豪がどんな顔で今日の結末を思い知るのか……本当に楽しみだなぁ。
【……流石アイツの娘だよ、本当に】
◆
『レディィィィィィィス&ジェントルメェェェェェェン!!!!待たせたなお前らァ!!決勝戦、陽炎VS爆豪!!!!』
うるさい。
相変わらずだしこういう役回りがいるから祭りってやつが盛り上がるのは分かる。それでもうるさいものはうるさい。マイク先生がうるさいのは今更だけど観客の歓声が1番うるさい。正面に立ってる爆豪はそうでもなさそうだけども。
【別に良いだろ?どうせ今からお前がするのは……なんていうだっけかアレ?】
見せプ?
【それだァソレ。見せプするんだったらどうやっても盛り上がるだろうよォ】
まあそっか。スマ○ラでも見えない観客がキャラの名前連呼するもんね。
「ぜってぇぶっ殺す……!!」
さて、そろそろ真面目に構えるか……
「………………」
『今、スタートォ!!!!』
BOOOOOOOOMMMMM!!!!
開幕大爆破。気持ちはわかる。1回戦、2回戦、準決勝と追い詰めるところまでは力で、完全に決め切るのには『目を合わせる』個性で石化していたのだから警戒するのは当然。多少視界を塞ぎ隙を与えることになったとしても目と目の間にフィルターを挟むのは良い手だと思う。
「でもそれじゃ甘いよね爆豪」
「……ッ!?」
縮地とか瞬歩とか言われるやつで爆豪の真後ろまで移動。声をかけつつ肘打ちを背中に向ける。
「クソがッ!!」
爆豪はすかさず両手で地面に向けて爆破を行い擬似的に空を飛んだ。声かけた時にびっくりして私を見なかったのもなかなか出来ることじゃないね。
『開始直後から爆豪の爆破で何にも見えねぇ!!ファンサがなってねぇな爆豪!!』
『陽炎の個性考えたら合理的な判断だ。何も間違っちゃいねぇよ』
「……飛んで逃げるのは少し早まったかな?」
両足を合わせてしっかり踏み込んで私も跳躍。煙が少し晴れたし風でも起こったらしい。
「ハッ!!テメェなら安直に来ると思ったわ!!
「
ピカっと光るけど目を瞑って回避、しかし『目を凝らす』個性で位置の把握は完璧なためそのまま肘を叩き込む。
「なっ、テメェ見えて……ッ、がっ!?」
『モロに入ったァァァァァァァ!!!!爆豪の目眩しを物ともせず陽炎、強烈な肘打ちで爆豪を墜落させたァ!!!!ちなみに俺はグラサンがあるからちゃんと見えてるゼイ!!』
『……便利だなグラサン』
モロじゃない。コイツ……見えてないくせに上からの攻撃だと予測して流した。
「踏ん張りきかないんじゃお得意の八極拳も腰入らねぇだろォ!!」
「……正解」
「ハッ!!死ねぇ!!!!」
BOOOOOOMMMMM!!!!!
『今度は爆豪の爆破が陽炎に直撃ィ!!え、なに爆豪意識あったの!?ウケるゥ!!』
『ウケるなよ』
あの二人こうしてみると仲いいな……あ、同期だっけ。それにしても、爆破って結構痛いんだねぇ……痛いのは別にいいけど煙たいのが嫌。超むせる。
「チッ、無傷かよ……」
「ケホッ、ケホッ……いや、私が思ってたより効いてる。主に気管」
「知るかボケ」
罵倒と同時に上から爆破、どうやら私に個性を使わせる気は一切無いらしい。ていうか試合始まってから一度も爆豪の姿を視認出来てないんだよね。ていうかさっきから爆破を目眩しにばっかり使ってるからそろそろウザい。
「…………出来るかな?」
イメージはオールマイトの風圧。周りの全てを吹き飛ばす様な一撃。
「震脚」
本来はこういう使い方ではない。次の動作へと効率良く移行するために私は使うのだが贅沢は言えない。私の身体能力で振り下ろされた足のせいで地面のコンクリが蜘蛛の巣状に割れた。もはや気にしてはいけない、どうせ決勝戦だ。
「煙が……晴れやがった……!!」
「……八極拳とは」
「アァ……?」
「八極……つまり八方の極地へと達する威力で敵の門を打ち破る。これ即ち……全てを砕く最強の一撃」
「よく喋ると思ったら何が言いてぇんだよ」
「私を研究した結果八極拳を理解した爆豪なら、私から一撃もらう事が出来ないのはよく分かるはず。まあ焦ってるよね爆豪、長期戦は自分のほうが有利なはずなのにこの場においては自分から短期決戦を仕掛けなきゃいけないなんてさ」
「………」
『え、なに、どゆこと???解説頼むぜイレイザー!!!!』
『丸投げか、清々しいなおい……汗をニトロの様に爆発させることが出来る爆豪は汗を掻くほど火力が上がる、だから長期戦になればなるほど爆豪の有利になる、はずだったんだが……陽炎の耐久力は今までの試合を見てもらった通りだ。汗をかくということはそれだけ爆豪の体から水分が出ていくことでもある。
『なるほどなァ!!解説ありがとなイレイザー!!』
『(まあもっとも、陽炎が爆豪の全ての攻撃を耐える前提の話をしてるんだが……まあ良いか)』
さすが相澤先生、最後途轍もなく投げやりだったけど大正解。しっかり『目を盗む』で隠れた前提もキャッチ。雑音(観客)がひどいのが悲しいけど。
「まあ、私としては楽しい闘争の時間をもっと「ごちゃごちゃうるせぇんだよ蛇女ァ!!テメェは今、俺だけ見てりゃ良いんだよ!!」……そっくりそのままお返しする」
再び爆破で視界を塞ぎにきた爆豪。ちゃんと見ると、どうやら走って突っ込んできたらしい。飛ぶエネルギー節約したっぽいね。
(大ぶりの右、その後肘で追撃するけど何故かかわされたから一瞬距離を取ったと見せかけて爆破で上から私の背後へ移動してその回転を活かしながら最大火力ブッパ……予測通r「
『大爆破ァァァァァァァ!!!!麗日戦を遥かに上回る規模の爆発が陽炎の背後から繰り出されたぞ!?これぁ流石に陽炎もやばいんじゃねーの!!!』
「ハッ、どうだ蛇女!!しっかり見えたぜ、テメェの驚いた顔がよォ!!」
『ん……?煙が晴れてきたぜ!!えーとっ……?おお!?今までどんな攻撃を食らっても倒れなかった陽炎がなんと地に倒れ伏したァァァァァァァ!!!!え、アレ大丈夫か!?』
◆
「……化け物じゃねえかよ先生」
「ふふふ、そうだね弔」
薄暗い部屋の一室、USJ襲撃の主犯であるヴィラン連合リーダー死柄木弔は雄英体育祭のテレビ中継を見ていた。そしてその彼が話しかけている相手、オールフォーワンは目が見えないため弔が見ている端末からの音声を聞いていた。
「爆破っつーだけでも強い個性なのにあんな動きができるとか……強くてニューゲームかよ。それよりアイツだ、あのチビ女」
「ああ、陽炎睨美のことかい?」
「……知ってたのかよ先生」
「USJの後君から話を聞いて調べておいたのさ。個性は『メデューサ』、驚異的な身体能力に加えて視認した相手を石化させる個性だね」
「アイツもチートかよ。でも俺に石化?は使ってこなかったぞ」
「顔隠してるじゃないか弔」
「…………なるほど」
少し間があって弔が返事をした。どうやら本当に気づいていなかったらしい。
『陽炎動かず!!今主審のミッドナイトが様子見してるから少し待ってな!!!!』
「……まだ見るのか先生。もう良いだろ」
「これで決まった、と思い込むのは良くない癖だよ弔。よく見ておきなさい、ヒーローは僕達ヴィランが想像してる以上にしぶといからね」
「へぇ……でもあれh『おぉ!?陽炎が動いた!!!!』……なんだよあれ」
外見からは分からないが弔は目を見開き、ありえないという声を上げた。
テレビではプレゼントマイクの実況だけではなく、音響のマイクが拾える範囲で試合中の音声も聞こえる様になっている。爆豪が出ている試合は全て爆発音で聞こえにくいものであったが……
『アハッ…………良い一撃だったよ爆豪。当たりどころが良かったら今ので意識持ってかれてた……アハハッ……ヤバいなぁ。
楽しくなってきちゃった♪』
まるでゾンビの様に両腕が脱力している睨美だが、器用に足と姿勢だけで立ち上がった。その瞳は赤く輝いており、それだけで弔がUSJで見た脳無の死に様(超再生で死んではいないが)がフラッシュバックした。
「ッッッッッッッッ!?!?!?!?」
「どうしたんだい弔?」
「…………体が震えた。あの時のオールマイトみたいな変な威圧感だ。テレビ越しだぞ……ふざけんな……ッ!!」
腕の震えを抑えようと反射で両腕を握ってしまった弔だが、個性『崩壊』は五指で触れたものを崩壊させてしまう。ギリギリのところで自分の両腕を五指で触れずに済んだ。
「フフフ……運が良かったね弔。USJの時、彼女がもし今の様にやる気だったら……危なかったね」
「バカなこと言わないでくれ先生。アイツは俺に向けて『死ね』って言いながら殴りかかって来たんだぞ……なんで殺す気より楽しげな方が強いんだよ」
「モチベーションの問題だろうね。君だって勧められたシミュレーションゲームと自分で買ったRPGをプレイするのだったら違うだろう?」
「ああ、そういうことかよ……
「一概にそうとも言えないよ?一般人が戦う機会なんて現代じゃそうそうないからね。むしろ許可されて戦闘行為を行うヒーローの方がああいう性格だと向いているんじゃないかな。例えば……ああ、ビルボードチャート上位のミルコの様にね」
『やっぱり……貴方相手なら……ギアを一段上げても良いかもね…………もっと楽しもうよ爆豪……アハッ』
『え、アイツあんなんだったっけイレイザー!?』
『…………どうやら
頬を引き攣らせながらテレビを見つめる弔は、先ほどとは打って変わって真剣だ。いつかまた自分が相手をするかもしれない相手、遂に脅威というものを知った弔は今までの短絡的な思考ではどうにもならないと感じて食い入るように見ている。
(素晴らしいよ睨美……存在感だけで弔がこうも真剣になるとはね。雄英高校とはいえ、学生じゃ睨美に敵う人材はいないと思っていたんだけども……フフフ、
工業地帯のようなマスクの下でニヤリと笑うその姿は弔には分からない。少なくとも、確実に社会にとって悪い方向へ向かっていることだけは何の疑いようもない。
彼って誰だろうね^ ^
睨美のヒーロー名(かっこ付きは花言葉)
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アザミ
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クロハ
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カゲロウデイズ
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メデューサ
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ゴルゴン
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スネーク・アイ
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カンナ(永遠)
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サルビア(家族愛)
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エーデルワイス(大切な思い出)
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モミジ(大切な思い出)
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カエデ(大切な思い出)